ー こころにスマイル 未来創造パーク ー10月1日(金) エンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生しました!

アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)では、2021年10月1日(金)に当パークで15羽目となるエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生しました。

 

 

 アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)では、2021年10月1日(金)に当パークで15羽目となるエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生しました。7月29日に産卵し、赤ちゃんの安定した成育につなげるために親から卵を預かり、孵卵器で卵の様子を見守っていました。9月27日(月)に嘴打ち(赤ちゃんが卵の殻を内側からつつき割ること)が始まりましたが、自力で卵を割って出てくることが難しかったため、スタッフが殻を割る補助を行い、無事誕生に至りました。赤ちゃんの体重は約300gと平均的な体重です。引き続き赤ちゃんの様子を見守ってまいります。
 当パークでは、体に力が付き始める体重約500gまでスタッフの手で育て、親鳥のもとへ返す「初期人工育雛」を行います。現在赤ちゃんはバックヤードにて暮らしており、公開については決まり次第お知らせいたします。


【エンペラーペンギンの赤ちゃんについて】
■孵化日  :2021年10月1日(金)       
■産卵日    :2021年7月29日(木)
■孵化日数 :65日間 ※平均68日間       
■出生時体重:303g
■性 別  :不明                 
■親情報  :父親 1997年11月16日搬入(23歳) 
       母親 1997年11月16日搬入(23歳)
 
  • 親鳥主体の子育て方法にチャレンジ  ~未来の繁殖を見据えて~
 エンペラーペンギンの繁殖は当初、赤ちゃんが無事卵からかえり成長することを重視し、体重40kg近くある親鳥が卵をつぶしてしまわないよう人の手で育てる「完全人工育雛」を行っていました。2004年に初めて赤ちゃんが誕生しましたが、完全人工育雛によって育った赤ちゃんは、人間を親と認識し、成鳥となってもペアを作らず、次の世代の繁殖につながらない可能性があります。2012年よりアドベンチャーワールドでは、卵を親から預かり、孵卵器にて孵化させ、その後、雛の体重がある程度成長するまで人の手で育て、体力をつけてから親鳥へ返す「初期人工育雛」という方法にたどり着きました。 

■「初期人工育雛」について
 ①スタッフは親鳥に扮して給餌  
「生まれて初めて見た動くものを親と認識する」という鳥類の習性を利用し、給餌の際スタッフがペンギン型の帽子を被り、ペンギンの嘴に見立てた手袋を装着します。声は一切発さずに録音した親鳥の鳴き声を聞かせ給餌します。 

 

 


②親鳥には擬卵を抱かせる  
産卵後、卵を親から預かり、親鳥には擬卵(石灰で作った偽物の卵)を抱かせ、まだ赤ちゃんが生まれてないと思わせます。赤ちゃんが約500g まで成長したら、そっと擬卵と引き換えに赤ちゃんを抱かせます。

【アドベンチャーワールド エンペラーペンギン繁殖の歩み】  
1997年:エンペラーペンギン繁殖研究開始  
2004年:日本で初めてエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生。
      世界でも2園館目となる貴重な出来事でした。  
2004 年~2011年:完全人工育雛によって計6羽の赤ちゃんが誕生・成長。 
2012年:初期人工育雛に初めて挑戦するものの、親鳥の給餌がみられず、完全人工育雛に切り替える。  
2013年:エンペラーペンギンの繁殖において、初めて親鳥からの給餌を確認。
      (初めて初期人工育雛に成功)  
2015年:初期人工育雛に挑戦するものの、親鳥からの給餌がみられるまで約3か月かかり、
      その間はスタッフが給餌を行う。  
2016年:初期人工育雛に挑戦してから4羽目、累計10羽目の赤ちゃんが誕生。         
      親鳥のもとへ返し、約2週間後には親鳥からの給餌がみられ無事に成長。 
2017年:10月2日に11羽目の赤ちゃんが誕生。
2018年:10月3日に12羽目の赤ちゃんが誕生。
      親鳥のもとへ返し、8日後には親鳥からの給餌がみられ無事に成長。
2019年:10月1日に13羽目の赤ちゃんが誕生。
2020年:10月2日に14羽目の赤ちゃんが誕生。
      親鳥のもとへ返し、約2週間後には親鳥からの給餌がみられ無事に成長。
2021年:10月1日に15羽目の赤ちゃんが誕生。

【アドベンチャーワールド ペンギンプロジェクトについて】
 アドベンチャーワールドでは、1978年の開園時にフンボルトペンギンとキタイワトビペンギンの飼育を開始し、1990年から自然界で暮らすペンギンコロニー(繁殖群)を再現すべく、「ペンギンプロジェクト」として本格的に飼育・繁殖研究に力を注いできました。アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン、キングペンギンと繁殖実績を積み、1997年に世界最大のペンギン、エンペラーペンギンの繁殖研究を開始しました。


