【WSUSの利用状況とWindowsの更新管理に関する実態調査】約7割がWSUSの代替手段への移行を検討
約半数がWindowsの更新管理の不備による業務影響を経験
株式会社ハンモック(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:若山 大典、証券コード:173A、以下「ハンモック」)は、情報システム部門500名を対象に、WSUSの利用状況とWindowsの更新管理に関する実態調査を2025年9月に実施しました。
今回の公開は、年末総括として現状を整理し、来年度の運用方針検討に役立てていただくことを目的としています。

■調査の背景
Windows端末の更新管理は、企業のセキュリティ強化と安定した業務運用において欠かせない基盤となっています。特に昨今はサイバー攻撃の高度化により、脆弱性を悪用した侵害リスクが増大しており、OSやアプリケーションの更新管理を適切に行う重要性はこれまで以上に高まっています。
一方で、多くの企業が利用してきた「Windows Server Update Services(WSUS)」は開発終了が発表され、既存環境の見直しや代替手段の検討が急務となっています。しかし、現場では「開発終了を知らない」「移行方針が固まらない」といった声もあり、実態が十分に把握されていない状況です。
そこでハンモックでは、企業の情報システム担当者を対象に、WSUSの利用状況、代替手段への移行意向、Windows更新管理に関する課題などを調査することで、企業が直面する現状と今後の方向性を明らかにすることを目的に本調査を実施しました。
■ 調査概要
調査概要:WSUSの利用状況とWindowsの更新管理に関する実態調査
調査方法:セルフ型アンケートツール「Freeasy」によるインターネット調査
調査期間:2025年9月5日
回答者:500名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
※本調査を引用・転載いただく際は出典元として「株式会社ハンモック」を明記し、下記リンクを設置ください。
URL:https://hmk.web-tools.biz/nws/download/media_asset_wsus/
■調査結果サマリ
・約4割がWSUSの開発終了を知らず
・Windowsの更新管理方法は多様化、約2割がWSUS利用
・約7割がWSUS代替への移行を検討
・Microsoft Intuneによる更新管理がWSUS代替手段として最多であり、クラウド移行が進んでいる
・複数の管理領域をカバーする管理ツールの導入が進んでいる
■ 調査結果
・約4割がWSUSの開発終了を知らず
「『Windows Server Update Services(WSUS)』の開発終了について、ご存じでしたか?」(n=500)と質問したところ、「内容まで把握している」が30.0%、「知っていたが詳細は知らない」が24.2%、「最近知った」が4.6%という回答となりました。一方で、「知らなかった」と回答した方は41.2%にのぼり、WSUSの開発終了が十分に認知されていない実態が明らかとなりました。

・Windowsの更新管理方法は多様化、約2割がWSUS利用
「現在、社内のWindows端末の更新管理はどのように行っていますか?」(n=376)と質問したところ、「WSUSで配布・承認を管理している」が20.6%、「Microsoft Intune(または他のMDM)で更新管理している」が17.6%、「SCCMでパッチ配布を制御している」が8.0%、「サードパーティ製のパッチ管理ツールを利用している」が6.0%という結果となりました。

・約7割がWSUS代替への移行を検討
「WSUSの開発終了後の運用について、どのようにお考えですか?」(n=103)と質問したところ、「すでに代替手段への移行を進めている」が42.7%、「今後1年以内に移行を検討している」が26.2%という結果となりました。
一方で、「当面は継続利用する予定」が18.5%、「特に方針は決まっていない」が12.6%となっており、移行への意識は高まりつつあるものの、対応が分かれている状況が見て取れます。

・Microsoft Intuneによる更新管理がWSUS代替手段として最多であり、クラウド移行が進んでいる
「WSUSの代替手段として、どのような更新管理の仕組みを検討していますか?」(n=71、複数選択可)と質問したところ、「Microsoft Intuneによる更新管理」が
78.9%と最も多く、「サードパーティ製パッチ管理ツールの導入」が43.7%、「SCCMによる更新管理」が38.0%と続きました。また、「Azure Autopatchの利用」も35.2%と
一定の関心が集まっており、クラウドベースの管理手法への移行が進んでいる様子がうかがえます。

