木造住宅の第一人者、三澤文子による住宅改修の考え方と方法、そして実践。そのすべてを公開する書籍を刊行(11/26)!
建築・住宅・インテリア・資格等の専門書を発行する株式会社建築資料研究社(所在地:東京都豊島区、代表取締役社長:馬場栄一)は、書籍『「過去との対話」をデザインする——三澤文子の住宅改修の仕事』(三澤文子・著)を刊行し、2025年11月26日に全国書店等で発売されました。
概要

「過去との対話」をデザインする——三澤文子の住宅改修の仕事
■著:三澤文子
■発行日:2025年11月25日
■仕様:B5変型判、本文156頁(全4色)
■定価:税込3,300円(本体価格3,000円)
■コード:ISBN978-4-86834-017-1
刊行趣旨
現在、木造住宅の設計で第一人者と目される三澤文子氏は、これまでに「MOKスクール」「住宅医協会」などの先進的な活動を通して、住宅改修の仕事に力を注いできました。氏はこの仕事の本質を、過去と対話し、過去の記憶を現在につなぐこと、と見据えています。
そして、(1)住宅の寿命を延ばすこと(2)予算的にリーズナブルであること(3)耐震補強をすること(4)温熱環境を向上させること(5)家事負担を軽減するプランに直すこと(6)記憶に残る家にすること、を要諦として、これまでに100棟もの実績を残してきました。
本書は、三澤氏の仕事を集大成し、代表的な実例に解説と論考を加え、住宅改修の実際を包括的に紹介するものです。
内容
1.住宅改修の実践例
庭づくりと丁寧な暮らし——春庭のすまい
生き続ける集いの間——甲賀のいえ
古家再生で実現した工芸家のすまい——岐阜・ふくまちや
時を紡ぐシニア夫妻の平屋——四恩庵
広縁で囲まれた海辺の家——自適荘
250年前の架構を残す——北秋津のいえ
既存町家を2世帯住宅にする——興津のいえ
景観を未来に引き継ぐ——畷のいえ
玄関土間と縁側で風を呼び込む——中京・風の舎
断熱改修と暮らしの再構築——平群のすまい
2.住宅改修の考え方
住宅の寿命を延ばすということ
住宅医が取り組む住宅改修
温熱・省エネ改修のすすめ
地域の山の木で住まいを改修する
過去の造り手との対話から住まい手の未来へ
3.「丸福町家」に見る住宅改修の実際
知っておきたい住宅改修の進め方/事前調査/詳細調査/性能診断と報告書の作成/既存建物図面の完成/改修性能設計の提案/改修ファーストプランの提案/最終プランの決定/耐震改修設計/温熱改修設計/着工と解体工事/軸組補強/基礎改修(古民家基礎新設工法)/壁をつくる/屋根改修



著者プロフィール
三澤 文子(みさわ・ふみこ)
建築家。(有)エムズ建築設計事務所代表取締役、岐阜県立森林文化アカデミー名誉客員教授、一般社団法人住宅医協会代表理事。
1956年、静岡県生まれ。
高木滋生建築設計事務所、現代計画研究所勤務を経て、1985年に三澤康彦氏と共にMs建築設計事務所を設立、「木の住まい」の設計・開発を始める。
1996年、阪神淡路大震災に遭遇、倒壊した木造住宅の調査・研究・開発のために「木構造住宅研究所」(現・MSD)を共同設立する。
2004年、英国の「建築病理学」に出会い、木造住宅改修の理論的支柱を得るとともに、問題を抱える既存住宅の的確な診断・改修設計を行える設計技術者の必要性を痛感し、2009年より「住宅医スクール」を仲間と開講、後進の指導を始める。
これまでに行った既存木造住宅の詳細調査と改修設計は、およそ100棟に及ぶ。
著書に、『最高の「木造住宅」をつくる方法』(エクスナレッジ、2011年)、『「木の住まい」をデザインする—三澤康彦の仕事』(建築資料研究社、2019年)など。
▼株式会社建築資料研究社 出版部 公式サイト
▼日建学院 公式サイト
https://www.ksknet.co.jp/nikken/index.aspx
【会社概要】
商号: 株式会社 建築資料研究社
代表者: 代表取締役社長 馬場 栄一
所在地: 〒171-0014 東京都豊島区池袋2-50-1
創立: 1969年(昭和44年)8月
事業内容: 建築・住宅・インテリア・資格等の専門誌を発行、建築関連資格取得のための学校運営 等
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