より効果的なIR(Investor Relations)活動を支援する「DNP IXマネジメントサービス」開始
株主が企業と接する体験(IX)からIR活動の課題を可視化して最適な施策を提案
【「DNP IXマネジメントサービス」開始の背景と概要】
個人投資家の増加等を背景に、企業がIR活動を通じて株主とのコミュニケーションの質や企業に対する株主のロイヤルティを高め、長期的な株式の保有等につなげる重要性が見直されています。一方で従来は、株主を対象とした調査の結果をロイヤルティ向上やコミュニケーション活性化の具体策に反映しにくいといった課題がありました。
こうした課題の解決に向けてDNPは、株主ロイヤルティの向上につなげる「DNP IXマネジメントサービス」を提供します。このサービスは、株式会社エモーションテックが開発した投資家体験マネジメントサービス「EmotionTech IX」の分析ロジック(※特許取得済)をもとに、DNPオリジナルの調査設問で個人投資家のロイヤルティを把握。株主が重要だと考える「株主体験」や、改善すべきIR活動をスコア化して特定します。また、その実現に向けた各種IRツールやコンサルティングの支援を行うことで、個人株主と企業の対話を促進し、企業価値の向上を支援します。
DNPは、企業のマーケティング活動を支援する「DNP CXマネジメントサービス」*1を2018年から提供してきました。このサービスは、顧客ロイヤルティ指標であるNPS®(Net Promoter Score)*2を用いたアンケートによって、重要な顧客体験(カスタマーエクスペリエンス:CX)の特定や顧客接点の課題を可視化し、カスタマージャーニーマップを用いて分析するものです。本サービスのマーケティング関連の実績に、IR関連のコミュニケーション支援のノウハウ・実績を掛け合わせて、今回、「DNP IXマネジメントサービス」を設計しました。
【「DNP IXマネジメントサービス」の特長】
株式会社エモーションテック「EmotionTech IX」の分析ロジックをもとに、株主ロイヤルティに影響を与える可能性がある因子(コミュニケーション手法やコンテンツ内容等)として、企業活動関連の20項目とIR活動関連の39項目をDNP独自に設定し、各項目を調査・分析していくための個人株主アンケートを実施します。
株主のロイヤルティ向上の課題となる「株主体験」について、ロイヤルティへの影響度と改善優先順位をともに明らかにします。(図中①)
IR活動における「株主体験」を中心に評価理由を深掘りできるチェック項目を設定し、株主のロイヤルティ向上に寄与する改善の方向を提示します(図中②)。また、株主総会や統合報告書など、株主と企業のコミュニケーションの施策・ツール・コンテンツについて、改善提案につなげることが可能です。
【今後の展開】
DNPは「DNP IXマネジメントサービス」を活用して企業のIR活動を支援し、関連サービスも含めて2025年までに累計で10億円の売上を目指します。
*1 「DNP CXマネジメントサービス」 : https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1189699_1567.html
*2 NPS®は、Bain&Company, Fred Reichheld, NICE Systems, Inc.の登録商標です。
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