クラスターのインダストリアルメタバース独自技術が国際会議IEEE ISEMV 2025にて論文採択 ~3次元データのバーチャル空間変換を加速~【特許出願中】
ー最先端の技術をクライアントの課題解決のために活用してまいりますー
国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:加藤直人、以下「クラスター」)は、インダストリアルメタバース領域における独自技術に関する研究論文が、バーチャルリアリティおよびメタバース分野の国際会議「2nd IEEE International Symposium on Emerging Metaverse (ISEMV 2025)」に採択されたことをお知らせいたします。なお、本研究論文の技術については、現在特許を出願中です。
弊社は、7月3日のメタバース総合展にて発表いたしました通り(※)、メタバースの産業利用を強化するため「インダストリアルメタバースチーム」を設立いたしました。本チームでは独自技術の研究開発も進めており、この度、その成果の一つとして論文が採択されました。今後、本分野における技術と知見を一層強化し、先端技術を用いてクライアントの課題解決に取り組んでまいります。
(※)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000359.000017626.html

研究内容について
本研究では、BIM(建築情報モデリング)やCAD(コンピュータ支援設計)などの専門的な3次元設計データを、誰でも直感的に理解・操作できるバーチャル空間に自動変換する技術を開発いたしました。従来、これらの専門データは一部の専門家のみがアクセス可能でしたが、clusterではスマートフォンやPC、VR HMDなど好きなデバイスから参加し、直感的に理解できる環境を実現しています。
開発された技術の核心は、BIM、CAD、点群データ、都市データなど、異なる形式の3次元データを統一的にメタバース空間に統合する多形式3Dデータの即時変換技術です。この技術は単なる見た目の変換にとどまらず、設計図の情報を機械学習により解析することで、組み立て工程の再現、ドアの開閉や家具の移動などの動的ギミックも自動実装します。さらに、機械学習技術により設計図を読み込みながら見た目クオリティも自動改善する機能も搭載しています。
これまで専門知識を持つ一部の関係者に限定されていた3Dデータへのアクセスが、一般のユーザーにも開放されることで、誰もが意思決定や合意形成に参加できるようになります。建築設計における関係者間での合意形成、災害避難計画での住民参加、産業施設運用での現場作業者と設計者の協働など、従来の専門家依存システムでは困難だった多様なステークホルダーによる同時参加型の議論環境を、専門知識の有無に関わらず対等な立場で実現できます。
論文では、災害体験シミュレーション、避難訓練と経路最適化、設計意思決定支援、作業シミュレーション、IoTセンサー統合による環境モニタリング、設備輸送シミュレーションなど、多岐にわたる実装事例を紹介しています。これらの事例を通じて、メタバース技術とデジタルツインの融合による新たな協働環境の有効性を実証しました。
今回の技術は、インダストリアルメタバース領域における法人向けソリューションとして展開を予定しており、建設業、製造業、インフラ管理業界など幅広い分野での活用が期待されます。従来のCADシステムでは実現困難だった大規模かつリアルタイムな協働作業環境を提供し、業界全体のデジタル変革を加速させる技術として位置づけています。
論文詳細
論文タイトル:Implementation and Application of Multi-Format 3D Data Integration in a Cross-Device Commercial Metaverse Platform
発表会議:The 2nd IEEE International Symposium on Emerging Metaverse (ISEMV 2025)
論文著者:
茨 真徳(クラスター株式会社)
廣井 裕一(クラスター メタバース研究所)
亀谷 拓史(クラスター株式会社)
平木 剛史(筑波大学/クラスター メタバース研究所)
論文PDF:https://drive.google.com/file/d/1_6UKftIHZRmiDS0HlF5VtRdK-D_RhZrZ/view
■クラスター株式会社について
誰もがバーチャル上で音楽ライブ、カンファレンスなどのイベントに参加したり、友達と常設ワールド(バーチャル空間)やゲームで遊ぶことのできるメタバースプラットフォームを展開しています。スマホやPC、VRといった好きなデバイスから10万人が同時に接続することができ、これにより大規模イベントの開催や人気IPコンテンツの常設化を可能にしています。「バーチャル大阪」のほか、渋谷区公認の「バーチャル渋谷」、ポケモンのバーチャル遊園地「ポケモンバーチャルフェスト」の制作運営など、メタバースを実現し、全く新しいエンタメと熱狂体験を提供し続けています。クラスター株式会社では多くのメタバースイベント事業を実施しています。
▼クラスター株式会社の法人向けビジネスの最前線を知ることができるオウンドメディア
https://metaversebiznews.cluster.mu
■クラスターメタバース研究所について
クラスターメタバース研究所は、「人類の創造力を加速する」というクラスター全体の目標を先導します。科学的な知見やプラットフォームに蓄積されるデータをもとに、CV/CG/HCI/VR/BMIおよび、全体をまたぐML領域の研究に取り組み、プラットフォームであるクラスターに短期的・長期的を問わず還元していく成果と、人類全体を前に進めるアカデミックな成果も生み出し、融合していくことを目指しています。
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