・複数の管理領域をカバーする管理ツールの導入が進んでいる
「導入を検討しているまたは導入済みの管理ツールを教えてください」(n=31、複数選択可)と質問したところ、「パッチ管理ツール」が31.0%と最も多く、「IT資産管理ツール」が28.7%、「統合エンドポイント管理ツール(MDMなど)」が24.1%と続きました。
また、「脆弱性管理/セキュリティパッチ管理ツール」も16.1%と一定の関心が集まっており、複数の管理領域をカバーするツールの導入が進んでいることがわかります。

■ まとめ
今回の調査では、WSUSの開発終了が十分に認知されていない一方、約7割が代替手段への移行を検討するなど、企業の更新管理体制を見直す動きが加速していることが明らかとなりました。特にMicrosoft Intuneを中心としたクラウドベースの管理手法が注目を集めており、オンプレミス中心の運用からクラウド管理へのシフトが進んでいる状況がうかがえます。
また、パッチ管理、IT資産管理、MDMなど複数の管理領域を統合的にカバーするツールへの関心も高く、運用負荷の軽減やセキュリティ強化を同時に実現する体制づくりが企業の課題となっていることが示されました。
WSUSの開発終了は、多くの企業にとって更新管理の見直しを迫る大きな転換点です。今後は、クラウドサービスや統合管理ツールの活用により、より効率的で安定した更新管理体制を構築していくことが求められます。
当社が提供する「ヒト」を軸とした情報セキュリティ対策サービス「AssetView Cloud +」は、WSUSを使用せずにPCの更新管理を実現できるクラウド型ソリューションです。クラウドならではの柔軟性と運用効率の高さに加え、配信タイミングや実行条件を細かく設定できるため、業務への影響を最小限に抑えたアップデート管理が可能です。
■AssetView Cloud + について

AssetView Cloud +は、情報システム担当者が管理・対策業務を最小限のリソースで効率的に実施できるよう、ヒトを軸とした新しい管理が実現できる運用管理ツールです。
従来型のデバイスを軸とした管理ではなく、デバイスやSaaSを利用する「ヒト」に着目し、「ヒト」を軸に、情報資産・IT資産・SaaSを適正管理し、内部・外部からの脅威へのセキュリティ対策を実現できます。
管理コンソールは、運用目的ごとにまとめられた新しくモダンな画面デザインにより、操作性とわかりやすさが向上しています。
また従来の統合型パッケージ製品とは異なり、お客様の運用目的にあわせた”プラン”を、必要なタイミングでご導入頂けるためムダをなくしIT投資効果を最大化できます。
株式会社ハンモックについて
ハンモックは、法人向けソフトウェアメーカーです。パーパスとして「テクノロジーの力で、未来をつくる新しい体験を提供し、ひとりひとりが輝く社会へ」を掲げ、顧客の課題、ニーズ、困りごとをITで解決するため、今まで世の中になかった機能を実現し、必要な機能を高品質で、スピーディーにかつ適切な価格で提供することを目指しております。
社 名:株式会社ハンモック
所在地 : 東京都新宿区大久保1-3-21 ルーシッドスクエア新宿イースト3F
代表者 : 代表取締役社長 若山 大典
設 立 : 1994年4月1日
資本金 : 8,386万円
URL : https://www.hammock.jp/
製品・サービス
・「ヒト」を軸とした情報セキュリティ対策『AssetView Cloud + 』
https://www.hammock.jp/assetview/cloudplus/
・名刺管理、営業支援ツール『ホットプロファイル』
https://www.hammock.jp/hpr/
・帳票設計不要のAI-OCRサービス『DX OCR』
https://www.hammock.jp/dxocr/

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