モーターファン・イラストレーテッド(MFi) vol.173は、「CVTの逆襲」特集

日本が育てたCVTが電動化で生き残る“ミライ”

三栄

“テクノロジーがわかると、クルマはもっと面白い”をキーワードに、図版、写真、透視図を使って自動車技術をわかりやすく解説する月刊誌「モーターファン・イラストレーテッド」(株式会社三栄 本社所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:星野邦久)。2021年2月15日に『モーターファン・イラストレーテッド Vol.173』を発売いたしました。
Motor Fan illustrated vol.173 特集「よくわかるターボ」
2021年2月15日(月)発売 / 定価1760円(税込)
三栄公式webサイト:https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11761
※全国の書店、ネットの書店にてお求めいただけます。

理想のトランスミッションとして登場したCVT(Continuously Variable Transmission=連続可変自動変速機)は、伝達効率の低さやラバーバンドフィールなど、さまざまな問題に苦しめられてきました。しかも、レシオカバレッジの拡大が進みすぎたり、CVT特有の損失仕事量だったりと、エンジンの特性に合わせて性能を向上させようとすればするほど、無理難題が生じてきました。

その逆境を地道な進化を積み重ねることで、いまや伝達効率はステップATやMT、DCTとほかのトランスミッションと遜色ないレベルにまで改善され、制御の進化によりラバーバンドフィールもほぼ感じられなくなりました。しかし、ラバーバンドフィールという言葉が強烈に刷り込まれすぎたせいか、「アンチCVT」派が多いのは確かで、とくにドライバビリティを重視する欧州勢は敬遠してきました。ということで、CVTの普及率は、軽自動車を中心に搭載した日本がダントツの首位。そのため“CVTはガラパゴス”なんて揶揄されている背景があります。

ところが、電動化が加速する自動車業界において、「電気モーターを効率よく使うための手段」として、再びCVTが注目されはじめています。それも、提案の主は日本ではなく、意外にも欧州勢から。これはCVTの逆襲が始まるのではないか。そこで、今回の特集ではCVTの技術的ポテンシャルを再認識するとともに、その“伸びしろ”について掘り下げています。

 

CVT+電気モーターは、「アリ」か?
電気モーターとCVTの組み合わせによるBEV(バッテリー電気自動車)のエネルギー効率向上策。CVTには見向きもしなかった欧州からの、この新しいCVTの提案は、青天の霹靂でした。じつは、電気モーターと組み合わせることで、これまでCVTの弱点であったレシオカバレッジ拡大や高い電圧を使うことが必要なくなります。ましてや、CVTの美点であるシームレスな無段変速の特徴を生かし、電気モーターの高効率ゾーンを使い続けるようになる。これが現実として起これば、まさに起死回生の出来事です。もちろん、そこにはコストや高効率化などいろいろな課題があるわけですが、なぜいま欧州勢はCVTを提案してきたのか。どのような戦略を描いているのかについて検証します。

 

よくわかるCVT:「CVTの構造と動作」
CVTは、近年、運転状況に応じた油圧を最小限に抑える制御の技術進化にともない、エンジンの特性と上手に寄り添うようになってきました。とはいえ、まだまだCVTの効率は向上できるのではないかという観点から、あらためてCVTが持つ技術ポテンシャルの理解を深めるために、その特質と設計上の「勘所」をわかりやすく紹介しています。


 

本当にCVTの逆襲ははじまるのか? エキスパート3人の証言
欧州を起点とする「電気モーターへのCVT変速の適用」について、さまざまな角度から検証するため、その道のエキスパートである3人にその可能性についてインタビューしました。まずひとり目は、モーター側の気持ちを知ろうということで、電気+クルマの権威である東海大学の木村英樹教授。次のふたり目は、CVTの世界シェアNo.1のトランスミッションメーカーであるジヤトコで、ステップATの開発担当役員だった守弘信治氏。そして、最後は日産、ジヤトコ、シェフラーで一貫してCVTの研究開発に情熱を捧げてきた機械技術士の安保佳寿氏の3名です。「変速機は段数が少なくても良いので欲しい。ただし、システム全体の効率を下げないのが前提だ」(木村教授)、「とにかくCVTは過保護。ロバスト性がないから過保護にしなければいけない」(守弘氏)、「生まれながらにして自動車に適した駆動力特性を持つモーターでは、CVTが無理をする必要がなくなる。ここでゲームチェンジが起きる」(安保氏)。3名のこれらの言葉が意味する根拠について、解説いただいています。


 

日産ではさらなるCVTの進化を継続中!
自動車メーカーのなかでCVTを率先して育ててきたのは日産自動車です。自動車用CVTにおいて世界最大級の380Nmという大トルクへの対応は、その成果のひとつです。そんな日産はいまリーフに代表されるEV、そしてノートe-POWERに代表されるシリーズハイブリッドの2本柱を中心に電動化を推し進めていますが、そのいっぽうで密かに研究を進めているのが、定点運転のみに特化したエンジンに、CVTを用いて駆動輪に繋げる方法です。これにより熱効率50%を超える高効率化に向けた技術ハードルが下がり、現実味が出てくるということです。その根拠について話を伺いました。



<CONTENTS>
[モーターファンイラストレーテッド vol.173]
【巻頭特集:CVTの逆襲】

Introduction:
「CVTプラス電気モーター」は「あり」か?

現状分析:
CVTはガラパゴスなのか?

BASIC:
よくわかるCVT 構造と各部の役割

APPLICATION:
最新CVT詳解 注目のユニットを変速機のエキスパートが試乗、分析

CASE STUDY:
最新事例 スバル リニアトロニック/アイシンAW D-CVT/日産 エクストロニックCVT

EXPERT OF VIEW:
①モーターからみてCVT変速は必要なのか?
②ステップAT設計者が語るCVTの「進むべき道」

FUTURE TECH:
電動技術との組み合わせがCVTにもたらす新たな可能性

【モータースポーツのテクノロジー】
─ WEC HYPERCAR ─
トヨタGAZOO RACING GR010 HYBRID



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-詳細-
タイトル:Motor Fan illustrated vol.173 
発売日:2021年2月15日(月)
定価:1,760円(本体価格1,600円)
ISBN:9784779643354
※全国の書店、ネット書店にてお求めいただけます。

三栄公式webサイト:https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11761
Amazon:https://amzn.to/2MNpqmB


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三栄/ebooks:https://3a.as-books.jp/




2020年2月16日
株式会社三栄

 

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会社概要

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URL
https://san-ei-corp.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿6-22-1 新宿スクエアタワー26F
電話番号
-
代表者名
鈴木 賢志
上場
未上場
資本金
9800万円
設立
1952年09月