ベートーヴェン生誕250周年のメモリアルイヤーに、2つの特別なデザインモデルが登場 ベーゼンドルファー グランドピアノ『ベートーヴェン生誕250周年記念モデル』『セセッシオン』
株式会社ヤマハミュージックジャパン(注1)は、ヤマハ株式会社の100%子会社であるL.Bösendorfer Klavierfabrik GmbH(注2、以下ベーゼンドルファー)のグランドピアノの限定モデルとして、『ベートーヴェン生誕250周年記念モデル』と『セセッシオン』を7月25日(土)より発売します。
2020年は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770年~1827年)の生誕250年にあたる節目の年です。1770年にドイツ・ボンで生まれたベートーヴェンは、1827年にその生涯を終えるまでの約35年間をウィーンで過ごし、ほとんどの作品をその地で作曲しました。一方、1828年にウィーンで設立されたベーゼンドルファーは、ベートーヴェンの影響を色濃く受けたウィーン文化の中で歴史を紡いできました。
そのベーゼンドルファーがベートーヴェンのメモリアルイヤーに発売する記念モデルが、『ベートーヴェン生誕250周年記念モデル』です。「ピアノ・ソナタ第14 番『月光』Op.27-2 嬰ハ短調」第3楽章の自筆譜がピアノの大屋根の内側に施されているほか、ベートーヴェンの似顔絵や名言が、美しく煌めくマザー・オブ・パール(真珠層)の装飾で施されています。1台1台に特別なシリアルナンバー入りの真鍮プレートが嵌め込まれた、全世界15台限定の特別モデルです。
一方『セセッシオン』は、19世紀末のウィーンに登場した新進気鋭の総合芸術運動「セセッシオン(分離派様式)」と、分離派アーティストの展示施設として設立された同名の建築物「セセッシオン(分離派会館)」からインスピレーションを受けてデザインされたモデルです。グランドピアノの大屋根の内側の装飾や、ボディの内側を彩る繊細なグリーンは、分離派会館のシンボルである月桂樹の葉がモチーフになっています。また、いたるところに23K金メッキが施され、譜面台には分離派のモットー“聖なる春(Ver Sacrum)”の文字が彫り込まれています。分離派は、1902年にベートーヴェンをテーマにした展覧会を分離派会館で開催し、権威に捉われないベートーヴェンの創作姿勢に共鳴を示していました。ベートーヴェンの精神性に通じる分離派の総合芸術へのオマージュであるグランドピアノ『セセッシオン』を、ベートーヴェンイヤーに相応しい特別モデルとして全世界21台限定で発売します。
品名:
ベーゼンドルファー グランドピアノ
モデル/ベース/カラー/価格(税抜)/発売日
ベートーヴェン生誕250周年記念モデル/Model 200 /黒/20,000,000円/7月25日(土)
ベートーヴェン生誕250周年記念モデル/Model 200/白/21,000,000円/7月25日(土)
ベートーヴェン生誕250周年記念モデル/Model 214VC/黒/22,000,000円/7月25日(土)
ベートーヴェン生誕250周年記念モデル/Model 214VC/白/23,000,000円/7月25日(土)
モデル/ベース/価格(税抜)/発売日
セセッシオン/Model 214VC/22,000,000円/7月25日(土)
※工場の状況によって納期は変化します。詳しくはお問い合わせください。
<『ベートーヴェン生誕250周年記念モデル』主な特長>
1.「ピアノ・ソナタ第14 番『月光』Op.27-2 嬰ハ短調」の自筆譜
ベートーヴェン・ハウス・ボン協会の協力を得て、「ピアノ・ソナタ第14 番『月光』Op.27-2 嬰ハ短調」の第3楽章〈プレスト・アジタート〉の自筆譜を、高精度なシルクスクリーン印刷技術を使ってピアノの大屋根の内側に施しました。
2.煌めくマザー・オブ・パールの象嵌によるベートーヴェンの似顔絵や名言の装飾
美しく光り輝くマザー・オブ・パール(真珠層)の象嵌によって、譜面台にベートーヴェンの似顔絵が描かれているほか、譜面台の右側部分には「Music is a higher revelation than all wisdom and philosophy.(音楽はあらゆる知恵や哲学よりも高度な啓示である)」というベートーヴェンの名言が施されています。またピアノの側面や鍵盤蓋に記された“Bösendorfer”のロゴも、マザー・オブ・パールの象嵌で仕上げられています。
3.シリアルナンバー入りの真鍮プレート
鍵盤左側の拍子木部分には、シリアルナンバーが刻印された真鍮のプレートがはめ込まれ、記念モデルに相応しい特別感を演出します。
4.オーストリアの職人により丁寧に作り込まれたピアノ
