SmartHR、蓄積された従業員データをAIが分析し、最適な人材選定を提案する「AI類似従業員検索」機能を提供

〜「記憶」に頼る属人的な配置を脱却。客観的な人材発掘で、人的資本の最大化を支援〜

SmartHR

2025年12月3日 12時00分

　株式会社SmartHR（本社：東京都港区、代表取締役CEO：芹澤雅人）が運営するクラウド人事労務ソフト「SmartHR（スマートエイチアール）」は、「HRアナリティクス」機能において、AIが従業員データを分析し、指定した従業員と類似する人材を提案する「AI類似従業員検索」機能を、10月22日より提供開始しました。本機能は、提供開始から約1ヶ月（2025年11月末時点）で、累計100社を超える企業様にご活用いただいております。

■ 「AI類似従業員検索」機能の概要

　2035年には国内で約384万人の労働供給不足が予測(※1)され、企業には限られた人的資本を最大限に活用し、生産性を向上させることが求められています。特に、多店舗展開を行う小売・サービス業や全国に拠点を持つ企業においては、「急な退職に伴う欠員補充」や「新規出店時の即戦力配置」といった緊急性の高い人材選定が日常的に発生しており、迅速な意思決定が求められています。

　しかし、後継者選定や配置検討の現場では、担当者の記憶にある「知っている社員」から候補者を選ぶしかないという「意思決定の属人化」や、選定理由が曖昧であるがゆえの「客観性の欠如」、さらには人事部門が膨大なデータを確認し人選しようとする作業による「業務負荷の増大」といった課題が発生していました。

　こうした課題に対し、「AI類似従業員検索」機能は、「SmartHR」に蓄積された従業員データをAIが多角的に分析し、指定した従業員に似た属性の人材を提案することで、客観的なデータに基づく透明性のある人材配置の意思決定を提案すると同時に、人事部門の業務効率化を実現します。

※1：パーソル総合研究所・中央大学「労働市場の未来推計2035」

　「AI類似従業員検索」機能は、SmartHRの「HRストラテジープラン」、「タレントマネジメントプラン」もしくは、有料オプションで「HRアナリティクス」機能を利用する企業様にご利用いただけます。

　なお、「AI類似従業員検索」機能の利用には、「HRアナリティクス」機能の管理者による機能の有効化（同意設定）が必要です。自社の規定や情報取り扱いポリシーに照らして問題がないことをご確認のうえ、ご利用ください。本機能のために送信された従業員データが、AIの学習に利用されることはありません。

設定の詳細は、ヘルプページをご参照ください。

https://support.smarthr.jp/ja/help/articles/2a36150f-0207-4795-bd18-f7f4184006aa/

■「AI類似従業員検索」機能の特長

1. 人事業務の質的向上を可能にする、人事データに基づく「納得感」のある選定

　従来の人事担当者の「記憶」に頼る人材の選定手法を排し、労務管理を通じて蓄積された従業員情報および人事評価・スキル管理などを通じて「SmartHR」上に蓄積された従業員データを基に、指定した従業員に似た人材をAIが検索します。欠員が発生した部署の後任や、育成対象者の選定などを探す際に、人事担当者がモデルとなる従業員を指定すると、AIが以下の5項目を複合的に解析し、類似度の高い人材を順に一覧化します。類似度の根拠も明示されることで、人材選定の際の意思決定の透明性を担保します。

＜分析対象項目＞

属性（入社年月日、現住所、生年月日）
職務経歴（職種、役職、部署、雇用形態、等級）
スキル・資格
業務経歴
人事評価

　AIが選出した類似従業員の一覧から従業員の詳細を確認したい場合は、SmartHR上の「キャリア台帳」へアクセスし、従業員の詳細情報を確認することができます。なぜ選ばれたのかという根拠（経歴や評価）を確認できるため、配置転換や抜擢人事における社内の納得感（透明性）を担保します。また、抽出結果はCSVでの書き出しも可能です。

※類似従業員の一覧におけるすべての情報を確認するには、AIの分析対象となる従業員・項目すべてを閲覧できるロール（権限）が必要です

2. 人材の選出に要する時間を効率化し、余った時間をより付加価値のある業務へ

　従来、店舗や全国の拠点に散らばっていた人材情報や、複数のファイルに分断されていた人事データが、AIにより統合的に解析可能となるため、手作業での情報収集やリストアップに要していた工数が大幅に短縮します。

　人事担当者は候補者との対話や、育成プラン策定といった戦略的な人事業務へリソースを集中させることが可能となります。

■ 担当者コメント（株式会社SmartHR プロダクトマネジメント統括本部タレントマネジメントプロダクト本部本部長松栄友希）

　これからのタレントマネジメントにおいて、AIは人と共に働き、作業スピードを加速させ、意思決定の質を高めてくれる存在です。本機能は、SmartHRに蓄積された人事データを解析することで、人の記憶や社内の伝達網だけではたどり着けなかった「隠れた最適人材」にも光を当てます。

　開発において最も注力したのは、提示される結果に現場が納得感をもてるかという点です。実際に自社のデータで検索していただければ、その精度の高さと、AIならではの客観的なマッチングに驚きを感じていただけることでしょう。

　SmartHRは今後もAI機能を順次拡充し、ご利用いただく企業の皆様の業務の質とスピードを上げ、さらによい組織につながるプロダクトへと進化してまいります。

「SmartHR」について

　「SmartHR」は、労務管理クラウド7年連続シェアNo.1(※2)のクラウド人事労務ソフトです。

　採用情報の管理から雇用契約や入社手続き、勤怠・給与計算などの多様な労務手続きをペーパーレス化し、データとして蓄積。さらに、「SmartHR」に溜まった従業員データを活用した「人事評価」「従業員サーベイ」「配置シミュレーション」「スキル管理」などのタレントマネジメント機能により最適な人員配置や人材育成を後押しし、データに基づく人的資本経営を支援します。アプリストアサービス「SmartHR Plus」は各業務分野に特化した様々な外部サービスと連携できるアプリケーションを展開し、個社ごとのカスタマイズ性を高め、正確性や安全性の高いデータ連携を実現しています。

　「SmartHR」は、企業の生産性向上を後押しし、すべての人が働きやすい環境づくりに貢献します。

※2：デロイトトーマツミック経済研究所「HRTechクラウド市場の実態と展望 2024年度版」労務管理クラウド市場・出荷金額（2024年度見込） https://mic-r.co.jp/mr/03350/