看護師・学生約140万人が利用する「ナース専科」、「ナース漫画大賞2025」受賞作品を発表。年間の人気漫画と読者投稿の看護エピソードから、投票で最も心に響いた作品が決定

~看護師・看護学生・患者のそれぞれの視点で「看護」を見つめ直すきっかけに~

株式会社エス・エム・エス

株式会社エス・エム・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤夏樹、東証プライム、以下「当社」)は、提供する看護師・看護学生向けコミュニティ「ナース専科」(URL:https://media.nurse-senka.jp/)において、看護現場での実体験を元にした漫画コーナー「ナース漫画」で開催した「ナース漫画大賞2025」の受賞作品を発表します。ナース漫画大賞2025では、看護現場での実話エピソードを募集し漫画化する「エピソード大賞」と、過去1年間で掲載したナース漫画の中から投票で受賞作品を決める「ナース漫画大賞」をそれぞれ選定しました。

・ナース漫画大賞2025結果発表URL:https://promo.nurse-senka.jp/lp/nurse-mangataisho2025/

■ナース専科の「ナース漫画」について

ナース専科は、看護師や看護学生が悩みを相談できる掲示板や最新の看護・医療ニュース、看護師国家試験対策などのスキル・キャリアアップ情報を提供するコミュニティサイトです。2025年5月末時点で累計会員数は約140万人(※1)となります。ナース専科では、経験を共有し業務に関する疑問や悩みの解決をサポートする目的で、2014年より看護師が体験したエピソードを募集しサイトに掲載してきました。2018年からは、より気軽にエピソードに触れてもらえるように掲載方法を漫画形式に変更し、漫画コーナー「ナース漫画」やInstagramなどで発信しており、これまでにInstagramで投稿した漫画は、1,600件(※2)を超えています。

■「ナース漫画大賞2025」について

ナース漫画大賞2025では、看護現場での実話エピソードを募集し漫画化する「エピソード大賞」と、過去1年間で掲載したナース漫画の中から投票で受賞作品を決める「ナース漫画大賞」をそれぞれ選定しました。エピソード大賞では、看護師視点の「忘れられない患者さん」部門、患者視点の「忘れられない看護師さん」部門、看護学生視点の「忘れられない看護実習」部門の計3部門でエピソードを募集し、審査員やナース漫画編集部の選考を経て、各部門の受賞作品を漫画化しました。ナース漫画大賞では、過去1年間に掲載した漫画作品の中から特に閲覧数が多かったものをノミネート作品として集め、ナース専科の会員を中心とした看護師・看護学生や一般の方の投票によって大賞・2位・3位作品を決定しています。また、看護師視点の「忘れられない患者さん」部門、患者視点の「忘れられない看護師さん」部門、看護学生視点の「忘れられない看護実習」部門のそれぞれで、審査員選出部門賞も選考しました。

■受賞作品

●エピソード大賞

看護師視点での「忘れられない患者さん」部門≫

大賞:「患者さんの5分、私の5分」

URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150031102

審査員コメント:看護師・作家、エンゼルメイク研究会代表 小林光恵氏

限られた人数で、職場のシステム下で、数々の不測の事態に遭遇しながら対応していることから、避けたいと思っていても、仕方なく患者さんを待たせてしまうことになってしまう。多くのナースが幾度も経験することではないでしょうか。その際に生じるさまざまな思いを自分の中で繰り返し処すこととなり、それはナースの小さくない仕事の一つといっていいかもしれません。人生において非常にきつい局面にある患者さんが、それでも冷静に「あなたは~仕事をなめている」と言葉にしたのは、看護師一年目のペネロペさんが、彼にとって自分の気持ちを分かってほしい看護師であり、分かってくれるはずの看護師だったからでしょう。なめている、とは、対象の価値を理解しきれていない状態、といっていいでしょう。今後、仕事つまり看護業務の価値を意識しながらキャリアを重ねて素晴らしい看護師になってほしい、という期待もあったのではないでしょうか。

