スキントラブル(IAD失禁関連皮膚炎※1)発生リスクの軽減を目指して、QOL向上および看護・介護職員の業務負担軽減へ 産学連携商品「アテントSケア 軟便安心パッド」リニューアル
石川県立看護大学 学長/前東京大学老年看護学 教授 真田弘美先生との共同研究成果を活用
衛生用紙製品No.1ブランド※2の「エリエール」を展開する大王製紙株式会社(本社:東京都千代田区)は、真田弘美先生(石川県立看護大学 学長/前東京大学老年看護学 教授)と仲上豪二朗先生(東京大学大学院 医学系研究科 老年看護学/創傷看護学分野 教授)との共同研究成果をもとに開発された、軟便・水様便の吸収にすぐれた「アテント Sケア 軟便安心パッド」を17年ぶりにリニューアルして2022年9月12日(月)から全国の病院・介護施設等向けに販売します。
■発売の狙い
当社は、2000年代はじめより、看護・介護現場での、おむつ使用者のスキントラブル(IAD失禁関連皮膚炎※1、以降IADと記載)に着目。IAD発生リスクを軽減させるおむつを目指し、2003年から看護学における創傷・スキンケア分野の第一人者であった真田弘美先生との共同研究を始めました。研究成果を元に、IAD発生のリスクを高める皮膚への便の付着を防ぐために、従来の紙おむつでは十分に吸収できなかった「軟便・水様便」の吸収に優れたパッドを開発。2005年秋には、業界初の産学連携商品「アテント Sケア 軟便安心パッド」として発売しました。これを機に、大人用紙おむつブランド「アテント」は、紙おむつが影響するIAD発生リスク軽減およびご使用者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ 「人生の質」「生活の質」の意)向上を目指す「Sケアシリーズ」を展開。以降、大学との産学連携商品をラインナップし、「便モレが減少し、利用者の快適性が向上」するようになったと看護・介護現場で大変評価をいただいています。
昨今、IADの発生は、ご使用者のQOLを大幅に落としてしまうだけでなく、看護・介護現場での人不足や働き方改革の流れの中で、業務負担増にもつながるとして、その発生リスクの軽減がさらに求められるようになっています。今回、IAD発生リスクのさらなる軽減に貢献すべく、リスク発生の要因の一つであるおむつ内のムレおよび摩擦を低減させるリニューアルを実施。今回のリニューアルにより、さらなるご使用者のQOLの向上、看護・介護現場での業務負担軽減につなげてまいります。
■商品について
IAD発生リスクを軽減させるためには、まず、皮膚への尿や便付着を低減する必要があります。おむつ内で尿・便にさらされることで、皮膚は外的刺激から体を保護し体内からの水分喪失を防止する「バリア機能」が低下、接触皮膚炎や内部からの組織損傷を引き起こす原因となるからです。特に軟便は水分や消化酵素が多く含まれるため、皮膚に付着すると皮膚浸軟(=ふやけ)にもつながります。
「アテント Sケア 軟便安心パッド」は、皮膚への便の付着を低減するために、独自の3層構造(表面シート・ろ過シート・吸収体)を採用。網目状の表面シートで目詰まりを起こさずに3層目まで軟便(便・尿)を吸収。一般的な尿とりパッドに比べて便の拡散面積を約1/3におさえます。
今回のリニューアルでは、新たに通気性バックシートを採用し、排泄後でもおむつ内のムレを低減。また、肌への摩擦を低減させるために、表面シートの目詰まりしにくい網目構造はそのままに、新開孔技術の採用で表面素材の滑らかさを向上させました。
アテントでは今後も、介護する側・される側のどちらにとっても、安心・安全で快適に自己実現できる「介護の快護化」を目指して排泄ケアをサポートしてまいります。
※1:尿または便(あるいはその両方)が皮膚に接触することにより生じる皮膚炎。紙おむつ利用者の方は痛み・かゆみがひどく大変つらい思いをされます。
※2:インテージSRI+ ティシュー市場、トイレットペーパー市場、キッチンペーパー市場、ペーパータオル市場の合算(2021年度メーカー別売上金額)
― 「アテント Sケア 軟便安心パッド」 リニューアル概要 ―
【商 品 名】 『アテント Sケア 軟便安心パッド 業務用』
【発 売 日】 2022年9月12日(月)から全国の病院・介護施設等向けに販売
【公式HP】 https://www.elleair.jp/product/detail/hospital_attento_tape_inner_nanben_pad
【商品内容】 2商品(20枚入り/2枚入り)/パッドサイズ:幅30cm×長さ56cm/オープン価格
◎従来のおむつでは吸収しにくい軟便・水様便を吸収!
