塗料・塗装における二酸化炭素排出量算定サービス「SUSTAINA SYSTEM(サスティナシステム)」を開始

建設業界の脱炭素経営を支援し、カーボンニュートラルの実現に貢献

日本ペイントホールディングス株式会社

2025年12月25日 15時00分

日本ペイント株式会社（本社：東京都品川区、社長：榎本朋夫、以下、当社）は、第三者機関 SuMPO（一般社団法人サステナブル経営推進機構、以下、SuMPO）（※1）の承認に基づくカーボンフットプリント（以下、CFP）算定ルールにより、当社製品の二酸化炭素排出量を高精度で算定し、情報提供するサービス「SUSTAINA SYTEM（サスティナシステム）」（以下、本サービス）を2025年12月25日（木）より開始しますのでお知らせいたします。本サービスは、環境負荷低減に取り組む企業様向けに、「塗料、塗装時、塗装後」の各段階における二酸化炭素排出量を算定し情報提供することで、建設業界の脱炭素経営を支援し、カーボンニュートラルの実現に貢献いたします。

近年、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが進む中で、建設業界では建築物のライフサイクル全体における温室効果ガス排出量の把握および削減のニーズが高まっています。当社は上記ニーズにお応えし、昨年1月に屋根用遮熱塗料「サーモアイSi（対象色：クールホワイト）」にてSuMPO環境ラベルプログラム「タイプⅢ環境宣言（EPD）」を取得した際に、第三者機関SuMPOの承認に基づくCFP算定ルールを確立しました。さらにこの度、確立した算定ルールをもとに本サービスを構築することで、二酸化炭素排出量の算定と情報提供を行う体制を整えました。

本サービスでは、「塗料」だけでなく「塗装時」「塗装後」の各段階で、当社製品の二酸化炭素排出量を算定することに加え、当社の従来製品との比較による削減効果の情報も提供します。本サービスにおける二酸化炭素排出量の算定は、ライフサイクルアセスメントに関する規格（ISO 14040など）に沿って策定された商品種別算定基準（PCR）に基づいているため、客観性を備えた質の高い環境情報を提供可能です。ぜひ本サービスをご活用いただき、企業様におけるカーボンニュートラルの推進にお役立てください。当社は今後も、環境負荷低減に貢献する製品およびサービスの開発に努めてまいります。

【SUSTAINA SYSTEMについて】

「SUSTAINA　SYSTEM」ウェブサイトはこちら

■算定対象製品

建築用塗料

「サーモアイSi」：https://www.nipponpaint.co.jp/products/feature/thermoeye/

「グランセラシリーズ」：https://www.nipponpaint.co.jp/products/feature/grancera/

重防食用塗料「ダンジオーラシステム」：https://www.nipponpaint.co.jp/products/feature/danziora/

自動車補修用塗料「nax プライムクリヤーシリーズ」：https://www.nipponpaint.co.jp/products/automotive/140/

■算定対象　塗料、塗装時、塗装後の3つの段階において二酸化炭素排出量を算定いたします。

・塗料：塗料製品自体のCFP(塗料の原材料、容器、原材料輸送などによる環境負荷から算定されます)

・塗装時：塗装工程内で排出される二酸化炭素量(工程数、強制乾燥時間の短縮などにより二酸化炭素排出量が低減します)

・塗装後：塗装後の塗膜が影響を及ぼす二酸化炭素量(遮熱効果や塗膜ライフサイクル延長により二酸化炭素排出量が低減します)

■算定申込方法

(1)「SUSTAINA SYSTEM」ウェブサイトにアクセス

ウェブサイトはこちら：https://www.nipponpaint.co.jp/products/feature/co2-reduction/

(2)ウェブサイト下部の「お問い合わせはこちら」より、下記内容を記載の上、お申込みください。

お申込み後、当社より「申込内容確認のご連絡」を差し上げます。

(記載項目)算定製品名、希望する算定内容(塗料、塗装時、塗装後のいずれかを記載)

■注意事項

・本サービスは「環境負荷低減に取り組む企業様向け」です。一般の方は対象外となります。

・CFP算定結果の取得には、情報の取り扱いに関する誓約書のご提出が必要です。

・「申込内容確認のご連絡」から算定結果のご提供まで1週間～2週間ほどいただきますのでご了承ください。

【注釈】

※1：SuMPO環境ラベルプログラム「SuMPO EPD」の管理運営を行っています。

【SuMPO EPDについて】

SuMPO環境ラベルプログラム「SuMPO EPD」は、一般社団法人サステナブル経営推進機構（SuMPO）が管理運営するEPDプログラムであり、自社製品の環境情報を透明性高く算定・開示する国際的枠組みです。ISO14025、ISO/TS14027、ISO14040/44に準拠し運営されており、建築分野のEPDについては、ISO21930に準拠しています。2024年4月に「エコリーフ」は「SuMPO EPD」へと名称変更されました。