≪患者視点の「忘れられない看護師さん」部門≫

大賞:「一人の人として」

URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150031097

審査員コメント:マンガ家 宮川サトシ氏

「患者ではなく人として扱われたい」、僕も長期入院の経験があるので、その思いには深く共感します。当時はまだ学生で若かったですが、今は妻と子ども達がいます。もし今僕がまた入院するとなれば、自分のこと以上に残された家族が気がかりになるだろうと想像します。このエピソードを読んでいて、僕は入院した時の自分の家族の顔を思い浮かべました。このエピソードに登場する看護師さんだったら、僕の家族を患者家族としてだけではなく、ちゃんと人として向き合ってくれるだろうなと。それがどんなにありがたいことか。お通夜で生前のご主人の人となりや、奥様への思いを看護師さんが伝える場面がありましたが、その関係性を思うだけで心を打たれるものがあります。僕の妻もかつて看護師でしたので、業務自体が大変であることも幾らかはわかります。それを承知の上で、こういった一歩踏み込んだ看護がこの先もっと自然と広まっていけばと願い、今回こちらのエピソードを選ばせていただきました。

≪看護学生視点の「忘れられない看護実習」部門≫

大賞:「初めての『ありがとう』」

URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150031105

審査員コメント:助産師、さわ研究所代表 さわ和代氏

この作文は看護学生としての実習を通して得た深い学びが丁寧に描かれています。患者さんと十分なコミュニケーションが取れないもどかしさの中で、kikiさんが懸命に関わろうとする姿勢が印象的でした。人は「この人は自分をわかってくれる」と感じたとき、自然と心を開きます。その信頼関係を築くうえで欠かせないのが“対話”です。しかし、本事例のように言葉での対話が難しいケースもあります。そんなときに有効なのが、相手の関心事に自身も関心を寄せる姿勢です。kikiさんが、患者さんが阪神タイガースのファンであるという情報に目を向け、そこに寄り添おうとしたことは、患者さんの心をほぐす大きなきっかけになったと感じました。初めて目が合い、麻痺のある手で私にエールをおくるかのように力強く手を握ってくれたという場面は、患者さんの心の扉が開いた瞬間であり、目頭が熱くなりました。心が温まる感動的な作文でした。

●ナース漫画大賞

大賞:「看護師がつないだ、奇跡の面会」

URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150029006

投票者コメント抜粋:

・看護職である以上、生と死は避けられないことのエピソードでした。誕生と逝去に立ち会わなければいけない家族へ、真摯に向き合った看護が響きました。患者やその家族が避けられない現実をきちんと受け入れるために、私たち看護師ができることがあるのだと改めて気づかされました。

・こんな奇跡は看護師だから体験出来ることだと感動しました。

2位:「不安な夜に寄り添うということ」

URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150018307

投票者コメント抜粋:

・患者さんの多くが看護師の多忙さを察して我慢してくれているのだろうなと感じることも多々あり心苦しく思いながら働いていました。この作品を読んで以前の多忙な現場で働きながら抱えていた葛藤を思い出しました。

・私は今看護学生で、手際も悪く要領も良くありません。この漫画の中で伏原さんが苦しい中でも筆談で伝えたいと思うほど、この看護師の方の接し方があたたかいものであったということ、技術と同じくらい心や気配りが重要であることが理解できました。

3位:「最期の選択」

URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150024060

投票者コメント抜粋:

・緩和ケア病棟で勤務しています。同じ様な場面に遭遇し毎回葛藤しています。正解はないと思いますが、患者さんご家族としっかり向き合いたいと強く思いました。

・私は今大学で終末期の看護について学んでいます。患者さんの意思と家族の意思が異なった場合、自分だったらどのような対応をするのか改めて考えるきっかけになりました。

≪審査員選出部門≫

看護師視点での「忘れられない患者さん」部門賞:「諦めかけていた奇跡」

URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150026656?code=nurse-mangataisho2025_lp

審査員コメント:看護師・作家、エンゼルメイク研究会代表 小林光恵氏

「諦めかけていた奇跡」は、プリセプターから大切な関わり方や思念などを教わりながら対応していた患者さんの予想を超えた生命の逞しさや凄みにふれて感動を得た話です。患者さんの秘かな思いに気づけなかったことに深く後悔するのも、グリーフワークが進んでいるらしい家族の様子に触れてほっとするのも、簡単に命の線引きをされたことに憤るのも、看護師には人の生命力への畏敬の念がしっかりとベースにあるからなのだと思います。最終的に選んだ作品は、そのベースの部分を強化する内容のように思いました。