『ベートーヴェン生誕250周年記念モデル』のベースとなるグランドピアノは、伝統的な“ウィンナートーン”を楽しめる人気モデル「Model 200」と、ベーゼンドルファーらしいあたたかさとともに華やかな音色も備え世界的に評価の高い「Model 214VC」の2種類から選んでいただけます。いずれも、すべてのチューニングピンに1本ずつ独立して弦を張る「総1本張り」の手法によって音程の安定性を高めているほか、低音部の弦に手巻きの巻き線を採用し、響板を含め楽器全体の85%以上に高品質なスプルース材を使用。オーストリアの熟練した職人の手作業で時間をかけて丁寧に作り込むことで、ベーゼンドルファーならではの豊かな響きを生み出します。
<『セセッシオン』主な特長>
1.分離派会館のシンボルである月桂樹の葉を取り入れたデザイン
ウィーンのアール・ヌーヴォーを代表する建築物である分離派会館は、月桂樹の葉をモチーフにした透かし彫りによる象徴的な半円ドームを持ち、建物正面のファサードにも月桂樹の葉のデザインパターンが描かれています。グランドピアノ『セセッシオン』では、ファサードから取り入れた月桂樹の葉のデザインを大屋根の内側に施し、23K金メッキによって再現しました。
2.随所に施された壮麗な23K金メッキと繊細なグリーンで「セセッシオン」の世界観を再現
大屋根だけでなく、脚柱、ペダルボックス、フレームなど随所に23K金メッキが施され、大屋根のデザインの輝きを引き立てています。また、分離派会館の半円ドームの月桂樹の葉に着想を得た繊細なグリーンでボディの内側などを彩りました。華やかな金色と柔らかなグリーンの組み合わせにより、「セセッシオン」の世界観を表現しています。
3.譜面台に彫り込まれた分離派のモットー“Ver Sacrum(聖なる春)”
分離派のモットーである "Ver Sacrum"(聖なる春)が譜面台に一文字ずつ刻まれ、23K金メッキが施されています。
4.楽器としての機能とデザイン、クラフトマンシップが融合した総合芸術作品
『セセッシオン』のベースとなるグランドピアノは、ベーゼンドルファーらしい“ウィンナートーン”のキャラクターは保ちつつ、煌びやかな音色と、遠くまで届く力強い音、幅広いダイナミックレンジを備える「Model 214VC」です。高品質なスプルース材をふんだんに使用し、ベーゼンドルファー伝統のピアノづくりの手法に従って、オーストリアの熟練した職人の手で丁寧に作り込まれています。
グランドピアノ『セセッシオン』は、デザインとピアノづくりのクラフトマンシップが一体となった“総合芸術作品”と言えます。
<『セセッシオン』イメージ動画>
<製品サイト>
『ベートーヴェン生誕250周年記念モデル』
https://www.boesendorfer.com/ja/pianos/collectors-item/beethoven
『セセッシオン』
https://www.boesendorfer.com/ja/pianos/collectors-item/secession
<注>
1) 株式会社ヤマハミュージックジャパン
日本国内における楽器・音響機器の卸販売および教室事業を行うヤマハ株式会社の100%子会社。
本社:東京都港区。
2) L.Bösendorfer Klavierfabrik GmbH(ベーゼンドルファー社)
プレミアムピアノの製造・販売を行うヤマハ株式会社の100%子会社。1828年にウィーンで設立。
本社:オーストリア ウィーナー・ノイシュタット。
<ご参考>
ベーゼンドルファーピアノについて
ベーゼンドルファーピアノはリスト、ブラームス、ヨハン・シュトラウス、ブゾーニなど、数多くの偉大な作曲家や演奏家に愛され続けてきました。ベーゼンドルファー社は1828年にウィーンの職人イグナッツ・ベーゼンドルファーによって設立され、1839年にはオーストリア皇帝から初めて「宮廷及び会議所ご用達のピアノ製造業者」の称号を授けられました。創業当時オーストリアには200を超えるピアノ製作会社があったと言われていますが、ベーゼンドルファーのみが今もなおピアノをつくり続けています。その長い歴史の中で音楽家たちの様々な意見や要望に応え続け、「ウィンナートーン」と呼ばれる独特な美しさを持つ響きの個性を磨き上げてきました。
ベーゼンドルファーは伝統的なピアノづくりの手法に従い、創業から今日まで累計約51,000台を製作、現在は年間約300台のペースで製作しています。一台一台魂を込め、オーストリアの職人たちの手で長い時間をかけて製作することにより、演奏者と聴衆の心を惹きつける深い響きと多彩な表現力を生み出し、特別な存在感を実現しています。
ベーゼンドルファー製品サイト https://www.boesendorfer.com/ja/
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