独自の3層構造(表面シート・ろ過シート・吸収体)を採用し、網目状の表面シートで目詰まりを起こさずに3層目まで軟便(尿・便)を吸収。一般的な尿とりパッドに比べて便の拡散面積を約1/3におさえることで肌への付着面積を減らして肌刺激を低減。スキントラブル発生リスク軽減や便モレ低減を目指します。
◎【リニューアル】 通気性バックシート採用でおむつ内のムレを低減!
通気性バックシート採用で排泄後でもおむつ内のムレを低減。
パッド内の湿気を透過して快適性を向上させました。
*おむつ内湿度比較(数値が小さい方がムレが少ない)
現行:100 リニューアル品:80
◎【リニューアル】 滑らかな表面シート採用で摩擦を低減!
表面シートの目詰まりしにくい網目構造はそのままに、新開孔技術の採用で表面素材の滑らかさを向上させました。
*表面シートの滑らかさ比較(数値が小さい方が滑らか)
現行:100 リニューアル品:53
◎大学・研究機関との産学連携商品
石川県立看護大学 学長/前東京大学老年看護学 教授 真田弘美 先生
1998年金沢大学医学部保健学科教授。2003年~2022年3月東京大学大学院医学系研究科 老年看護学/創傷看護学分野教授。2022年より現職。
医学博士。1999年よりWOC看護認定看護師(現皮膚・排泄ケア認定看護師)。
日本褥瘡学会元理事長、前監事、現評議員など複数の学会で要職を歴任。日本看護協会元副会長。
東京大学大学院 医学系研究科 老年看護学/創傷看護学分野 教授 仲上豪二朗 先生
2009年東京大学大学院 医学系研究科 老年看護学/創傷看護学分野助教。2010年同講師。2017年同准教授。2022年より現職。
保健学博士。
日本看護科学学会理事、日本褥瘡学会評議員 他。
【お問合せ】 エリエールお客様相談室 フリーダイヤル:0120-205205(受付9:30~16:30/土日祝日を除く)
MAIL:https://www.elleair.jp/inquiry/rules
<参考情報>
WEBセミナー「必見!今日から活かせる失禁・スキンケア!」10月27日(木)・29日(土)開催
病院・介護施設にお勤めの方を対象に、失禁ケア・スキンケアのWEBセミナーを無料開催します。
【日 時】 10月27日(木)13:30~15:00、10月29日(土)13:30~15:00 ※両日とも同内容
【対 象】 病院・介護施設などにお勤めの方/参加無料
【内 容】 座長:真田弘美 先生(石川県立看護大学 学長/前東京大学老年看護学 教授)
講演① 最先端研究に基づくスキンケアの基礎講座:仲上豪二朗 先生
(東京大学大学院 医学系研究科 老年看護学/創傷看護学分野 教授)
講演② 失禁ケアの臨床的検証:志村知子 先生
(日本医科大学付属病院 看護管理室 主任看護師 皮膚・排泄ケア認定看護師)
講演③ 知得!産学連携商品を構造から納得:藤井孝子(大王製紙株式会社 ヘルスケア商品開発部)
【申 込】 専用URL(https://www.elleair.jp/c/k6Wi)より10月16日(日)までにお申し込みください
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像