京都の庭園デザイナーが教えます!庭園のことがより深く、楽しくわかる一冊。

株式会社誠文堂新光社

株式会社誠文堂新光社(東京都文京区)は、2018年3月8日(木)に、『しかけに感動する「京都名庭園」』を刊行いたします。

元来、神社仏閣や日本庭園巡りは年齢層の高い人たちの趣味とされてきましたが、昨今ではSNSが身近になり幅広い世代が楽しんでいます。

 

そのなかでも1200年の歴史がある京都には、この町でしか見ることのできない景色がたくさん残っており、そのひとつである日本庭園には様々な見どころがあります。

忙しい日常から離れて庭園を眺めていると、癒しインスピレーションが得られるだけでなく、庭園について知ることは、各時代の歴史や文化、価値観、庭園を造った人の思いを知ることに繋がります。

 

庭園には歴史、文化、芸術、造園など、すべてが詰まっているのです。

特に、庭園に配置されている庭石や植物には、美しさだけではない、そこから伝わる仏教思想と、壮大な宇宙観があります。
そんな日常からかけ離れた庭園イメージに、触れてみたいと感じる人が多くなっています。

多くの人に、そんなすばらしい京都庭園を堪能してほしい。
本書では京都の庭園デザイナー・烏賀陽氏による、まったく新しい、京都庭園の楽しみ方を紹介します。

(「はじめに」より抜粋)

「日本庭園には、さまざまな「しかけ」が隠されている。それを読み解き、理解していくと、今まで気が付かなかった美しい景色が見えてくる。それはまるで、庭に散りばめられた暗号のようだ。
しかけを知ると、日本庭園は美の宝庫であることに気付く。そして日本人の美意識、知識、文化、技術が詰まった、芸術作品であることが分かる。たとえば「蓬莱思想」を理解すれば、庭に隠されたしかけが分かる。単なる石が不老不死の仙人が住む秘境の山になり、白砂が大海の景色に変わる。鶴島や亀島も生き生きと見えてくる。
日本人にとって「長寿」というものがいかに尊い、おめでたいことであるかが、庭から理解できるのだ。

また庭を作った作り手の意図を知ると、庭はますます面白くなる。権力者が己の力を誇示するためにわざわざ名石を庭に運ばせたり、自分の庭に川を流すために琵琶湖疏水を引き込んだり……。そういったエピソードを知ると、庭がとても身近に感じられる。庭から何とも人間くさい、作り手の想いが伝わる。それらを知ると、今まで見ていた景色が一変する。日本庭園の面白さはそこにある」

写真/三宅 徹

【目次】
●はじめに
●庭園紹介
「平等院」 一〇〇〇年の月日を灯籠が見守る
「大徳寺 瑞峯院」 深く美しい砂紋を楽しむ
「天龍寺」 「登龍門」を表現した滝石組の最高峰」
「南禅寺 金地院」 永遠の繁栄を願った常緑樹の庭
「醍醐」 三宝院秀吉が天下人の証とした名石
「泉涌寺」 構成に優れた皇室ゆかりの庭
「詩仙堂」 鹿おどしが静寂伝える文人隠棲の地
「桂離宮」 二人の親王の審美眼が生んだ独自の美
「東福寺」 重森三玲がしかけた四つの庭
「圓光寺」 悟りを自然のうちに感じさせる庭
「妙心寺 退蔵院」 狩野元信の美意識が溢れる庭
「真如院」 石だけで表現された水のうつろい
「泉涌寺 雲龍院」 建物の中から庭を楽しむ寺
「勝林院 宝泉院」 風景が襖絵と化す「額縁庭園」
「並河靖之七宝記念館」 作庭家がこだわった真黒石の犬走り
「無鄰菴」 山縣有朋が愛した秀吉ゆかりの石
「建仁寺」 昭和と平成の名庭を楽しむ
「重森三玲庭園美術館」 名作庭家が自邸にしかけた石庭
「白龍園」 神のいる場所に作られた庭
「二条城二の丸庭園」 石が伝える徳川家の威光
「大徳寺 聚光院」 千利休の息吹を感じる庭
●おわりに
●京都名庭園マップ
●京都人の「しかけ」コラム
【その一】 京都の市バスには暗黙のルールがある
【その二】 京都人は「餡かけもの」がお好き
【その三】 京都人へのお土産トリセツ
【その四】 子供のためのお祭「地蔵盆」ワールド
【その五】 京都人にとっての超重要イベント「区民運動会」
【その六】 洛中洛外ヒエラルキー
●京都おすすめひといきスポット
【その一】 「宇治紅茶館」宇治で本格的な紅茶を楽しむ
【その二】 「寺町 李青」身体に優しいお茶と料理でリラックス
【その三】 「町家四川 星月夜」坪庭のある本格的四川料理の店
【その四】 「串揚げ 万年青」季節の味覚を串揚げで堪能

【著者プロフィール】
烏賀陽 百合(うがや・ゆり)
京都市生まれ。庭園デザイナー、庭園コーディネーター。同志社大学文学部日本文化史卒業。兵庫県立淡路景観園芸学校、園芸本課程卒業。カナダ・ナイアガラ園芸学校で3 年間学ぶ。イギリスの王立キューガーデンでインターンを経験。2017年3月にN Yのグランドセントラル駅構内に石庭を出現させ、プロデュースした。現在東京、大阪、広島など全国のNHK文化センターで庭園講座、京都、鎌倉でガーデニング教室を行う。また毎日新聞旅行で庭園ツアーも開催。著書に『一度は行ってみたい 京都絶景庭園』(光文社)がある。

【書籍概要】
書 名:しかけに感動する「京都名庭園」
著 者:烏賀陽 百合
仕 様:四六判、208ページ
定 価:本体1,600円+税
配本日:2018年3月8日(木)
ISBN:978-4-416-61831-8

【書籍のご購入はこちら】
紀伊國屋書店:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784416618318
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【書籍に関するお問い合わせ先】
株式会社 誠文堂新光社
〒113-0033 東京都文京区本郷3-3-11
ホームページ:http://www.seibundo-shinkosha.net/
フェイスブック:https://www.facebook.com/seibundoshinkosha/
ツイッター:https://twitter.com/seibundo_hanbai
 

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会社概要

株式会社誠文堂新光社

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URL
https://www.seibundo-shinkosha.net/
業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区本郷3-3-11
電話番号
03-5800-5775
代表者名
小川雄一
上場
未上場
資本金
4億1950万円
設立
1912年06月