「朝早くから吠える」「エレベーターに尿」隣人のペットに悩んだことがある人は45%!トラブルを自覚する飼い主は12%|ペットと住まいに関する調査 いえらぶGROUP
不動産業界のDXに取り組む株式会社いえらぶGROUP(本社:東京都新宿区、代表:岩名泰介、以下「いえらぶGROUP」)は、不動産会社およびエンドユーザー1,486名に対し実施した「ペットと住まいに関する調査」の結果を発表します。
1. 隣人のペットに悩んだ経験がある人が45%!トラブルを自覚する飼い主は12%
隣人のペットに悩んだ経験がある人は44.5%、主な項目は「鳴き声」(32.1%)、「におい」(16.7%)で都市部に多い。ペットに関するトラブル経験を自覚する飼い主は11.6%にとどまる。
2. 飼いたいペット・飼っているペットどちらも「猫」が1位!
飼いたいペット1位は猫(29.7%)、2位は犬(29.2%)。飼っているペットでも猫(44.2%)と犬(33.1%)が多く、魚(19.0%)、ハムスター・モルモット(7.0%)と続く。
3. 不動産会社の87%が「ペット可物件のニーズがコロナ禍前より高まった」と回答
コロナ禍前よりニーズの高まりを感じる不動産会社は86.9%。ペット可物件の不足を感じる会社は85.8%。供給の課題は「原状回復費用」(76.9%)が1位に。
1. 隣人のペットに悩んだ経験がある人が45%!トラブルを自覚する飼い主は12%
「隣人のペットに悩んだことはありますか?」という質問に、何らかの悩みがあると回答した人は44.5%でした。特に多い項目は「鳴き声がうるさい」(32.1%)、「においが気になる」(16.7%)です。これらは都市部で多く、住宅が密集していることも理由の一つと想定されます。
また、ペットを飼っている人に「隣人とのトラブル経験がありますか?」と聞いたところ「はい」と回答した割合は11.6%と「隣人のペットに悩んだ人」の約4分の1でした。
都内の「隣人のペットに関する悩み」について、ペットを飼っている人と飼っていない人の回答にいくつかの違いが見られました。「脱走した・しそうで不安」との回答の割合は、飼っている人で8.3%、飼っていない人で0.9%と9倍以上の差、「噛まれそう・噛みそうで不安」との回答の割合は、飼っている人で16.7%、飼っていない人で5.5%と3倍以上の差があります。ペットを飼っていない人の想定以上に、「脱走」や「ケガ」のリスクが示唆されます。
加えて、「隣人のペットで困ったエピソード」(自由記述回答 223件)をChatGPT-4oを用いて分析しました。エピソードの内容は「鳴き声の問題」が50%、「フン尿の処理」が25%、「においの問題」が約15%、「脱走や放し飼い」が約10%でした。一部エピソードを抜粋します。
・「犬が昼夜問わず吠えてうるさい」(神奈川県、30代、会社員)
・「エレベーターに尿」(東京都、30代、会社員)
・「エレベーターなど共用部でのにおいが気になります」(東京都、20代、会社員)
・「隣家の留守中、猫が餌を求めに来て困りました」(兵庫県、30代、主婦)
2. 飼いたいペット・飼っているペットどちらも「猫」が1位!
