【グッドデザイン賞】ユニバーサルツーリズムPJ『LET'S EXPO』が「グッドフォー カス賞[新ビジネスデザイン]」および「ベスト100」をW受賞
〜シマダグループ全体で13年連続・累計35作品受賞。建築・開発部門でも3作品が選出〜

シマダグループ(本社:東京都渋谷区)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2026年度グッドデザイン賞」において、グループ全体で計4作品が受賞したことをお知らせします。
グループ傘下で旅行・映像配信事業を展開する東京トラベルパートナーズ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:栗原茂行)が手掛けたユニバーサルツーリズムプロジェクト『LET'S EXPO』が、審査対象全件の中から特に優れたデザインとして「グッドデザイン・ベスト100」に選出され、さらに特別賞である「グッドフォーカス賞[新ビジネスデザイン]」を受賞いたしました。
また、不動産開発・分譲部門を担うシマダアセットパートナーズ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:佐藤悌章)が企画・開発した『グランジュール駒沢公園』『グランジュール吉祥寺南』、不動産の賃貸管理を行うシマダハウス株式会社が建築設計事務所と協業しプロデュースした『三鷹台ストリート』の3作品も受賞いたしました。これにより、シマダグループとしては13年連続、累計35作品のグッドデザイン賞受賞となります。
グッドフォーカス賞[新ビジネスデザイン]/ベスト100 受賞作品
LET'S EXPO(東京トラベルパートナーズ株式会社)
受賞企業:一般社団法人関西イノベーションセンター / 東京トラベルパートナーズ株式会社

■概要
『行こう。あきらめていた人と。』 高齢や障がいによる万博参加断念を当事者・家族・介護福祉関係者と共に解決するユニバーサルツーリズムプロジェクト。無料で利用できる会場内サポート、バーチャル体験、オンラインツアーの3つのアクセシブルサポートを延べ15万人に届け、「2027年国際園芸博覧会」(GREEN×EXPO 2027)へ継承されるソフトレガシーを創出した。
■デザインのポイント
1)当事者だけでなく、参加実現の鍵を握る家族・介護・福祉関係者を主要ターゲットに据えた体験設計
2)リアル・オンライン双方の仕組みを掛け合わせ、誰もが万博を諦めず参加できる利用無料のソフトインフラを実装
3)名称・タグライン・ビジュアルアイデンティティ(VI)を通じて、「誘う」だけで始められる最小単位のソーシャルアクションを設計
■背景
2025年大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げる国家的プロジェクトであり、誰もが参加できる未来社会を示す機会だった。一方、外出に不自由を抱える高齢者・要介護者・障がい者は約1,700万人規模にのぼる。事前調査では、施設入所者の86.4%が「万博に行きたい」と答えながら、98.1%が「行けない」と回答。さらに当事者の家族・支援者にも「誘いたいが踏み出せない」という壁が存在し、後の調査では88.1%が「誘いたい」、72.5%が「誘えていない」と裏付けられた。つまり、当事者の身体的ハードルと周囲の心理的・実務的ハードルという二重構造が参加機会を奪っていた。本取組みでは「年齢や身体的条件に関わらず、イベントや観光を誰もがあきらめない社会」を目指し、福祉的支援を特別な行為に閉じず、誰もが踏み出せる「誘う」という小さな行動へと開くことを構想した。
■仕様
身体的不自由・視覚障がい・高齢・病気により大阪・関西万博への来場をあきらめた当事者とその家族、ならびに介護施設・医療機関・特別支援学校等の団体に対し、ボランティアが3形態で万博体験を届ける。 ①有資格者を含む2名1組による会場内の移動・案内サポート ②施設訪問によるバーチャル万博(3DCG)操作支援と1970年万博の回想プログラム提供 ③双方向ライブ配信でパビリオンを巡る遠隔オンラインツアー。
■審査委員の評価コメント
高齢者や障害のある人のイベント参加を阻むものは、会場の物理的なバリアだけではない。本プロジェクトは、「行きたいのに行けない」当事者だけでなく、「誘いたいのに誘えない」家族や介護・福祉関係者にも着目し、参加に至るまでの関係そのものをデザインの対象とした点を高く評価した。会場内での移動支援に加え、バーチャル体験やオンラインツアーを組み合わせ、「会場に行くこと」だけを唯一の参加のかたちとしなかった点が類似サービスとの違いでもあり、重要な点である。また、「誰かを誘う」という日常的な行為を入口とすることで、アクセシビリティを特別な支援ではなく、多くの人が関われる実践へと開いている。万博で培われた仕組みが次のイベントへ継承されようとしていることにも意義がある。今後は、障害のある人や高齢者自身が、サービスの利用者にとどまらず、企画や意思決定のプロセスにも継続的に参画することで、より多様な参加のあり方やツアー内容が生まれることを期待したい。
