【リデル調査】Instagramは『目的強めのセレクトショップ』、TikTokは『目的弱めのバラエティショップ』。SNSは対比ではなく併用による相乗効果が成功の鍵。
インフルエンサーの使い分けから見える、SNSマーケティングの最適解
その結果、Instagramはファン化しやすく、自分の好きなものをチェックすることが前提の『目的強めのセレクトショップ』、TikTokは新規流入を狙いやすく、自分の興味がないものも混ざってくることが前提の『目的弱めのバラエティショップ』のようなSNSであることが明らかになりました。
■調査サマリー
- InstagramとTikTokの特徴を踏まえ、インフルエンサーは明確に使い分けている。
- Instagramは一般大衆化し、オールジャンル対応。TikTokは独自性があり特徴的、ジャンルに偏りがある。
- Instagramは「ファン化」させるのに適している。TikTokは「新規流入」させるのに適している。
■インフルエンサーは、PR案件で明確に使い分け、併用することで相乗効果を生んでいる?
InstagramとTikTokのPR案件に関する使い分けについて聞いたところ、Instagramに関しては「魅せる」「フォトジェニック」などを心がけており、自身の「世界観」と案件の「ブランドイメージ」との<繋がり>を大切にしているといった意見が多い傾向がありました。
TikTokに関しては「分かりやすさ」「ハウツーやノウハウ」「スピード感」などを意識した動画を制作しており、<面白さ>や<拡がり>などを意識して案件に対応しているという意見が多い傾向がありました。また、InstagramとTikTokをクロスチャンネルさせて、相互移動させているといった声も散見されました。
<主な使い分けに関するコメント抜粋>
TikTok | |
魅せることをメインとしながらも、悩みやコンプレックスなど弱みも見せることでフォロワー様との距離を近く保てるようにしています。 | 見やすさ、分かりやすさ、速さを意識して作成しています。最初の1秒に90%時間をかけています。 |
おしゃれさ重視。ビジュアルだけで伝えられるようにしています。 | バズりやすさ重視、おしゃれさはあまり気にしない、真似して欲しいと思っています。 |
世界観は崩さず、自分のフォロワーに喜んでもらう投稿にするようにしています。 | 大人でも若者でも、誰でも分かりやすい投稿にしています。 |
■PR案件で多いジャンルは?
Instagramは対応幅が広く、一般化している。TikTokは対応幅が狭く、限定的。
<その他>
TikTok | ||
・ペット | 7 | 3 |
・スポーツ | 6 | 4 |
・漫画・アニメ | 3 | 2 |
・自動車・バイク | 2 | 0 |
・金融・ビジネス | 1 | 1 |
・ゲーム・アプリ | 0 | 4 |
PR案件で多いジャンルを複数回答でそれぞれ聞いたところ、10名以上が選択したジャンルはInstagramが13種、TikTokが4種となり、Instagramの方が明らかに多くなりました。
ジャンルごとの特徴は、「ファッション・雑貨」「エステ・美容サロン」「食品・飲料」など<魅せる>ジャンルの差が大きく、一方で「ゲーム・アプリ」に関してはInstagramが0名、TikTokが4名となり、TikTokで担っているジャンルがあることがわかりました。また、インフルエンサー1名あたりが担うジャンル数の平均で比較すると、Instagramは3.9種、TikTokは1.8種で、最大はInstagramが14種、TikTokが6種と大きな差がありました。
以上において、Instagramは対応幅が広く一般化しており、TikTokは対応幅が狭く、限定的であるといえます。
■PR案件を依頼された際の自由度は?
比較的Instagramが高く、TikTokでは企業側のリスクヘッジも。
PR案件を依頼された際の自由度を聞いたところ、「ご自身の世界観で〜」など任されることが多いと回答したのが、Instagramでは71%、TikTokでは57%とInstagramが14p高い結果となりました。一方、細かく指定されることが多いと回答したのが、Instagramでは7%、TikTokでは23%とTikTokが16p高い結果となりました。
コスメ関連のPR案件を多く請け負うインフルエンサーからは、「TikTokでは動画のセリフをテキスト化した字コンテや構成案の事前提出があり、すべてチェックされる」という声も。これは、TikTokの面白くするために誇大に表現してしまう傾向や、薬機法などへの対応を考慮して、依頼する企業がリスクヘッジのために自由度の低い依頼をしているのではないかと予想されます。
■昨今のSNSマーケティングの成功は
目的に合わせた各種SNSのクロスオーバーで相乗効果を生み出すこと
マーケティングファネルにあわせた戦略設計が必要。
InstagramとTikTokは対比されることが多くなりましたが、今回の調査で、SNSのスペシャリストであるインフルエンサーはInstagramとTikTokをそれぞれの特徴によって使い分け、自身のコミュニティの拡大と企業のマーケティング・コミュニケーション活動に貢献していることがわかりました。
また、Instagramでは価値観が合う人をフォローして、自分が好きなモノと出会いたいとセレクトショップのような使い方、TikTokは興味関心のないモノとも出会ってしまうことが前提にあり、その偶然性を楽しむバラエティショップのような使い方をされています。
現在のSNSマーケティングにおいて重要なのは、各SNSパーパス(何の目的でコミュニティが在るのか)、ユーザー属性やカルチャーなどを理解することです。そして、そのためにも、インフルエンサーの知見や経験をヒアリングし、自社の活動に活かすこと、パートナー化して協働することの必然性が向上しています。
リデルでは、InstagramやTikTokの他、Twitter、YouTubeなど多様なSNSで活躍する3万人のインフルエンサーの声を取集しつつ、マーケティング戦略の最適解を常にアップデートしております。
これからも、6,000社の取引と、300社以上のSNS運用実績を礎に、多様なSNSを駆使し、あらゆるコミュニケーション手法で企業のマーケティング戦略をサポートしてまいります。現在展開されている各種SNSの公式アカウントの分析やインフルエンサーによるアドバイス、クリエイターの派遣も実施しておりますので、お気軽にご相談ください。
■調査概要
調査期間:2022年8月9日〜8月10日
対象者:InstagramとTikTokのPR案件経験があるインフルエンサー100名
調査方法:オンライン
【本件に関するお問合せ】
リデル株式会社
担当:貫(ぬき)
メール:pr@liddell.tokyo
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[LIDDELL INFLUENCER WORKSPACE / LIW:SNS課題を数値化し、効率的に解決できるワークスペース]
URL:https://service.liddell.tokyo/
[「VINYL MUSEUM(ビニールミュージアム):共感型フォトジェニック・アート展」]
URL:http://vinyl-museum.com/
Instagram:https://www.instagram.com/vinyl_museum/
[福田 晃一代表取締役CEO書籍]
「影響力を数値化 ヒットを生み出す“共感マーケティング”のすすめ」
著者名:福田 晃一 発行:日経BP社/発売:日経BPマーケティング
定価:本体1,500円+税
ISBN:9784296101313
<Amazon購入ページ>
https://www.amazon.co.jp/dp/4296101315/
[インフルエンサーアワードジャパン:インフルエンサーの感性や才能を応援し、その影響を称える。]
第6回IAJ特設サイト: https://lp.spirit-japan.com/iaj/2021/
[企業情報]
会社名:リデル株式会社/LIDDELL Inc.
代表者:代表取締役CEO 福田 晃一
本社:東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー12F
事業内容:
(1) SNS・インフルエンサーマーケティングプラットフォームの運営
(2) クリエイターエコノミー 支援
(3) 各種マーケティングツールの提供
コーポレートURL:https://liddell.tokyo/
採用に関して:https://www.wantedly.com/companies/liddell/
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