AI時代に求められる第二の知性「臨床の知」を学ぶ入門書『東京大学で考える 臨床思考の問題解決』
各領域の先駆者の言葉から問題解決の糸口を探る、『東京大学で考える 臨床思考の問題解決』(監修:須藤修、中尾彰宏/編:的場大輔、柴田順子、上甲昌郎)が、本日2月18日に発売となります。

■東京大学×日本IBMが主催!知のコラボレーションとなった伝説の講義を大公開
AIや量子技術など、論理と効率を極めた「科学の知」が急速に進化する一方で、私たちの社会には、数値やデータだけでは解決できない複雑で多面的な課題が山積しています。格差、環境問題、コミュニティの分断、心の不調など、こうした科学が扱いきれない領域に向き合うために、いま必要とされているのが「臨床の知」です。
「臨床の知」とは、あいまいで多面的な問題を取り扱う能力のこと。一つの答えに還元できない現実に対して、観察し、見立て、試行錯誤しながら関わり続ける姿勢を指します。この新しい知を各領域の先駆者たちから学び、実践の知として再構築しようとしたのが、東京大学と日本IBMの共同研究プロジェクト「東京大学コグニティブ・デザイニング・エクセレンス(CDE)」です。
本書は、その東京大学CDEで行われた講義をまとめた1冊。人文学者、宗教家、アーティスト、俳優、デザイナー、能楽師など、多彩なゲストによる講演とディスカッションを通じて生まれた“知のエッセンス”を収録しています。各章は、前半で講義をダイジェストし、後半では真部圭一というペルソナを介して、参加者の視点から講義を追体験できる構成。読者は、まるでその場にいるかのように参加者の心の揺れや気づきを体感できます。
科学の力が届かない場所で、私たちはどう考え、どう見立て、どう行動するのか。本書は、AIの時代にこそ求められる“第二の知性”──「臨床の知」を探る、東京大学発の知的探究の記録です。
■目次
prologue
監修者まえがき/私たちがいま、もうひとつの知を必要とする背景
第1講/私たちの9つの課題/姜尚中(東京大学名誉教授)
第2講/条件付きの議論を疑う/福島智(東京大学先端科学技術研究センター特任教授)
第3講/禅的思考で、格差、教養、多様性を捉える/松山大耕(臨済宗大本山妙心寺退蔵院副住職)
第4講/課題を概念でなく、鮮やかにユーモラスに捉える/岸田奈美(作家)
第5講/いま大切なのは、あたたかいおせっかい/サヘル・ローズ(俳優)
第6講/考えるためのデザインを知る/長谷川愛(アーティスト)
第7講/共に生きるための知/二木あい(水族表現家)
第8講/見方を変えれば裏表が逆転する/小渕祐介(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授)
第9講/一方通行ではない、循環させるアート/イワミズアサコ(ファブリックジョッキー)
第10講/余白、死生観、ミニマリズム/武田伊左(シテ方宝生流能楽師)
第11講/数字と感性から労働を考える/伊藤亜紗(東京科学大学未来社会創成研究院リベラルアーツ研究教育院教授)
監修者あとがき/臨床思考的知性の意義:AGI誕生後の社会と人間のあり方に関する考え方
■監修者プロフィール:須藤修(すどう・おさむ)
中央大学国際情報学部教授、中央大学ELSIセンター所長、東京大学名誉教授、OECD member of the OECD Expert Group on AI Futures、内閣府「人間中心のAI社会原則会議」議長、総務省「AIネットワーク社会推進会議」議長、総務省「自治体におけるAIの利用に関するワーキンググループ」座長など多数を務める。
東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、経済学博士(東京大学、1989年3月取得)。静岡大学助教授、東京大学助教授などを経て、1999年4月より2020年3月まで東京大学教授。また、日本経団連21世紀政策研究所主幹研究員(2008年-2009年)、国立情報学研究所客員教授(2010年-2014年)、Member of the OECD Global Science Forum Expert Group (2014年-2016年) 、Member of AI expert Group at the OECD (AIGO) (2018年9月-2019年3月)などを歴任。
■監修者プロフィール:中尾彰宏(なかお・あきひろ)
1991年、東京大学理学部卒。1994年、同大学大学院工学系研究科修士課程修了。米IBMテキサスオースチン研究所、日本IBM東京基礎研究所などを経て、米プリンストン大学大学院コンピュータサイエンス学科にて修士・博士学位取得。2005年に東京大学大学院情報学環助教授に就任。2014年2月同教授に就任。2020年より東京大学総長特任補佐を兼任(現職)。2021年4月より東京大学工学系研究科に異動(現職)、東京大学次世代サイバーインフラ連携研究機構機構長を兼任(現職)。2024年にXGMF共同代表兼任(現職)。専門は情報科学・情報通信。
■編者プロフィール:的場大輔(まとば・だいすけ)
東京大学大学院・情報学環・学際情報学府修士課程修了、博士課程単位取得退学。日本IBM、オラクル、アクセンチュア、SAPでITアーキテクト、戦略コンサルタントなどを経験し、DXやスペキュラティヴデザインを専門にする戦略コンサルティング会社、dbe Inc.を起業。東京大学CDE統括責任者を担う。情報処理推進機構からデジタル庁に出向し、国家のデータ戦略策定にも参画。東京理科大学オープンカレッジ講師、日経ビジネススクール講師。
■編者プロフィール:柴田順子(しばた・じゅんこ)
日本アイ・ビー・エム株式会社 コンサルティング事業本部 シニア・マネージング・コンサルタント
日本IBM入社後、通信、メディア、公益業界での顧客サービス開発を経て、戦略コンサルタントとして新規事業/サービス開発を推進。UX/CXを活用した「顧客視点アプローチ」を開発、CRM戦略策定、サービス・ビジネス戦略コンサルティングや講義を実施。東京大学CDEの立ち上げ、運営に携わる。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了。
■編者プロフィール:上甲昌郎(じょうこう・まさお)
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所セミコンダクター部門 データサイエンティスト
日本IBM入社後、コンサルティング部門にて自動車業界や保険業界を中心にアナリティクスや最適化のプロジェクトに従事。並行して産学連携プログラムである国立情報学研究所Cognitive Innovation Centerおよび東京大学CDEの運営に携わる。その後、東京基礎研究所セミコンダクター部門に異動し、現在に至る。東京大学工学部航空宇宙工学科卒、同大学院修了。
■『東京大学で考える 臨床思考の問題解決』
監修者:須藤修、中尾彰宏
編者:的場大輔、柴田順子、上甲昌郎
定価:2860円(税込)
発売日:2026年2月18日
発行:ダイヤモンド社
判型:A5並製・280ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4478122938
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