グランジュール駒沢公園
多様な居場所・開放性を創出したサービス付き高齢者向け住宅
受賞企業:シマダアセットパートナーズ株式会社
■概要
駒沢公園に近接したアクティブシニア向けサービスレジデンス。ファサード全面の木質軒庇と自動潅水付ミラープランターによりボリュームを抑え、周辺スケールに調和させた。街に開いたガラス張りのラウンジは、地域とつながる交流の場です。10~20年の時間をかけて緑が育つファサードは、地域景観とコミュニティをともに育てていく建築です。
■デザインのポイント
1)ファサード全面の木質軒庇と空や緑を映すミラー仕上げでボリュームを抑え、周辺と調和する緑の景観デザイン
2)環境装置となる自動潅水付ミラープランターで微気候を整え、10〜20年かけて成長する緑を纏うファサード
3)セキュリティ外側に設けた誰もが立ち寄れるラウンジを通じ、屋内外をシームレスに繋ぐ地域交流スペース
■背景
駒沢公園や呑川緑道が徒歩圏内にあり、豊かな緑と四季を感じられる閑静な住宅街に位置します。南東側の街区には1990年代に環境共生住宅の先駆けとして完成し、街区全体で景観に寄与している「深沢環境共生住宅」があり、環境意識の高いエリアに位置しています。 しかし、従来の集合住宅では、バルコニーが洗濯物や設備スペースなどに限定され、街との接点が失われつつあります。この街の豊かな文脈を引き継ぎ、テラスを街に開かれた生活空間とし、住まい手が緑と共生しながら暮らせる住まいを目指しました。10年~20年という時間とともに、建築そのものが街の風景へと育っていくあり方を提案しています。
■仕様
RC造 サービス付き高齢者向け住宅
敷地面積:427.20㎡、建築面積:303.94㎡、延床面積:1535.94㎡、地上6階・地下1階、32世帯
■審査委員の評価コメント
高齢者住宅を「閉じた施設」から「街と交わる生活インフラ」へと転換させた、伸びやかで機知に富む提案である。 とりわけ、空と樹影を斜めに掬い上げるミラープランターの底面や、空に広がるように張られた木質軒天井。この仰角をもつ二つの面が印象的である。この傾きが風景に揺らぎや違和感をもたらし、ボリュームを巧みに減じつつ、通りを歩く人の視界に思いがけない愉しさを与えているだろう。 設備や雨樋を整理してバルコニーを生活の場へと再定義し、自動潅水を機構として組み込んだ設計も堅実であり、10年、20年をかけて緑が建築の表情を書き換えていくことも見込まれている。 ガラスラウンジから屋上菜園まで連続する居場所の構成も、その利用の促進を促すであろう計画になっている。
グランジュール吉祥寺南
V字型の配置と中庭が特徴のサービス付き高齢者向け住宅
受賞企業:シマダアセットパートナーズ株式会社、株式会社藤井亮介建築研究所
■概要
三角形の変形敷地に対し、V字型の配置と斜めグリッドによるランドスケープを用いたサービス付き高齢者向け住宅。中庭・ラウンジ・屋上庭園を一体化することで、アクティブシニアのための新しい居住環境とコミュニティ形成を目指した。
■デザインのポイント
1)ラウンジ・中庭・屋上を外構と植栽で立体的につないだアクティブシニアのための交流環境の形成
2)変形敷地に応えるV字配置と、その余白を活かして多様な居場所を創出する中庭
3)斜めグリッドのランドスケープとブリーズソレイユによる、視線や環境を柔らかく調停する快適な空間の実現
■背景
高齢化が進む一方で、従来の高齢者住宅には「守られる場」としての性格が強く、活動的な高齢者が主体的に暮らせる環境は十分とは言えなかった。そこで本計画では、アクティブシニアが自然や他者との関係を持ちながら生活できる新しい居住環境を目指した。 敷地は三角形の変形地であり、さらに条例により周囲に歩道状空地を確保する必要があった。そこでV字型のボリューム配置と斜めグリッドによるランドスケープを導入し、歩道状空地を積極的に取り込んだ中庭を中心とした開放的な環境を形成した。内部の居住空間はシンプルで開放的としつつも、バルコニーの斜めのブリーズソレイユや雁行して交差する外構デザインを挿入することで、内外に多様な滞在の場を生み出している。「住む」だけでなく、「場に滞在する」という概念を通して、これからの高齢者住宅の新しい在り方を目指した。
