ホットリンク、2025年のエイプリルフールに関するX(旧Twitter)の投稿を調査
〜推し活文脈のコンテンツがユーザーの支持を集める結果に~
SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンク(本社:東京都千代田区、証券コード:3680、代表取締役:檜野安弘、以下ホットリンク)は、Meltwater Japan株式会社(所在地:東京都渋谷区、取締役員社長:赤田将之、以下Meltwater)のソーシャルメディア分析ツールを活用し、X(旧Twitter)に投稿されたエイプリルフールに関するUGCを調査しました。
※本調査では、リポストや返信なども含めた全ての投稿を「言及数」、リポストや返信を除いたオーガニック投稿を「UGC数」と表します。Meltwater社のツールを活用することで、引用元にキーワードを含む投稿も「言及数」として収集できるようになりました。
1. 「エイプリルフール」を含む投稿数の比較
2025年と2024年の4月1日における「エイプリルフール」「#エイプリルフール」を含む言及数・UGC数を抽出しました。

(対象メディア:X 抽出キーワード:エイプリルフール,#エイプリルフール 抽出期間:2025年4月1日,2024年4月1日)
2. 「エイプリルフール」を含む言及数の推移
2025年と2024年の4月1日における「エイプリルフール」「#エイプリルフール」を含む言及数を、時間帯別に抽出しました。

(対象メディア:X 抽出キーワード:エイプリルフール,#エイプリルフール 抽出期間:2025年4月1日,2024年4月1日)
上記の結果から、エイプリルフールに関するX上の投稿は、00:00と12:00の2回盛り上がるタイミングがあることが分かりました。Xでは通常、朝・昼・夜の3つのタイミングで言及数が増える傾向があるため、エイプリルフールに関しては、少し特殊な盛り上がり方をしていると言えます。
3. 2025年の4月1日における「エイプリルフール」を含む投稿のリポストランキング
2025年と2024年の4月1日における「エイプリルフール」を含む投稿で、リポスト数のランキングを作成しました。TOP10は以下の通りです。

ランキングから、次のような傾向が見られました。
■深夜から早朝に投稿されたコンテンツが拡散されやすい
2024年・2025年ともに、ランキング上位には0時台に投稿されたコンテンツが多く見られました。2025年の1位(リポスト数74,517件)も0時ぴったりの投稿であり、エイプリルフールは日付が変わった直後から注目が集まり、SNS上で盛り上がり始める傾向がうかがえます。拡散を狙うには、深夜〜早朝の時間帯を意識した投稿が有効と言えるでしょう。
■「推しの対象」になりやすいコンテンツの強さが際立つ
2025年のランキングは、人物やキャラクターなど、「推しの対象」になりやすいコンテンツが上位を占めました。世界観を活かした表現の巧みさや、ファンが参加したくなるような仕掛けが、拡散につながったと考えられます。
■ビジュアル要素のある投稿が拡散を後押し
ランキング上位の投稿には、画像や動画といったビジュアル要素が添えられていました。エイプリルフールという特性上、ユーモアや驚きを「視覚的に伝えること」が重要であり、文字だけの投稿よりも一目でネタの意図が伝わる構成が好まれる傾向にあります。今年は、生成AIで制作されたと思われるビジュアルを用いた投稿も多く見られ、コンテンツ制作の自由度や演出の幅が広がっている様子もうかがえます。
4. 本調査を担当したホットリンクのアナリスト・辻元気より
2024年のエイプリルフールは、2023年までと比較して、企業の公式アカウントなど影響力の大きいアカウントによる投稿が注目されました。2025年はその中でも、キャラクター性や属人性を備えた“推し”の文脈を持つ投稿が特に話題となりました。
昨年同様、エイプリルフールはX上における大きなモーメント(〇〇の日など)であり、絶大な影響力を持っています。毎年のように関連するハッシュタグやキーワードが「トレンド」の上位に入り、多くのユーザーが注目しています。企業にとっては、エイプリルフールというモーメントを通じて、これまで接点のなかったユーザーにも自社の投稿を届ける絶好の機会です。
一方で、近年は紛らわしい内容や不謹慎な「嘘」が炎上を招くケースも増えています。エイプリルフールは注目度が高い分、より一層の注意が必要です。企業として発信する際は、「見る人が楽しめるジョークやエンタメ」になっているかどうかを意識し、第三者の目も通して、慎重かつ丁寧に発信することをおすすめします。
【プロフィール】

辻 元気
株式会社ホットリンク コンサルティング営業本部 コンサルティング推進部
データアナリスト。2018年に入社し、ソーシャルリスニングツールのセールス・カスタマーサクセスに従事。現在はSNSの分析を強みに、大手企業アカウントのコンサルティングを複数社経験。ホットリンク社内の分析スキル向上も推進。分析のなかでも、エンタメ業界のトレンド分析が得意。MarkeZineにて、「ソーシャルリスニング2.0 - TwitterからはじめるSNSのデータ活用」を連載。
【本件調査の狙い】
ホットリンクは、知識循環型社会のインフラを担い、人と情報を結びつけて“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現に努めています。弊社の強みは、ビッグデータの分析と活用。その一つの手法として、ソーシャルネットワークサービス(SNS)上の情報をリアルタイムに収集・蓄積・解析し、生活者の本音の声を把握することです。生活者の本音を循環させることで情報社会をより円滑にすることができると考えています。
今後も、季節イベントを始めとする様々な分野でSNS上のクチコミ量を調査し、有益な情報を発信してまいります。
※調査結果を引用・転載される際は、必ず「データ提供:Meltwater 分析:ホットリンク」と出典を明記いただくようお願いします。
※調査の内容の一部または全部を改変して引用・転載することはお控えください。
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株式会社ホットリンクについて(証券コード:3680 東証グロース)
日米で事業を展開するホットリンクグループのコア企業。SNSへの投稿など、生活者の声の投影であるソーシャル・ビッグデータを分析し、企業のマーケティング活動や報道、災害対策などでの活用支援を行っています。Web3においても、データ分析・活用力を活かしてインフラを担い、世界中の人々が“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現を目指しています。
設立日:2000年6月26日
代表者:代表取締役グループCEO 檜野 安弘
本社所在地:東京都千代田区富士見一丁目3番11号 富士見デュープレックスビズ
事業内容:SNSマーケティング支援
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