【目標達成率478％】越境ECで堺包丁を世界へ。海外向けクラウドファンディングを用いて伝統工芸の魅力を発信。

― 地域課題の解決を目指し立ち上げた越境ECプロジェクトの第１弾として企画 ―

レッドホースコーポレーション株式会社

2024年4月24日 14時10分

地域創生事業をメイン事業とするレッドホースコーポレーション株式会社（本社：東京都墨田区、社長執行役員山田健介、以下当社）は、日本の伝統工芸における課題解決を目指し実施した海外向けクラウドファンディングで多くの支援を集めることに成功、目標達成したことをご報告いたします。

このクラウドファンディングは、当社が地域課題の解決を目的に立ち上げた越境ECプロジェクトの一環として、グループ会社のTokyo Creative株式会社(以下、Tokyo Creative)と連携し実施いたしました。プロジェクトの第1弾では、職人の後継者不足により職人技継承に課題を抱えていた大阪府堺市の伝統工芸「堺打刃物」を取り上げ、この職人技の質の高さや価値を海外向けクラウドファンディングで世界に発信し支援を募りました。33日間に渡り実施したこのクラウドファンディングでは、アメリカやイギリスなど世界8カ国から支援が集まり、開始4日目で目標達成、最終的に目標達成率478％で募集期間終了をしました。

■越境ECプロジェクトについて

当社は「自立自走可能な地域創生の実現」を目指し、ふるさと納税支援や産直D2Cサービス、グループ会社のTokyo Creativeではインバウンド集客支援など、多角的な視点で地域課題の解決に向けた事業を展開しています。これらの事業を通じ自治体や事業者と向き合う中で、日本ならではの産業における課題（伝統的工芸品への興味関心の低下、使用場面の減少や、伝統工芸品や特産物の事業者の人員、後継者不足など）が見えてきました。そしてこのような課題に対し、国内のみならず海外にも日本各地の産業の素晴らしさを広めファンを獲得していくことが、解決に近づく一つの策になると考えました。しかしながら、越境ECは、近年急速に拡大傾向にあり注目度も高まる一方、リソースや打ち出し方などあらゆる障壁で参入への一歩を踏み出せないといった課題があがっていることも実情です。これらの状況を踏まえ当社は、事業を通じて培ってきた地域の良さを活かした商品開発やプロモーション、インバウンド集客支援などの知見を用いて日本各地の品々の海外進出を支援するプロジェクトを立ち上げました。

■越境ECプロジェクト第1弾について

地域創生事業の活動で大阪府堺市「堺打刃物」の課題に触れる機会があり、越境ECプロジェクトにて取り上げることになりました。「堺打刃物」は600年の伝統を誇る伝統工芸ですが、現在、職人の後継者不足により職人技の継承に課題を抱えています。この背景には、経営者や職人の高齢化、慢性的な人手不足などがあり、この職人技を継続させていくには若手職人の育成が必要な状況でした。当社はこの課題に対し越境ECプロジェクトの強みを活かした施策として、クラウドファンディングで世界各国から品質へのこだわりを持つ多くの支援者を募り資金を集めることが、この伝統産業を守り「堺打刃物」の職人技を次世代へつなぐ一助となり得ると考えました。そこで、「堺打刃物」の刃物問屋である和泉利器製作所に取組みを打診し、プロジェクト第一弾の実施に至りました。

≪クラウドファンディングについて≫

クラウドファンディングの実施に向けては海外向けプロモーションの実績と経験のあるグループ会社Tokyo Creativeと連携し、商品開発や現地での取材・撮影を行いました。クラウドファンディングサイトでは、海外の方々に「堺打刃物」「堺包丁」の質の高さや価値を余すことなく伝えられるよう、プロモーション動画や画像などをふんだんに用いて見え方・表現に工夫を凝らしました。また、クラウドファンディング実施期間に合わせSNSアカウントも開設し様々な方面から情報発信を行いました。

■和泉利器製作所７代目会長信田圭造氏コメント

この度は、弊社堺市で製造しております伝統工芸品「堺刀司堺打刃物」にご支援いただき誠に有難うございます！約600年の伝統を誇る伝統工芸品ですが余り脚光をうけない所でしたが、今回皆様方の熱いお力で熟練した職人さん共々若手職人も希望を持ち益々堺刃物の継承に力を入れていきたいと思っています。

これからも堺刀司の品をよろしく末永く御支援のお願いと感謝のお礼と申し上げます。御支援者様の益々ご活躍お祈りいたします。

■越境ECプロジェクト担当/清谷駿仁コメント

まずは、今回のクラウドファンディングの支援者をはじめ、協業いただいた和泉利器製作所様や職人様のみなさま、このプロジェクトにご協力いただいたみなさまに心より感謝申し上げます。

海外に向けたクラウドファンディングは当社として初めての挑戦であり、職人の方々の顔を表に出して発信したプロジェクトであるため、無事成功するかプレッシャーも大きかったです。しかし結果としては、想像以上の反響をいただき、ホッと安心すると同時に自分たちの取り組みの責任感や影響力の大きさを痛感しました。今回の取り組みを通して、様々な改善点やナレッジも収集できたため、次回はさらなる飛躍にご期待いただければと思います。今後も日本が世界に誇るモノづくりの美しさを、今の時代ならではの楽しみ方やスタイルで発信して参りますので、引き続きご注目ください。