患者視点の「忘れられない看護師さん」部門賞:「5歳娘、初めての入院&手術!支えてくれた手術室看護師さんの優しい心遣い」

URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150029327?code=nurse-mangataisho2025_lp

審査員コメント:マンガ家 宮川サトシ氏

もし自分に子どもができたら、その子の興味のあること、たとえば戦隊モノのおもちゃについては子ども以上に詳しくなろうと思っていました。子どもの好きなものに詳しいということは、その子自身をよく理解しているということだと思うからです。このお話に登場する看護師さんは、魔法少女にとても詳しいですよね。それはきっと勉強して身につけた知識というより、自然と好きになったものなのだと思います。単なる趣味かもしれませんが、小児医療の現場で働く以上、子どもたちへの関心や理解があってこそ芽生えた趣味なのではとも感じました。私には現在、4歳と9歳の子どもがいます。だからこそ、あの看護師さんのような存在はとても心強く、安心できる存在です。無事に手術を終えた女の子が、自分の将来の目標を見つけるところまで描かれていて、読んでいて本当にホッとしました。

看護学生視点の「忘れられない看護実習」部門賞:「みんなが笑顔になれる関わりを求めて」

URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150029604?code=nurse-mangataisho2025_lp

審査員コメント:助産師、さわ研究所代表 さわ和代氏

医療現場では、症状の原因を迅速に特定して治療に結びつけることが重要ですが、患者の心情を理解するために、行動の背後にある思いを探ることも大切です。この作品では、小児科実習で関係性の構築ができていると感じていた病児に突然拒否されてしまったたけのこさんが、ショックを受けながらも解決を図る様子が丁寧に描かれています。小児看護においては、子どもの目線で子どもの心の世界を理解する力が求められます。この作品では、子どもの純粋な感情や成長の過程が丁寧に表現されており、心が揺さぶられました。読む人の心に長く残る素晴らしい作品だと思います。タイトルの通り、みんなが笑顔になれる関わりを求めて行動できる、素晴らしい看護師に成長されることを心より願っています。

■ナース漫画編集担当者コメント

・株式会社エス・エム・エス ナース専科コンテンツ企画グループ 川口萌

投票時にいただいた、たくさんのコメントを拝読し、看護の現場には、一人一人エピソードがあることを改めて実感しました。ナース専科で漫画にさせていただいているエピソードはほんの一部で、同じような違う出来事が、今日もどこかで起きているのだと思います。看護師として働く方々の、これから看護師になろうとしている学生の方々の、そして患者として受診・入院された方々とそのご家族の、それぞれの気持ちを拾い、伝えられるような漫画を、今後も発信していきたいと思っています。

※1:会員数は2006年のサービス開始時からの累計数(2025年5月末時点)

※2:2022年9月から2025年6月末までにナース専科Instagramに掲載された作品が対象

【「ナース専科」について】

悩み相談ができる掲示板や最新の看護・医療ニュース、看護師国家試験対策などのスキル・キャリアアップ情報を提供。看護師・看護学生のキャリア形成をサポートしています。

URL:https://media.nurse-senka.jp/

【株式会社エス・エム・エスについて】

2003年創業、2011年東証一部上場、2022年4月より東証の市場区分変更によりプライム市場へ移行。「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」ことをミッションに掲げ、「高齢社会×情報」を切り口にした40以上のサービスを開発・運営しています。

名称:株式会社エス・エム・エス

所在地:東京都港区芝公園2-11-1住友不動産芝公園タワー

代表者:代表取締役社長 後藤夏樹

会社設立:2003年4月

資本金:25億5,172万円(2025年3月31日現在)

従業員数:連結4,528人、単体3,049人(2025年3月31日現在)

事業内容:高齢社会に求められる領域を、医療・介護/障害福祉・ヘルスケア・シニアライフと捉え、価値提供先であるエンドユーザ・従事者・事業者をつなぐプラットフォームとしての情報インフラを構築し、40以上のサービスを展開

URL:https://www.bm-sms.co.jp/

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会社概要

株式会社エス・エム・エス

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https://www.bm-sms.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー
電話番号
03-6721-2400
代表者名
後藤夏樹
上場
東証プライム
資本金
25億5172万円
設立
2003年04月