ストロー使用量が半減 プラスチック廃止&紙ストロー有料化の実証実験
千葉大学環境ISO学生委員会では学内からプラスチックごみを減らすとともに、学生・教職員の海洋汚染への意識の啓発を図る目的で、「プラスチックストローの配布を一時停止」「紙ストローの有料化(1本5円)」「販売データおよびアンケートによる検証」の実証実験を行い、その効果について報告をまとめました。
- 背景・目的
ポスター
- 経緯
期間中の様子
- 内容
呼びかけ活動
場所:千葉大学西千葉キャンパスの大学生協(2店舗:ライフセンター、工学部店舗)
内容:500mL紙パック飲料の購入者に対し、プラスチックストローの配布を一時停止し、代替となる紙ストローを1本5円で販売。実験データとして、飲料やストロー販売数の確認とアンケート調査を実施。
広報:実証実験への理解と協力を求めるとともに、プラスチック汚染の問題に対する意識啓発を行うためにプレスリリース、SNS広報、ポスター掲示、呼びかけなどの広報活動を行った。
プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000354.000015177.html
- 結果
500mL紙パック飲料は実験期間中に251本を販売し、そのうち、紙ストローを購入した人は129人(51.4%)でした。48.6%の利用者がストローの購入を控えたため、ストローの使用量は半減しました。
なお、興味本位で紙ストローを購入する人も少数ながらいたため、長期で実験を行った場合はさらにストローの購入率は減少すると予想されます。
【飲料販売数】
実験した週の500mL紙パック飲料の販売数は前後の週より少なかったですが、500mLペットボトル飲料や飲料全体においても同様の変化がありました。これは、実験週の平均気温が前後週と比べて低かったことが影響していると思われます。しかし、紙パック飲料の購入減にストロー有料化による抑止力が働いている可能性も無視できません。
【アンケート結果】
アンケート結果
・今後、プラスチックストローの代わりに紙ストローを有料で導入することについて「とてもいいと思う21%」「どちらかといえばいいと思う19%」「どちらかといえば悪いと思う35%」「とても悪いと思う25%」
以上より、使用する紙ストローの製品を変更するか、生分解性プラスチックなど環境負荷が低い他のストローに変更するなどの改善を検討する必要があると考えます。
- まとめ
【実証実験の成果】
① プラスチックストローの使用量を削減することができた(期間中251本)
② 紙ストローの有料化はストロー自体の使用量も半減させる効果がある
③ 学内関係者に対してプラスチックごみ問題に対する意識啓発ができた
④ 新聞やテレビで報道されたことによって、社会に対しても意識啓発活動ができた
【実証実験の課題】
① プラスチックごみによる海洋汚染の深刻性の認知度向上に余地があると感じた。
② 今回の実験で使用した紙ストローは歯ざわり等の利便性に欠けていた。利用者によっては注ぎ口から直接、飲料を飲む人も見られ、不満が高いように見受けられた。
③ 500mL紙パック飲料の売り上げ数や店舗利益に影響を及ぼす懸念がある。
④ 短期間の実験であったため、集計できたデータが少なかった。
【課題に対する今後の対応】
① プラスチックごみ問題に対する継続的な啓発活動を行っていく。
② 使用する紙ストローの製品を変更するか、環境負荷が低い他のストローに変更する。
また、ストロー以外の方法、例えば、持ち運べるコップなどの導入を検討する。
③ ストローの設定価格を見直すなど必要に応じて対策を講じる。
④ 長期的な実験(半年~1年)へ移行し、より多くのデータ集計をする。場合によっては、学生委員会の構内事業者班の1つのプロジェクトとして確立し、今後も他大学や社会に反映させるために活動をしていく。
- プロジェクトリーダーのコメント(環境ISO学生委員会 法政経学部3年 浅倉裕登)
- 千葉大学生協のコメント(千葉大学生協ライフセンター店長 佐々木 誠司)
環境ISO学生委員会と一緒にライフセンターで取り組んだこのプロジェクトを通して、プラスチックストローについて考える学生、環境問題について考える学生が一人でも多くなってほしいと思っています。
レジ袋有料化の取り組みについて
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000245.000015177.html
- 千葉大学環境ISO学生委員会とは
また、2009年にNPO法人格も取得し、NPO法人としての活動も行っています。
NPO法人として、企業と協力して里山保全活動を行ったり、地域の学校へ環境出前授業を行ったりしています。
- 本件に対するお問い合わせ先
kankyo-iso@office.chiba-u.jp
Tel:043-290-3572
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