【ランキング】2025年人気&ニーズが増えた知見とは?〜生成AIに続き、M&A/事業承継・セキュリティの知見ニーズが拡大〜
「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションにグローバルなナレッジプラットフォームを運営する株式会社ビザスク(以下、当社)は、2025年に当社でマッチングしたインタビュー約6万件を分析し、2025年を振り返る4つのランキングを発表いたします。今回ランキングを発表するのは、2025年人気のビジネス知見TOP10(国内編・海外編)、2024→2025“ニーズが増えた”知見TOP10(国内編・海外編)です。
また、ビザスクpartner(中長期での業務委託・伴走支援)における人気の依頼テーマTOP10も発表します。
当社は、世界190カ国76万人超(2025年8月時点)が登録するグローバルなナレッジプラットフォームを運営し、新規事業開発、DX推進といった変革に挑む企業や団体にその領域に関して深い知見を持つ個人をマッチングする、スポットコンサルサービスを提供しています。
今年も、1時間からのビジネス相談・インタビューサービスである「ビザスクinterview」及び「ビザスクdirect(旧:ビザスクlite)」で、2025年にマッチングが成立した約6万件の案件タイトルから、主要キーワードを抽出・分析しランキングを作成しました。
※本年より分析方法を変更し、AIを活用して分類・集計を行っています。

(1)2025年人気のビジネス知見TOP10 人的資本 × IT × 主要産業が三本柱に

2025年の国内人気ランキングでは、「人事・組織・採用」が1位となりました。人的資本開示の本格化、深刻な人手不足、働き方の多様化などを背景に、「人事制度改定」「HRBP体制構築」「タレントマネジメント」「組織風土改革」など、組織づくりの実務知見を求める案件が増加しました。3位には「IT」がランクイン。生成AIの普及により、IT活用のあり方が再定義されつつあり、クラウド移行、基幹システム刷新、データ基盤整備、セキュリティ強化など、AI時代に耐えうるIT土台をどう作るかというテーマの依頼が多く見られました。その他には日本の主要産業が幅広く並び、多様な変化が進む中で、「他社の現場を学ぶ」ニーズが高まっていることがわかります。
(2)2024→2025“ニーズが増えた”知見TOP10 生成AIに続き、M&A・事業承継、セキュリティなどが急伸

2024年から2025年で最もニーズが増加した知見は、「生成AI」でした(前年比1.64倍)。
企業の利用率向上や技術進化に伴い、「生成AI事業の立ち上げ」「業務改善への具体的活用」「全社的なルール設計」など、より踏み込んだテーマが増えており、生成AIの重要性が引き続き際立つ結果となりました。
2位の「小売・流通」(前年比1.19倍)は、インバウンド需要の拡大、物価上昇、店舗オペレーション改革など、消費行動の変化に即した知見を求める動きが強まりました。
3位は今年特に注目を集めた「M&A・事業承継」(前年比1.14倍)でした。
後継者不足、金利・物価環境の変化、事業ポートフォリオの見直しなどを背景に、スタートアップから中小企業・大企業まで、「M&Aをどう活用するか」「PMIや組織統合をどう進めるか」といった実務的な問い合わせが増加しました。また、4位の「セキュリティ」(前年比1.10倍)は、大手企業でのサイバー攻撃・情報漏えいが相次ぎ、経営レベルでの危機管理の重要性が増したことが影響しています。CSIRT構築やインシデント対応、ゼロトラストなど、実践的なテーマが多く寄せられました。
(3)2025年人気のビジネス知見(海外編)TOP10 自動車・素材・エネルギー・半導体など、産業構造の中心領域に関心が集中

海外人気ランキングでは、「自動車・モビリティ」がトップとなりました。EVシフト、バッテリー供給網、車載ソフトウェア化に加え、欧州・中国・北米のOEMやサプライヤーの動向を把握したいニーズが急増しています。
2位以下の「素材・化学」「エネルギー」「製造・生産技術」「半導体」「通信・インフラ」なども、世界的なGX(脱炭素)・電動化・データセンター需要・AI普及を背景に、産業アーキテクチャそのものが大きく変わりつつある領域として注目されています。
各国の政策、投資環境、技術トレンドを比較しながら、戦略立案に活かしたいという企業が増えていることがうかがえます。
(4)2024→2025“ニーズが増えた”知見TOP10(海外編) 農業・一次産業、新規事業、公共政策が急伸。課題の大きい領域ほど海外事例を参照

2024年から2025年で最もニーズが増えたのは、前年比2.60倍の「農業・一次産業」でした。
気候変動や食料供給の不安定化を背景に、海外ではアグリテックやスマート農業などの取り組みが急速に進んでおり、日本企業も生産性向上・サプライチェーン整備の具体策を海外から学ぶ動きを強めています。
2位の「新規事業」(前年比2.46倍)では、北米・欧州を中心に、事業開発プロセス、組織設計、スケールモデルなど、結果につながる方法論を海外事例から吸収したいニーズが増加しました。
3位の「公共政策」(前年比2.29倍)では、デジタル政府、地域政策、投資誘致モデルなど、公共領域での改革の進め方を知りたい企業からの問い合わせが増えました。
ビザスクpartner(中長期での業務委託・伴走支援)における人気の依頼テーマTOP10

「ビザスクpartner」に依頼のあった人気テーマでは、「事業化検討」「顧客開拓(人脈営業)」「経営戦略」がトップ3となり、新規アイデアを実際に事業としてスケールさせるための伴走ニーズが高まっている様子が見て取れました。「アドバイスをする」「考える」だけでなく「手足を動かしながら一緒に進めてほしい」テーマが中長期の伴走支援の中心になっていることが分かります。
おわりに:AI時代に複雑化する経営課題に対し、「一次情報を取りに行く」動きが加速
2025年の知見ニーズを振り返ると、企業を取り巻く環境が複雑化し、他社や他業界の実務経験を迅速に取り込み、意思決定の質を高めたいというニーズが、これまで以上に強まっていることがうかがえる結果となりました。
国内では人的資本、生成AI、産業構造の変化など、自社の基盤づくりに向けた実務知見へのニーズが引き続き高く、海外では自動車・半導体・エネルギーに加え、農業や公共領域など、課題の大きい分野の先行事例を学びたい動きが広がっています。
こうした背景には、AI時代だからこそ「人から聞く価値」が高まっているという構造変化もあります。生成AIにより情報収集は効率化した一方、他社の意思決定の背景や失敗談、現場の制約といった「データ化されない現実」は依然としてAIでは捉えきれません。企業は、AIによる仮説を実務者の一次情報で補い、意思決定の精度を高める必要性を強く感じています。
ビザスクは今後も、世界中のエキスパートとの接点を迅速かつ多様に提供し、変化の激しい時代における企業の挑戦とイノベーション創出を支えてまいります。
◼️株式会社ビザスクについて
日本最大級のナレッジプラットフォームを活用し、新規事業推進を支援。
「想定顧客に聞ける」BtoB顧客ヒアリングを提供し、実際のニーズに基づく仮説構築および市場性検証をサポート。導入は大手企業の新規事業部門・研究開発部門を中心に拡大し、東証プライム上場企業の5社に1社※2 において導入実績を有する。
※2 2025年1月末現在。複数部署での導入も1社扱い
【会社概要】
会社名:株式会社ビザスク
所在地:〒153-0042 東京都目黒区青葉台4-7-7 住友不動産青葉台ヒルズ1F・9F
設立日:2012年3月19日
代表者:代表取締役CEO 端羽 英子
証券コード:4490(東証グロース)
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