職場の暑さ・熱中症対策、73%の従業員が「不十分」 77%が仕事効率の低下を感じ、多くは個人でも対策を実施
-職場の暑さ対策に関する、従業員を対象とした実態調査レポート-
調査サマリー
・気温上昇による職場の暑さがより問題視されている。実施されている暑さ対策の有効性を明確にするため、暑熱環境下で働く人を対象にアンケートを実施し分析した。
・暑熱環境下で働くことのある5438名のうち、77%が暑さによって仕事に影響が出ていると回答。
→「熱中症もしくは似た症状の発症(35.5%)」、「休憩を頻繁に取ることによる作業時間の減少(39.5%)」、「集中力などの低下(38.1%)」など、仕事の効率低下だけでなく健康への影響に及んでいる方も多かった。
・職場(会社)について、73%が暑さ対策を「実施していない」「実施しているが不十分」と回答。また6割以上が「個人で暑さ対策を追加実施している」。
・今後取り入れてみたい対策としては、身体冷却服など新しいカテゴリのアイテムが挙げられた。
調査概要
・調査期間:2023年7月24日(月)~7月30日(日)
・調査対象:全国の建設・製造・運送・鉄鋼・電気通信・電気ガス水道等の業務に従事する男女計1万人
うち、屋内屋外を問わず、夏期もしくは年中暑い環境で働く機会があると回答のあった5438名について分析
・調査方法:インターネット調査
・調査機関:株式会社まーけっち
調査結果
(1)暑熱環境下で働く5438名のうち、77%が暑さによって仕事の効率への影響が『ある』。そのうち3人に1人は熱中症を身近に感じたことがある。
暑熱環境下で働く5438名のうち、全体の4分の3を超える77%もの方が仕事の効率への影響が「ある」と回答しました。また、そのうち35.5%の人が「熱中症もしくは似た症状の発症」を自身もしくは同僚に体験しています。「休憩を頻繁に取ることによる作業時間の減少(39.5%)」、「集中力などの低下(38.1%)」という回答の割合も高くありました。仕事環境における暑さ対策が、働く人の健康管理という面でも、業務の生産性向上という面でも課題となっていることが明らかになりました。
(2)職場(会社)について、73%が暑さ対策を「実施していない」「実施しているが不十分」と回答。また半数以上が「個人で暑さ対策を追加実施している」。
職場(会社)での暑さ対策について「十分実施できている」という回答は27%にとどまり、73%は「実施しているが不十分(56%)」「実施していない(17%)」ととらえていることが分かりました。その背景には、企業側の暑さ対策への取り組みの本気度が不十分ということだけではなく、課題を把握していても効果的な対策を打てていないことが推測されます。また、個人でも独自に暑さ対策をしている方は6割を超え、現場での困りごとの大きさが感じられます。
(3)具体的な企業が取っている対策は「エアコン」「飲料」「食品」などが上位。従業員自身で取る対策は「下着」「飲料」「汗拭きシート」など。今後試してみたいアイテム1位は『身体冷却服』。
現場での暑さへの課題を解決するために、会社が行っている方法としては、エアコン設置が31%と最も多く(スポットクーラーを合わせると47%)、経口補水液等の飲料支給(25%)、塩飴等の食品支給(22%)、ファン付きウェアの支給(18%)が続きました。
一方で、個人で実施している対策としては、飲料の摂取(33%)、涼しいインナー等の着用(29%)、汗拭きシート等の使用(22%)、冷却グッズの使用(19%)などが上がっており、個人でも手軽に購入できる製品を使って対策をしていることが見て取れました。
今後、新しく暑さ対策で取り入れてみたい(試してみたい対策)としては、身体冷却服(ファン付きウェアを除く水冷服など)が一番多く、冷却グッズ、涼しいインナー、ファン付きウェアなどが続きました。暑熱対策製品は各社から毎年新製品や改良品が発売されています。アンケート結果からは、現状の対策では満足していないので新しい製品を試してみたいという意識をうかがえました。
調査の背景:職場における労働者の熱中症対策は、事業者の役割として急務
近年、熱中症での救急搬送者数は増加しています。特に、2022年の職場における熱中症の発生状況について、死亡を含む休業4日以上の死傷者数は805人、うち死亡者数は28人となっており、厚生労働省からは、各事業場で熱中症予防について対策を講じるよう発信されています(※1)。
