電通総研、MITテクノロジーレビュー主催の国際アワード「Innovators Under 35 Japan (イノベーターズ アンダー 35 ジャパン)2025」にて「電通総研賞」を授与
- 東京大学 次世代知能科学研究センター 講師 河原塚 健人氏へ -
テクノロジーで企業と社会の進化を実現する株式会社電通総研(本社:東京都港区、代表取締役社長:岩本 浩久、以下「電通総研」)は、2025年12月17日(水)に開催された、MITテクノロジーレビュー[日本版](運営:株式会社角川アスキー総合研究所、代表取締役社長:垣貫 真和)が主催する「Innovators Under 35 Japan (イノベーターズ アンダー 35 ジャパン)2025」において、特別賞となる「電通総研賞」を東京大学 次世代知能科学研究センター 講師の河原塚 健人氏へ授与したことをお知らせします。

「Innovators Under 35」は、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディア部門「MITテクノロジーレビュー」が主催する国際アワードです。世界的な課題解決に取り組み、未来を形作る“35歳未満の若きイノベーター”の発掘を目的として開催されており、過去にはGoogle共同創業者のセルゲイ・ブリン氏や、Meta(旧Facebook)共同創業者兼会長兼CEOのマーク・ザッカーバーグ氏も受賞した権威あるアワードとして、世界的に評価されています。
「Innovators Under 35 Japan」はその日本版として今年で6回目の開催となります。本年度は「AI/ロボット工学」「エネルギー/持続可能性」「医学/生物工学」など8分野で活動する35歳未満の研究者や社会活動家が10名選出され
ました。
■ 「電通総研賞」の概要
「電通総研賞」は、「Innovators Under 35 Japan」受賞者10名の中から活動内容や実績、社会課題解決への貢献度などを総合的に判断し、電通総研が掲げるビジョン「HUMANOLOGY for the future ~人とテクノロジーで、その先をつくる。~」と共鳴する研究の推進者へ授与する特別賞です。

東京大学 次世代知能科学研究センター 講師
河原塚 健人(かわはらづか けんと)氏 (31歳)
<金属製四脚ロボットのオープンソースを公開し、ヒューマノイド研究で世界をリードする若き研究者。>
人間のように筋肉で動く筋骨格ヒューマノイドを数多く開発・発表するとともに、その複雑な身体構造をロボット自身が理解・制御する学習機構を提案し、身体を正確かつ柔軟に動かす方法論を解明してきた研究者。
同氏は、過去10年間で主著56本、共著を含め110本以上の論文を発表し、ロボット工学のトップ国際会議である「ICRA2024」での優秀論文賞受賞や、Humanoids2024での最年少招待講演を行うなど、学術界で高い評価を得ている。
■ 「電通総研賞」授与理由
河原塚 健人氏は、基盤モデルとの融合によって劇的な転換点を迎えているロボット研究の領域において、独創的な研究成果と精力的な講演・執筆活動を通じ、多くの研究者や企業に新たな挑戦への活力を与えてこられました。その卓越した取り組みに深く敬意を表するとともに、世界の最前線を切り拓く研究者として、今後のさらなるご活躍を心より期待しています。
■ 「電通総研賞」受賞者の研究・活動内容について
【カテゴリー:AI/ロボット工学】
河原塚氏は、人間のように筋肉で動く筋骨格ヒューマノイドを数多く開発・発表され、学術界で高い評価を得てきました。
具体的には、人間の伸長反射や腱反射といった反射機能の有用性や、橈骨尺骨構造、靭帯、筋腱複合体といった身体構造を工学的に解析し、人間のプロポーションや重さ、機能をロボットで緻密に再現する研究を推進されています。
河原塚氏の取り組みの一つとして、2024年に世界で初めてオープンソースとして発表された金属製四脚ロボット「MEVIUS(メビウス)」が挙げられます。従来のオープンソースロボットは3Dプリンター製が主流で、激しい動きや屋外環境での実験に耐えられないという課題がありましたが、金属製ロボットである「MEVIUS」は、ネット通販で入手できる既製品と、板金加工や溶接で製作する部品で構成され、個人研究者でも再現できるのが特徴です。「MEVIUS」の設計データ・製作手順・制御ソフトウェアは全てオープンソースとして公開され、多くの研究者や企業が実際に再現実装を行いました。
河原塚氏は、「一度しぼんでしまった日本のヒューマノイド研究が息を吹き返し、再び世界をリードするための一手となる」と、オープンソース化の狙いを語られています。ヒューマノイドへの世界的関心が高まる中、河原塚氏の挑戦は、日本のロボット研究が再び国際舞台で存在感を取り戻すための象徴的な試みとして期待されています。
電通総研は、「Innovators Under 35 Japan」への参画や特別賞の授与を通して、若手研究者や社会活動家の発掘・支援と先進技術の発展へ貢献するとともに、テクノロジーや業界、企業、地域の枠を超えた「X Innovation(クロスイノベーション)」を推進し、人とテクノロジーの力で未来を切り拓き、新しい価値を創出することを目指します。
■電通総研について https://www.dentsusoken.com
電通総研は、「HUMANOLOGY for the future~人とテクノロジーで、その先をつくる。~」という企業ビジョンの下、「システムインテグレーション」「コンサルティング」「シンクタンク」という3つの機能の連携により、企業・官庁・自治体や生活者を含めた「社会」全体と真摯に向き合い、課題の提言からテクノロジーによる解決までの循環を生み出し、より良い社会への進化を支援・実装することを目指しています。
テクノロジーや業界、企業、地域の枠を超えた「X Innovation(クロスイノベーション)」を推進し、これからも人とテクノロジーの力で未来を切り拓き、新しい価値を創出し続けます。
* 電通国際情報サービス(ISID)は、電通総研へ社名を変更しました。
* 本リリースに記載された会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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