文化庁芸術祭でメ~テレがW受賞!『行ってみれば戦場 ~葬られたミサイル攻撃~』がテレビ・ドキュメンタリー部門、『乱反射』がテレビ・ドラマ部門でそれぞれ優秀賞を獲得!

平成30年度(第73回)文化庁芸術祭におきまして、『メ~テレドキュメント 行ってみれば戦場 ~葬られたミサイル攻撃~』がテレビ・ドキュメンタリー部門で優秀賞(49作品中)、さらにテレビ・ドラマ部門では『メ~テレ開局55周年記念ドラマ 乱反射』が優秀賞(14作品中)を獲得しました。
贈呈式は、2019年2月14日(木)に東京で行われる予定です。

平成30年度(第73回)文化庁芸術祭 テレビ・ドキュメンタリー部門 【優秀賞】
『メ~テレドキュメント 行ってみれば戦場 ~葬られたミサイル攻撃~』

放送:2018年11月17日(土) 午前2:34~3:36
プロデューサー:村瀬史憲  ディレクター:依田恵美子  ナレーション:上田定行
撮影:矢野健一郎  音声:宇都木琢  編集:鈴木建晴音効:村上祐美  MA:犬飼小波  題字:安藤慎也

 

【内容】
他国の戦争のために、「派遣される場所は安全だ」という根拠で派遣され、現地で危険にされたのは自衛隊だけではない。実は自衛隊の海外派遣よりも前に民間の輸送船と船員が危機に晒されていた。湾岸戦争で日本政府がペルシャ湾に派遣した中東貢献船”きいすぷれんだあ”号だ。
湾岸危機の際、アメリカは兵力を中東に集めることに躍起だった。日本にも具体的な支援として海上自衛隊の派遣を求めた。当時、自衛隊を海外に派遣できる環境になく、民間の輸送船を派遣することは、日本政府がアメリカの要請に応えるために考え出した苦肉の策だった。外務省は国会で「日本政府の指揮下で安全に航行する」と説明していたが、派遣されたペルシャ湾の実態は全く異なっていた。
”きいすぷれんだあ”は、米軍の指示でイラクのスカッドミサイルの射程圏内とされた危険な海域に入り、ミサイル攻撃に晒されていたのだ。幸いにも人的な被害はなかった。政権が揺らぎかねない事件だったにもかかわらず、攻撃を受けた事実は当時、まったく報じられなかった。外務省が「機密」として隠ぺいしたからだ。情報開示請求で得た資料の中に船長の報告書がある。「ここは戦場だ」との文字もある。
中東貢献船を派遣している間に与党は法整備を進め、その後、ペルシャ湾に掃海艇を派遣。初の自衛隊海外派遣となった。以後、「派遣される地域は安全」という方便のもと、海外派遣は自衛隊の本来任務となり、集団的自衛権の行使容認へと繋がっていく。番組では、ミサイル攻撃が隠された背景を探り、自衛隊の海外派遣を支えてきた「虚偽」と「隠ぺい」の原点を指摘する。

【受賞理由】
湾岸戦争時に政府が中東貢献船として派遣した民間輸送船「きいすぷれんだあ号」。安全な場所という条件が米軍の指示のもと危険海域に入りイラク軍のミサイル攻撃に晒されていた事実。橋本船長の現地報告書、当時の大臣、国会議員、官僚たちの証言から、一般の人々が自衛隊の海外派遣に慣れてきた現実が見えてくる。「日本のゆくえ」を問う秀作。

【受賞のコメント】
プロデューサー 村瀬 史憲(むらせ ふみのり)
日本政府が派遣した民間輸送船がイラクのミサイル攻撃に晒されていたという元船長の証言に触れてから約2年間、事実の裏付け取材を続けてきました。平成の入り口で政府は、攻撃の事実を隠して自衛隊の海外派遣に道を開きました。今回の受賞を励みに平成の次の時代、この国は自衛隊によって何を守っていくのか、名古屋から問い掛けを続けたいと思います。

中東貢献船 きいすぷれんだあ中東貢献船 きいすぷれんだあ

ダンマンに入港した「きいすぷれんだあ」船員ダンマンに入港した「きいすぷれんだあ」船員


平成30年度(第73回)文化庁芸術祭 テレビ・ドラマ部門 【優秀賞】
『メ~テレ開局55周年記念ドラマ 乱反射』

放送:2018年9月22日(土) 午後10:15~0:08
(再放送)10月20日(土) 午前1:34~3:33
出演:妻夫木聡、井上真央 ほか
原作:貫井徳郎  脚本:成瀬活雄、石井裕也
チーフプロデューサー:太田雅人  プロデューサー:松岡達矢、布施等(MMJ)
制作協力:MMJ  
監督:石井裕也

内容
地方都市に住む2歳の男の子の命が、街路樹の倒壊によって奪われる事故が起こる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、「誰にでも心当たりのある」小さな罪の連鎖だった。
─自らの虚栄心を満たすために、街路樹伐採の反対運動を起こす主婦
─定年後に家に居場所を無くし、救いを求めて愛犬のフンを腰が痛いからという理由で始末しない老人
─医師としての責任を負うのが嫌で、救急要請を断ってしまうアルバイト当直医
─犬のフンを拾うために公務員になったんじゃないと、仕事を放置した市の職員
─極度の潔癖症を患い、不潔なものに触れられないことを隠している造園業者
本当は悪いことだとわかっているけれど、目をつむってこっそりする「小さな罪」。誰もがどこかで身に覚えがあるものばかり。しかし、そんな「小さな罪」が連鎖して積み重なり、2歳の男の子の命が奪われる事故が起こる。

【受賞理由】
強風で一本の街路樹が倒れ、その下敷きになった幼子が死亡したことから展開する人間模様を見事に描ききった力作である。事故に関わる人間たちの本音と建前が入り交じった主張の食い違いが、真実を曖昧なものにしていく、という物語は、石井裕也監督版『羅生門』ともいえるもので、見応えある人間ドラマとなっている。

【受賞のコメント】
チーフロデューサー 太田 雅人 (おおた まさと)
「記憶に残る作品をつくりましょう!」
これを合言葉に、日本を代表する出演者・スタッフの方々に集まっていただき、この作品に関わった全ての人の「熱量」のお陰で受賞できたと思っています。心から感謝しています。
2002年のドラマ優秀賞「SABU」では助監督として参加させてもらい、16年後にプロデューサーとして再び受賞できたこと、とてもうれしく思っています。
600ページに及ぶ、貫井さんの原作は、「-44章」から始まり、半分近くでようやく事件が起こるという、一風変わったミステリー作品で、「テレビドラマ化は難しいのでは」という声もありましたが、メ~テレの周年ドラマは過去にも「深夜特急」や「ガンジス河でバタフライ」等、「映像化が困難では」という作品にチャレンジする、そういったDNAが脈々と流れています。
他のテレビドラマと比べ、わかりやすいわけでもなく、派手な展開があるわけでもなく、最後にスッキリもしませんが、平成最後の年、時代を総括する時流の中、こういったドラマがあってもいいのでは、と、テレビドラマ界にわずかでも一石を投じられれば、という思いで制作しましたので、それが少しでも伝われば幸いです。
出演者・関係者の皆様、本当におめでとうございます。

出演者の妻夫木聡さん、井上真央さん、小岸洸琉くん出演者の妻夫木聡さん、井上真央さん、小岸洸琉くん






 
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