今年4月に成立した改正気候変動適応法に規定された「熱中症対策実行計画」では、中期的目標(2030年)として熱中症による死亡者数の半減を目指すとしており、その中で事業者の役割として労働者の熱中症対策が明記されています。
実際は本調査の結果の通り、救急搬送にまではいかなくても、熱中症またはそれに近い症状に至っている労働者はもっと多くおり、事業者の有効的な対策が強く求められています。
※1 引用:厚生労働省「令和5年『STOP!熱中症クールワークキャンペーン』キャンペーン要綱」(https://bit.ly/45CMYhV)
メディエイドでは、労働シーンやニーズごとに選べる暑熱対策製品を展開しています
MEDIAID(メディエイド)では、日本シグマックスが医療現場で培ったノウハウや知見を活かし、働く人の身体課題を解決するワーカーズケア事業に取り組んでおり、暑熱対策製品に関してもラインナップをしております。
・メディエイド アイシングギア ベスト 【今季新製品】
https://mediaid.sigmax.co.jp/special/mediaid_icinggear_vest/
ペルチェ素子を用いた一定温度での冷水循環による身体冷却を、タンクレス設計で実現した新型の冷却服です。パッド内を循環させる水をわずか60mLにすることで、軽量化に成功しました。
冷水が流れるパッドは背中から胸部まで走行しており、広範囲の冷却が可能です。ウェア部分に伸縮性が高く薄手の素材を採用し、作業動作を妨げない軽さと動きやすさを確保しました。
準備はパッド内に水を入れておくだけ、付属のモバイルバッテリーに接続すれば直ちに作動します。ACアダプターやポータブルバッテリーも使用可能なので、使用環境や時間に応じて使い分けできます。
・メディエイド アイシングギア アイスパックベスト
タンクに保冷材と少量の水を入れ、電源を入れるとタンク内の冷水が循環して身体を冷やす、身体へのフィット性も備えたタンク一体型水冷服です。
・メディエイド アイシングギア 首用
22℃以下の環境で冷却固体化するPCM素材を使用した、首に装着する冷却アイテムです。約1.5~2時間冷却可能な2.0㎝タイプと、約3.5時間冷却可能な長時間タイプ(3.0cm)の2製品をラインナップしております。
※メディエイド ワーカーズケア 製品ラインナップ http://mediaid.sigmax.co.jp/special/workerscare/
メディエイドでは引き続き現場の声を反映した製品の企画開発を進めて参ります。
医療メーカーが生み出すサポーター「MEDIAID(メディエイド)」について https://www.mediaid-online.jp/
医療メーカーとして半世紀にわたり整形外科向けのサポーター・固定材料・医療機器を製造し、医療機関向けサポーター出荷額No.1(※)の日本シグマックスが展開する、生活者向けのサポーター専業ブランド。
医療現場で求められる機能・品質はそのままに、様々な仕事のシーン、普段の生活シーンでの着用感・快適性を追求した素材選び・ものづくりから、すべての製品を生み出しています。
※(株)日本能率協会総合研究所調べ。2021年度メーカー出荷額ベース
日本シグマックス株式会社について https://www.sigmax.co.jp/
所在地:東京都新宿区西新宿1-24-1
創業:1973年6月1日
資本金: 9,000万円
代表取締役社長:鈴木 洋輔
社員数:253名(2023年4月現在)
売上高: 120.8億円(2023年3月期)
日本シグマックスは「身体活動支援業」を事業ドメインとし、医療、スポーツ、ウェルネスの分野で人々の身体活動を支援する製品・サービスを提供しています。創業以来「医療」、中でも「整形外科分野」に特化して各種関節用装具やギプスなどの外固定材、リハビリ関連製品などを製造・販売してまいりました。また、医療機器分野では、手術後の冷却療法のためのアイシングシステムのパイオニアであり、国内初のコードレス超音波骨折治療器「アクセラスmini」、超音波診断装置の活用範囲を広げ利便性を飛躍的に変えたポータブル超音波診断装置「ポケットエコーmiruco」など、特徴のある製品を提供しています。
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