『おくりびと』『くまモン』の仕掛け人が描く「異彩」を次なる章へ。小山薫堂氏、ヘラルボニー最高顧問として就任
物語の力で、社会の想像力を変えていく。

株式会社ヘラルボニー(以下、ヘラルボニー)へ、小山薫堂氏が最高顧問として就任いたしました。映画『おくりびと』、キャラクター『くまモン』、数多くの番組・プロジェクトの企画を通じて、人々の感情と社会のあいだをつなぐ物語を創り続けてきた小山氏を迎え、障害のある作家の表現とそれを受け取る社会の未来をつなぐ新たな挑戦に挑んでいきます。
「異彩を、放て。」を言葉だけで終わらせないために
ヘラルボニーは、障害のある作家が生み出す唯一無二の独創的なアートを“異彩”と捉え、その才能が正当に評価され、社会のなかで経済的価値として流通していく仕組みを構築してきました。
現在、243名の作家(2025年4月時点)と契約し、国内54施設・海外8カ国の福祉施設や個人と提携。アート作品を知的財産(IP)としてライセンス化し、自社ブランドや企業との共創、DE&I研修など多岐にわたる事業を展開しています。
昨年度の売上は前年比1.63倍に成長し、作家への年間ライセンス料の支払総額は過去3年間で15.6倍に増加。企業向けアカウント事業の売上も前年比1.84倍、協業社数は年間150社を超え、企業向けDE&I研修「DIVERSESSION PROGRAM」は累計2,000名を超える受講者を記録しました。
さらに、2024年7月にはフランス・パリに新子会社「HERALBONY EUROPE」を設立し、アートIPを活用したグローバル展開を本格化。2025年6月には、世界最高峰のクリエイティブの祭典「カンヌライオンズ」にて、「Glass: The Lion for Change」部門のゴールドを受賞するなど、世界からも注目を集めています。
こうした成長の裏側には、共感や感情、そしてストーリーの力をどう社会と経済に接続するかという問いが常に存在してきました。社会性と経済性の両立が求められるなかで、ヘラルボニーが次なるステージへと進むために必要なのは、「異彩」が持つ背景や意味を社会に語りかける力です。
映画『おくりびと』や『くまモン』など、多くの物語や企画を通じて、人々の感情と社会のあいだに新たな回路を開いてきた小山薫堂氏が、このたび私たちの伴走者となってくださることは大きな意味を持ちます。小山氏の力をお借りしながら、ヘラルボニーはこれからも新たな文化の創出に向けて挑戦を続けてまいります。
小山薫堂氏 | メッセージ

<プロフィール>
小山薫堂/放送作家。脚本家。京都芸術大学副学長。料亭「下鴨茶寮」主人。
1964年熊本県天草市生まれ。「料理の鉄人」「カノッサの屈辱」など斬新なテレビ番組を数多く企画。脚本を担当した映画「おくりびと」で第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞を獲得。執筆活動の他、地域・企業のプロジェクトアドバイザー、2025年大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーなどを務める。熊本県のPRキャラクター「くまモン」の生みの親でもある。
<コメント>
企画をたてる際、いつも僕は自分に3つのことを問うてきました。
「その企画は新しいか?」「その企画は楽しいか?」「その企画は誰を幸せにするのか?」
ヘラルボニーは、まさにその全てを果たしながら新しい価値を創造し続けているクリエイティブカンパニーです。企画の原点でもある「人を想う力」が、ヘラルボニーのスタッフには溢れています。そこに共感が集まり、新しい文化が生まれ、挑戦の場が拡がります。これまでの社会が見落としてきた“異彩”の価値を企画の力で社会に届けていけたらと考えています。
株式会社ヘラルボニー 代表取締役 Co-CEO 松田 崇弥|メッセージ

このたび、私自身の恩師である小山薫堂さんが、ヘラルボニーの「最高顧問」に就任することを発表しました。私にとって小山薫堂さんは、大学時代のゼミの先生という教授であり、新卒で入社した企画会社の社長であり、そして何より、人生の指針を授けてくれた恩人であります。
高校時代に訪れた東北芸術工化大学のオープンキャンパス、小山薫堂さんや副学科長の軽部政治(前職の副社長)さんが「楽しそうに仕事の話をしている」姿に衝撃を受けました。私の家庭は銀行員の父と教員の母、いわゆる堅実な環境でした。父母を否定するつもりは全くありませんが、家で仕事を心から楽しそうに語る大人の姿を見たことがなかった私にとって、その立ち振る舞いには驚きました。
「仕事って、こんなにワクワクしていいんだ」
高校三年生の夏に感じたこの感覚は、今もなお鮮明に思い出すことができます。天国のようにおもしろかった大学生活を終え、薫堂教授との関係は、薫堂社長に変化しました。その社会人一年目、私は何もできずに心が折れそうになっていました、そんなとき薫堂さんから1月1日に届いた一通のメールには、
「誰よりも謙虚な人になりなさい」と記載されていました。
これは、私の人生の「お守り」です。ヘラルボニーの行動指針となっている「誠実謙虚」という価値観は、まさにこの教えから誕生したものです。
本日より、薫堂さんは薫堂顧問となりました。
お会いするたびに、ずっと緊張できる存在がいることは、最高に幸せなことです。
ヘラルボニーの物語を体感できる場所
私たちヘラルボニーの始まりの地でもある岩手・盛岡の旗艦店「HERALBONY ISAI PARK」、そして東京で初となる常設店「HERALBONY LABORATORY GINZA」では、日々、アートやヒト・モノ・コトを通して“異彩”の物語を発信し続けています。ぜひ店舗にも足をお運びいただき、私たちの始まりとこれからをつなぐ物語を、空間全体で体感いただけましたら幸いです。

◾️HERALBONY ISAI PARK(旗艦店)
所在地:〒020-8655 岩手県盛岡市菜園1丁目10-1
営業時間:10:00〜19:00
定休日:パルクアベニュー・カワトクの休館日に準ずる

■HERALBONY LABORATORY GINZA(東京初・常設展)
所在地:東京都中央区銀座2丁目5−16 銀冨ビル1F
営業時間:11:00〜19:00
定休日:火曜(祝日の場合翌日休業)
お知らせ|採用情報
現在ヘラルボニーでは採用を強化しており、特に以下のポジションを積極的に募集しています。
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アカウント事業部|プランナー
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アカウント事業部|プロジェクトディレクター
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ブランディング室|ブランディング・アシスタントディレクター
詳細は採用サイトやカンパニーデックをご覧ください。新たな価値を共に創り上げる仲間をお待ちしております。
【株式会社ヘラルボニー概要】
「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー。障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築。自社ブランド「HERALBONY」の運営をはじめ、企業との共創やクリエイティブを通じた企画・プロデュース、社員研修プログラムを提供するほか、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」の主催など、アートを軸に多角的な事業を展開しています。2024年7月より海外初の子会社としてフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立。
会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38(本社)、〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目5−16 銀冨ビル3F受付(東京拠点)
代表者:松田 崇弥、松田 文登
コーポレートサイト:https://www.heralbony.jp
オンラインストア:https://store.heralbony.jp/
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