飼いたいペット1位は猫(29.7%)、2位は犬(29.2%)で、3位以下のウサギ(5.5%)、魚(5.4%)を大きく離しました。飼っているペットでも猫(44.2%)と犬(33.1%)が最も多く、魚(19.0%)、ハムスター・モルモット(7.0%)、鳥(6.2%)と続きます。
ウサギ、ハムスター、魚、鳥といったペットでは都市部の割合の方が高くなりました。「飼っているペット」で犬が猫に大きく離された理由としては、飼育コスト、管理の手間、住宅環境の制約が考えられます。一般社団法人ペットフード協会の調査によれば、犬1頭あたり1カ月あたり17,858円、猫1頭あたり10,993円ほど必要とされています(※1)。
3. 不動産会社の87%が「ペット可物件のニーズがコロナ禍前より高まった」と回答
コロナ禍前より「ペット可物件のニーズが高まった」と回答した不動産会社は86.9%でした。
「ペット可物件のニーズが高まっている」と感じる不動産会社の割合は、東京都で85.2%、都市圏(※2)で87.4%、地方圏で89.3%と、地方圏の方が高くなっています。しかし、エンドユーザーへの「飼いたいペットはいますか?」という質問に対して、いずれかのペットを選んだ人の割合は東京都で62.7%、都市圏で62.5%、地方圏で51.2%と都内の方が10ポイントほど高い割合でした。
都内においては、一人当たりの居住面積が小さいこと(※3)や生活にかかるコストが高いこと、1世帯当たりの人数が少なく(※4)、単身や共働き世帯が多いためにエンドユーザーは「飼いたいけれど諦めている」と考えられます。
また、ペット可物件の供給不足を感じている不動産会社は85.8%です。供給に関しての課題は「原状回復費用」(76.9%)、「住民間のトラブル」(54.3%)、「ペットを飼育できる建物の不足」(42.4%)が上位でした。一般にペットによる傷の原状回復費用は借主負担ですが、費用の9割近くが借主負担になった判例もあります(※5)。事前の賃貸借契約や特約事項で、退去時の費用負担については詳細に定めることが重要です。
■いえらぶGROUP 常務取締役 庭山健一 コメント
このたびの調査から、ペットを飼う人が増える一方、隣人のペットに悩まされるケースも多いことがわかりました。ペットの鳴き声やにおい、放し飼いによるトラブルなど、ペット飼育者の問題点もあります。
不動産会社の皆さまには、ペット可物件のニーズの高まりと供給不足を強く感じていただいています。生活様式の変化により、ペットと暮らせる住環境を求める声は確実に高まっています。
弊社としても、ペットとの共生に関する取り組みも行ってまいります。また、エンドユーザー向けの「いえらぶ物件検索」では、ペット可物件の特集ページもご用意しています。
ペットと人間が共生できる社会、より多くの皆さまが住みたい家に出会える将来を目指し、引き続き尽力してまいります。
▽ペット可物件の一覧はこちら
https://www.ielove.co.jp/chintai/theme/pet/
■調査概要
調査期間:2024年5月3日~2024年5月13日
調査機関:株式会社いえらぶGROUP
調査対象:【エンドユーザー】「いえらぶコラム」読者や当社SNSフォロワーなど、【不動産会社】「いえらぶCLOUD」を利用している不動産会社の従業員など
有効回答:【エンドユーザー】1,149件、【不動産会社】337件
調査手法:インターネット調査
▽本リリースに関する問い合わせ
https://ielove-cloud.jp/news/entry-847#mail
■いえらぶGROUPについて
いえらぶGROUPは「ITの力を使って不動産会社の業務を効率化する」「誰もが快適に住まいを探せる環境をつくる」を使命に、2008年に誕生した不動産テック企業です。不動産業界向けバーティカルSaaS「いえらぶCLOUD」「いえらぶBB」は全国25,000社以上で利用されています。
SaaSの提供だけでなく、グループ各社を通じてSNSマーケティングや賃貸管理業務・駐車場運営管理の代行など、幅広く不動産業界を支援しています。また、利益相反の観点からも、宅地建物取引業者の登録・不動産取引業に参入する予定はございません。
会社名:株式会社いえらぶGROUP
代表者:岩名泰介
設立 :2008年1月
資本金:3,825万円
所在地:東京都新宿区西新宿 2-6-1 新宿住友ビル24階
コーポレートサイト:https://www.ielove-group.jp/
不動産事業者向けサービス紹介サイト:https://ielove-cloud.jp/
※1【一般社団法人ペットフード協会】「令和5年犬猫飼育実態調査」 https://petfood.or.jp/data/chart2023/index.html
※2【総務省】「三大都市圏の市町村関連資料」を参考に区分 https://www.soumu.go.jp/main_content/000256144.pdf
※3【総務省統計局】「平成30年住宅・土地統計調査」 https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/tyousake.html
※4【総務省統計局】「令和2年国勢調査 人口等基本集計結果」 https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka/pdf/outline_01.pdf
※5【国土交通省】「原状回復にかかる判例の動向」ペット可賃貸の退去時に、賃貸人が原状回復費用として50万745円を請求したが、賃借人が通常損耗以上の損害はないとして敷金全額の返還を求め提訴。判決では、クロスの張り替えは不要とされ、賃借人の負担はクッションフロアのタバコの焦げ跡とクリーニング費用の5万9,460円のみとされた。
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