【中小企業の次世代経営への対応戦略】「人手不足、人材の確保・育成」に課題を感じている経営者は約半数自身の経営力に課題を感じている経営者は約8割という結果に

~BLUE REPORT 1月号を発行~

株式会社フォーバル

 『「新しいあたりまえ」で、新しい世界を創るFORVAL』を理念に掲げる、次世代経営コンサルタント集団である株式会社フォーバル(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中島 將典、以下「フォーバル」)が運営するフォーバル GDXリサーチ研究所は、賃上げを実施できている中小企業の傾向や、取り組み情報の違いなどについて調査した「BLUE REPORT 1月号」を2025年12月26日(金)に発行いたします。

今回のレポートの目的『中小企業の経営者が直面する課題解決の取り組みと効果、経営力、採用課題の把握』

 物価高や原材料費の高騰、人材不足の深刻化、円安基調の継続など、近年、中小企業を取り巻く経営環境は厳しさを増し、またその変化のスピードは速まっていると言えます。

 経営者は、様々な変化が押し寄せる昨今の経営環境において、常に利益を確保しながら、持続可能な経営を意識した戦略づくりや投資も行っていく必要があります。特に次世代経営への対応、つまり社会の不確実性や産業構造の変化への対応、次の時代を背負う経営者・従業員の確保、既存の事業モデルから次の時代に向けた新たな事業創造などは、持続可能な経営を進める上で欠かせない要素といえます。

 こうした中小企業を取り巻く経営環境を踏まえ、フォーバル GDXリサーチ研究所では「中小企業の次世代経営への対応戦略」をテーマにアンケート調査を実施しました。今回は、中小企業の経営者が直面する課題や、課題解決に向けた取り組みとその効果、さらに経営者自身の「経営力」への評価や対策、採用課題などに関する検証を行いました。

本リリースでは、その調査結果を報告します。

●本レポートの詳細は、こちらをご参照ください。

 URL:https://gdx-research.com/wp-content/uploads/2025/12/bluereport_202601.pdf

サマリー

■「経営 」上の課題で最も多いのは「人手不足、人材の確保・育成」で53.6%

・経営上の課題について「人手不足、人材の確保・育成」(53.6%)で、約6割の経営者が課題として捉えていることが判明。

■自身の「経営力 」に課題を感じている経営者は79.1%

・経営者自身の経営力については、「非常に課題を感じている」の30.4%と「ある程度課題を感じている」の48.7%を合わせて79.1%と、約8割の経営者が自身の経営力に課題を感じているという結果となった。

■「採用 」活動における課題で最も多いのは「求めるスキルや経験を持つ人材が見つからない」で39.5%

・採用活動における課題においては、「求めるスキルや経験を持つ人材が見つからない」が39.5%という回答が最も多く、次いで「応募者が集まらない」(35.6%)、「採用コストが高い」(29.8%)という回答が多かった。

調査結果 (抜粋)

■「経営 」上の課題で最も多いのは「人手不足、人材の確保・育成」で53.6%

 経営上の課題について問う設問の回答の中で最も多かったのは「人手不足、人材の確保・育成」(53.6%)で、約6割の経営者が課題として捉えていた。次いで、「既存事業の拡大」(44.1%)が4割を超え、さらに「資金繰り、資金調達」(25.6%)、「新規事業の創出」(24.1%)などが続く結果となった。

 経営上の課題として突出しているのが、近年の人手不足状況を背景とする人材に関するものであった。また、事業の拡大や創出についても課題を感じている企業が多いことがわかる。 

■自身の「経営力 」に課題を感じている経営者は79.1%※1

※1「非常に課題を感じている」、「ある程度課題を感じている」の合計

 経営力※2については、「非常に課題を感じている」の30.4%と「ある程度課題を感じている」の48.7%を合わせて、約8割の経営者が自身の経営力に課題を感じている結果となった。

※2本レポートでは、経営力とは「これまでに出てきた経営課題等を解決して事業を推進していく、経営全体に関する総合的な能力、技術、資質等」と定義。

■「採用 」活動における課題で最も多いのは「求めるスキルや経験を持つ人材が見つからない」で39.5%

 採用活動における課題を問う設問では、「求めるスキルや経験を持つ人材が見つからない」が39.5%という回答が最も多く、「応募者が集まらない」(35.6%)、「採用コストが高い」(29.8%)と続く結果となった。

 

 少子高齢化に伴う労働人口の減少や転職の一般化により、多くの企業が人材不足・人手不足に直面している。中小企業は大企業と比べて知名度やブランド力が相対的に弱く、応募数が伸びにくい傾向もあると考えられる。そのため、即戦力人材の獲得にこだわるのではなく、ポテンシャル採用の実施、地方人材の採用やパート人材の活用など採用手法の多様化、さらに「採用」と「定着」を一体で捉えた長期的な人材投資など、短期的な応募数の増加にとどまらない中長期的な人材戦略の視点も重要である。

■まとめ

 

 本レポートでは、中小企業の次世代経営への対応、すなわち持続可能な経営に向けた経営上の課題や、課題解決への取り組みの実態について報告した。

 経営上の課題については「人手不足、人材の確保・育成」が最も多く、約6割の企業が課題を感じていることがわかった。さらに「既存事業の拡大」「資金繰り、資金調達」「新規事業の創出」などが続く。この結果から、ヒトやカネの問題に関連しているものが多いことが示された。

 また、経営者の「経営力」に関する調査を行い、経営者の8割以上が課題を感じているという実態が明らかになった。

 中小企業が直面する経営上の課題は幅広いものの、その中でもヒトとカネに係る課題の深刻さがうかがえる。人材の確保・定着は中小企業や地方の企業において特に深刻であり、また人材の流出を防ぐための教育にかける時間や費用も確保する必要がある。従業員が働きたいと思うような職場環境や業務フローの整備、選ばれる企業になるための中長期的な戦略づくりも欠かせないだろう。加えて、昨今の原材料費や人件費の高騰は今後も継続する可能性がある。いかに利益率を確保しつつ必要な投資を行い、持続可能な経営を実現するか。日本経済はまさしく経営者の力量が問われる局面を迎えていると言えるのではないだろうか。

 中小企業の経営環境が厳しさを増す中、多面的な対策がますます重要となっている。経営上の課題解決に向けても外部の専門家の活用も積極的に活用しながら、持続可能な経営の実現に向けた取り組みの強化を図ってもらいたい。

フォーバル GDXリサーチ研究所とは

 日本に存在する法人の99%以上を占める中小企業。この中小企業1社1社が成長することこそが日本の活力につながります。中小企業が成長するための原動力の1つにGreen(グリーン)とDigital(デジタル)を活用し企業そのものを変革するGDX(Green Digital transformation)があります。

 フォーバル GDXリサーチ研究所は、中小企業のGDXに関する実態を調査し、各種レポートや論文、報告書などをまとめ、世に発信するための研究機関です。「中小企業のGDXにおける現状や実態を調査し、世に発信する」をミッションに「中小企業のGDXにおいてなくてはならない存在」を目指し活動していきます。

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区神宮前 五丁目52番地2号 青山オーバルビル14階
電話番号
03-3498-1541
代表者名
中島 將典
上場
東証スタンダード
資本金
41億円
設立
1980年09月