■仕様
RC造 サービス付き高齢者向け住宅
敷地面積 901.81 ㎡、建築面積635.12 ㎡、延床面積1584.14㎡、地上3階 32世帯+クリニック
■審査委員の評価コメント
変形敷地という悪条件を空間的な魅力へと転換した高齢者集合住宅である。高齢者向けの集合住宅や施設は、安全性への過度な配慮によって、逆に管理の側面が強く出てしまうものが多いが、この計画は、変形敷地だから生み出すことのできる魅力的な外部空間を積極的に生活の場に取り込み、中庭や屋上庭園、ラウンジなどを内外を越えて有機的に連携させている。特に微妙に振れた角度によって生まれる視線は、相対するでもなく、かといって無関係でもない程よい関係性を随所に築いていて心地良い。このような生活の場であれば、居住者同士の交流のみならず、地域との関わりも、幸せな形で醸成されていくだろう。
三鷹台ストリート
不動産オーナー様の保有資産の有効活用を目的に、建築設計事務所と協業しシマダハウス株式会社がプロデュース。駅前のにぎわい創出に貢献する集合住宅
受賞企業:有限会社浅野商事 / シマダハウス株式会社 / 向山建築設計事務所

■概要
敷地は駅前道路と前年に整備された駅前広場に面した角地。四周に開けた環境に店舗併設の集合住宅を計画した。住戸を街に開いて外周に配置し裏を作らない計画とする事で、変化していく街と呼応し合える建物である。敷地内の空地は全て開放され街との接点となる。一部は店舗利用者も滞在でき、広場と並び憩いの場となっていく。
■デザインのポイント
1)駅前広場やバスターミナルに面して1階店舗とテラスを整備する事で、駅前の賑わい創出に貢献している
2)豊かな周辺環境を享受できるように全住戸を外周に並べて配置し、裏を持たない街に対して開いた外観とする
3)建物周囲を全て空地として開放する事で、街の動線の一部として機能し変化していく隣地や街との接点となる
■背景
三鷹台駅前は、にぎわい創出を目的とし駅前広場と駅前道路の整備、近隣商業地域の拡大等、駅周辺の再整備が進んでいた。整備の過程で閉店を余儀なくされた店舗もあり、昔から近くに住む施主は 1 階を店舗としてにぎわいを再生できる建物にこだわった。敷地周辺が開けているので、どこから見ても駅前のランドマークとなるように、裏側をつくらない外観とした。 また建物を囲む敷地内の空地は、歩行者の通り抜けなど街の一部として利用できるように開放した。将来隣地に駅前施設が新たに計画される際には、空地同士が繋がり広場となることを期待している。上記の敷地内の計画を主軸としながら敷地周辺の空地にも手を加えた。駅前広場に面したテラスを整備し寛ぎの場を創出。計画敷地は以前駐輪場だったため、隣地駐車場に不足した駐輪スペースを拡充して再整備した。本計画は敷地内で完結せず、街の変化に呼応し、補完していく計画である。
■仕様
集合住宅14戸(約20~43㎡/戸) 店舗×2
壁式鉄筋コンクリート造3階建 391.91㎡(118.55坪)
近隣商業地域 建築面積244.55㎡
建蔽率62.40%<100%緩和含む
延床面積729.71㎡ (220.73坪)
容積対象床面積662.27㎡
容積率168.99%<300%
■審査委員の評価コメント
1階には生活に密着した店舗と地域に開いた通路を配置、トップライトから光が差し込む共用廊下は立体路地のようでもある。一見集合住宅には見えない端正な表情の外観は、各住戸のテラスをなくし、共用廊下側に配管やダクトを納めたことにより実現している。裏表のない煉瓦タイルの外観や、インナーバルコニー、デッキ材で仕上げた共用廊下など素材の選択にも設計者の巧みな意匠が表れている。
関連情報
■シマダアセットパートナーズ株式会社
ホームページ:https://shimada-sap.co.jp
グッドデザイン賞受賞一覧:https://shimada-sap.co.jp/gooddesignaward/
■東京トラベルパートナーズ株式会社
会社概要:https://www.tokyotravelpartners.jp/company/
■シマダハウス株式会社
ホームページ:https://shimadahouse.co.jp/shisan/
シマダグループについて
シマダグループは1952年、世田谷区にある一軒の精米店から始まりました。
建売・賃貸管理事業といった不動産・建築事業から、介護施設の展開・ホテル事業・保育事業・旅行事業・酒造事業など、社会のニーズにあわせて事業を展開しています。

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