【国内2園館でエンペラーペンギンを飼育 未来の繁殖に向けて】
現在、日本国内でエンペラーペンギンを飼育しているのはアドベンチャーワールドと愛知県の名古屋港水族館の2園館のみです。当パークではこれまで誕生した15羽の赤ちゃん(今回の赤ちゃんも含む)はすべて同じ両親から生まれており、血統問題が深刻化しています。未来の繁殖のため2009年より、2園館でブリーディングローンを開始しました。2019年の3月には10年ぶりにブリーディングローンとして1羽ずつ血統交換を行い、昨年に続き今年も、名古屋港水族館からやってきた個体とアドベンチャーワールドで暮らしていた個体の間に産卵を確認しました。今年も無精卵で誕生には至りませんでしたが、この経験を活かし、有精卵に繋がるように取り組んでまいります。

※ブリーディングローンとは
希少な動物を絶やさず増やしていくために、動物園や水族館同士で動物を貸したり借りたりする制度のことです。双方で協力して種の保存に取り組んでいます。ブリーディングローンの実施により、希少動物のペア飼育や軍飼育が進み、たくさんの動物が繁殖に成功しています。

【アドベンチャーワールド ペンギン繁殖実績について】 
1978年 :フンボルトペンギン初繁殖 
1990年 :アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンの卵を搬入 人工孵化、育雛を行う 
1992年 :キングペンギンの卵を搬入。人工孵化、育雛を行う  
1994年 :ジェンツーペンギン初繁殖 
1995年 :キングペンギン初繁殖  
1996年 :アデリーペンギン初繁殖  
1997年 :エンペラーペンギンの赤ちゃんを搬入、人工育雛を行う  
1998年 :ケープペンギン初繁殖 
1999年 :ヒゲペンギン初繁殖 
2004年 :世界でも2園館目となるエンペラーペンギンの繁殖に国内初成功 
2005年 :エンペラーペンギンの国内初繁殖に対して日本動物園水族館協会より「繁殖賞」を受賞  
2006年 :キタイワトビペンギン初繁殖。これにより国内最多となる 8 種類のペンギンの繁殖に成功


【エンペラーペンギンについて】
■分 類:ペンギン目 ペンギン科    ■生息地:南極大陸およびその周辺 
■学 名:Aptenodytes forsteri    ■英 名:Emperor Penguin 
■食 生:魚類、イカ、オキアミなど。
    アドベンチャーワールドでは主にオオナゴ、ホッケなどを与えております。 
■繁 殖:南極大陸で繁殖するのは、中型のアデリーペンギンと並んでエンペラーペンギンの2種類だけですが、
    アデリーの繁殖シーズンが、雪溶け後に岩場が露出する夏場なのに対して、エンペラーペンギンは
    マイナス60度にも至る冬の氷原で繁殖を始め、約120日間にも及ぶ絶食の中ヒナを育てることから
    「世界で最も過酷な子育てをする鳥」だと呼ばれています。およそ 5 歳で性成熟に達します。
    メスは産卵後、餌を取りに海へ行き、繁殖地に残ったオスは絶食状態で約2か月間卵を抱き続けます。 
■寿 命:約 30 年 
■特 徴:世界最大のペンギンで体長約 120cm、体重約 40kg に達し、側頭部と胸部上部の鮮やかな黄色が
    特徴的です。唯一赤ちゃんに模様があるペンギンでもあり、生まれた直後から換羽を迎えるまで、
     白・黒・グレーの三色を しています。成鳥はキングペンギンとよく似ていますが、キングペンギンは
    体長 約90cm と、エンペラーペンギンと比べると小型で、胸部上部が橙色をしていることから
    区別できます。
 



アドベンチャーワールド「SDGs宣言・パークポリシー」https://www.aws-s.com/parktheme-sdgs/
アドベンチャーワールドは、「こころにスマイル 未来創造パーク」として、すべての生命にSmile(しあわせ)が溢れる豊かな未来の地球の姿をパークで体現します。パークという”小さな地球”を通して、関わるすべての人の人生が豊かになるように、動物たちの生命がずっとつながっていくように、自然や資源が循環し再生するように、未来のSmileを創り続けていきます。

SDGsについて
SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。社会が抱える問題を解決し、世界全体で2030年をめざして明るい未来を作るための17のゴールと169のターゲットで構成されています。2015年9月、ニューヨーク国連本部において193の加盟国の全会一致で採択された国際目標です。

 

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