8割が「米高騰に苦しむ」　レシピ動画「クラシル」で「味付きご飯」「丼」の再生回数が最大1.7倍に増加

米をよりおいしく活用する工夫と献立の変化が明らかに。備蓄米放出もあった2025年の食卓をデータから分析

クラシル

2025年12月11日 10時00分

国内最大級のレシピ動画プラットフォーム「クラシル」（※1）を運営するクラシル株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：堀江裕介）は、レシピ再生データから、2025年の食卓における「お米の食べ方」への大きな変化に関する調査結果を公表します。

来年以降の米の値上げ予定が公表されているほか、もち米や餅といった関連商品にも値上げの影響が広がっており、米の価格高騰は長期化の様相を呈しています。

このような状況下で実施した本調査では、「クラシル」における「味付きご飯」や「丼」のレシピ動画再生回数が最大で1.7倍に急増しているという顕著なトレンドが確認されました。これは、別途実施したアンケート調査で約8割が「米価高騰による負担に直面している」と回答している状況を背景に、手に入ったお米を無駄なく、よりおいしく味わい尽くそうとする生活者の意識と工夫が反映された結果と考えられます。

◾️米の価格高騰に揺れた2025年の家計

2025年11月に当社が実施したアンケート調査の結果、価格高騰の影響を受けている食材に関する設問において、約8割が「米の高騰で困っている」と回答しました。この極めて高い回答者の割合は、米価の上昇が野菜などと並び、依然として各家庭の家計にとって切実な負担となっており、生活の根幹に関わる問題となっている状況を如実に示しています。

さらに、「食に関する現在の関心度」を尋ねた設問では、「節約」意識が年間を通じて極めて安定して高い水準を維持していることが判明しました。
「節約」への関心度は、2025年1月（88.0%）と11月（87.4%）の調査結果ともに約9割の高い水準を維持。特に1月と11月の差分はわずか-0.6%と、他の関心項目と比較して最も小さい変化に留まっています。
この極めて安定した高い節約意識は、主食である「米」の価格高騰が長期化した結果と見られます。前述の設問で回答者の約8割が「米の高騰に困っている」と回答していることからも、生活者が物価高の中で家計防衛を継続している実態を示唆しています。

◾️白米での消費から「味付きご飯」へ　「クラシル」で2025年に伸長したレシピとは

2025年は米の価格高騰に加え、政府備蓄米の放出や輸入米の増加により、これまで食べていたものとはやや風味の異なる米が市場に多く流通した一年でした。

こうした背景のもと、レシピ動画プラットフォーム「クラシル」の動画再生回数を2024年と比較したところ、米自体に味付けを行う「味付きご飯」のレシピや、味のしっかりついた具材をご飯に乗せるレシピが軒並み伸長していることが分かりました。このデータは、日々の定番献立が従来の「白米＋おかず」から「味付きごはん、あるいは一皿完結型のメニューを主軸とした献立」へとシフトしつつある、2025年の食卓における特徴的な動きとして捉えられます。

特に伸長が顕著なレシピは以下の通りです。（動画再生回数：2024年比）

レシピ	検索数
10分でできる豚こま肉のねぎ塩丼	170%
懐かしい味！グリーンピースご飯	118%
ワンパンで簡単ビーフペッパー風味ライス	116%
水煮で簡単タケノコの炊き込みごはん	114%
野菜たっぷりズボラビビンバ丼	110%
ワンパントマトチキンパエリア	110%

2025年に「味付きご飯」のレシピ検索が伸長した要因の一つとして、政府備蓄米の放出・販売や輸入米の一時的な普及などにより、通常食されている日本米とは異なる風味や食感を持つ米が市場に流通したことが挙げられます。例えば、伸長レシピの「ワンパントマトチキンパエリア」は調理過程で水分量が調整しやすく、特にこうした米の活用に適しています。
「クラシル」では、こうした生活者の工夫や「おいしく食べたい」というニーズをサポートするため、本年5月には「備蓄米をおいしく食べられるレシピ」を公開し、その活用を提案しております。

米価高騰という状況下で、このようなレシピの検索数が伸びた背景には、生活者が手に入れたお米を最大限に活かし、その特徴に合ったレシピでよりおいしく楽しむための工夫や需要が高まっている実態があると読み解くことができます。

当社は、集積したデータと生活者の声から見えた食卓の変化を踏まえ、家計にやさしく、かつ食卓のワクワク感を増幅させるレシピの提案を通じて、2026年以降も引き続き生活者の食生活をサポートしてまいります。

実施日：2025年11月17日~11月19日

有効回答数：3,718件

対象：一般ユーザー（「クラシル」メールマガジン上にてアンケートを実施）

調査方法：インターネット調査

実施主体：クラシル株式会社

(※1)

クラシルは"料理/レシピ" カテゴリにおいてDL数No.1アプリ

(2023年1月~2023年6月、iOS&Android合算値、対象国日本)※data.ai調べ

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■国内No.1のレシピ動画サービス「クラシル」について

クラシル(https://www.kurashiru.com/) は「くらしをおいしく、あたたかく」をコンセプトに、管理栄養士が監修した「かんたんにおいしく作れるレシピ」を60,000件以上提供する国内No.1のレシピ動画サービスです。2024年10月にはクラシルアプリの累計ダウンロード数が4,400万を達成いたしました。「80億人に1日3回の幸せを届ける」べく、日々サービスの向上に努めています。

▼「クラシル」 iOS版

App Store：https://appsto.re/jp/YSri_.i

▼「クラシル」 Android版

Google Play：https://goo.gl/B447IR

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【会社概要】

社名：クラシル株式会社（英文：Kurashiru, Inc.）

代表取締役社長：堀江裕介

設立：2014年4月

所在地：〒108-0023 東京都港区芝浦3丁目1－1

msb Tamachi 田町ステーションタワーN 23階

https://kurashiru.co.jp/