ジェイテクト、高圧水素関連製品が「ポータブル水素カートリッジ」に採用
株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市、社長:近藤 禎人、以下「ジェイテクト」)は、カーボンニュートラル達成に向けて注目を集める水素社会への貢献を目指し、トヨタ自動車株式会社が手掛けるポータブル水素カートリッジに「カートリッジバルブ」を提供しました。
ジェイテクトは、JTEKT Group 2030 Vision を掲げ、「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」になることを目指しています。
ジェイテクトグループは、製品と製造設備に関する要素技術や知見であるコンピタンスを一堂に集約したテクノロジープラットフォーム(以下「テクプラ」)を活用し、これらのコンピタンスを掛け合わせて社内や社会の困りごとの解決策を提案するソリューション共創センター(以下「ソリセン」)の開設を進めています。
このカートリッジバブルは、より安全で快適な水素社会を実現するソリューションとして、お客様と仕入先様との共創によって開発されたものです。
1.開発背景
水素は使用時にCO2を排出しない次世代のエネルギーとして、脱炭素社会の実現に向けて普及が期待されており、ジェイテクトでは2002年より高圧水素事業に着手しております。
これまで20年以上培ってきた技術開発及び2世代に亘る燃料電池車向け「高圧水素供給バルブ」と「高圧水素減圧弁」の世界トップレベルの量産実績※1)を活かして、ポータブル水素カートリッジに適応する高圧水素製品を開発いたしました。
※1) 量産実績(2022年12月末時点のジェイテクト独自試算):高圧水素供給バルブの量産実績5.4万個以上、量産延べ走行距離7.9億㎞以上(≒地球2万周分相当)
2. カートリッジバルブの概要
・高圧水素が貯蔵されているタンクに装着され、高圧水素を燃料電池へ供給する製品
・水素を外部に漏らさない安全性とワンタッチ着脱を可能とするユーザーの操作性を両立
3.今後の展望
手軽に水素を持ち運びできるポータブル水素カートリッジは、燃料電池と組み合わせた電源としての活用や水素を燃焼させる調理器など生活圏の幅広い用途の使用が期待される小型の高圧水素タンクです。
今後、モビリティや工場、生活圏内など、さまざまなシーンでの安全な水素利活用の実証が進められ、水素が日々の生活で気軽に使用されるエネルギーとなることが目指されています。
今後もジェイテクトは、「ジェイテクトの基本理念」の最上位に掲げる「地球のため、世の中のため、お客様のため」を実践し、カーボンニュートラル達成の一つの大きな手段である水素社会実現に向けて、トヨタグループとの共創により、高圧水素製品の開発を推進してまいります。
4.今回の開発品を通じて達成可能なSDGsの目標とターゲット
■7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
■13.気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
ジェイテクトグループでは「2035年オールジェイテクトによるカーボンニュートラル達成」に向けて、事業活動に取り組んでおります。
<参考:ジェイテクトの高圧水素事業の沿革>
・2002年 油圧パワーステアリングで培った流体技術を応用して高圧水素事業に着手
・2014年 トヨタ自動車株式会社の初代「MIRAI※2)」向けに「高圧水素供給バルブ」と「高圧水素減圧弁」の供給を開始
・2020年 新型「MIRAI」向けに第2世代品を量産開始
・2023年 商用車向けに高流量対応となる第3世代品を開発
・2024年 水素エンジン向け「高圧水素減圧弁」の開発着手について発表
※2) 「MIRAI」はトヨタ自動車株式会社の登録商標です。
<参考URL>
トヨタイムズニュース 「持ち運べる水素」で冷やしたアイス?パリでの世界初の挑戦に密着
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- 自動車・カー用品電気・ガス・資源・エネルギー
- ダウンロード