欧州エンジニアリング会社とCO2回収技術ライセンス供与に関する協業契約を締結 欧州・中東を中心とする地域でのプロジェクトパートナー獲得によりCCUSグローバル戦略を推進
◆ 当社CO2回収技術の地域カバレッジを拡げることでさらなる事業伸長を目指す
三菱重工業は、大手エンジニアリング会社であるイタリアのサイペム社(Saipem S.p.A.)とCO2回収プラントにおける当社技術(関西電力株式会社と共同開発したCO2回収技術である「KM CDR Process(TM)」および「Advanced KM CDR Process(TM)」)の包括ライセンス契約(GLA:General License Agreement)を締結しました。
サイペム社は、石油・ガスを中心としたプラントの設計・調達・建設・プロジェクト管理などを行う世界的なエンジニアリング会社で、70ヵ国以上の拠点を持ち、先進的かつ革新的なエンジニアリング技術と豊富な納入実績を有します。当社はサイペム社が有する尿素技術において長年協力関係にあり、これまで世界規模の肥料プラントを建設してきましたが、今回のCCUSにおける協業も、両社の強みを生かしたプラント建設遂行体制を実現するものです。
今回の戦略的提携は、サイペム社が主力とする事業分野および今後さらなる需要の高まりが予想される欧州・中東を中心とする地域でCO2回収プラントを拡販し、数多くのプロジェクト対応を可能にすることで、世界のCCUS市場創出をリードすることが狙いです。これまで当社が締結してきた世界各国の多様な企業とのパートナリングと併せ、当社CCUSグローバル戦略のさらなる推進が期待できます。
三菱重工グループは2040年のカーボンニュートラル達成を宣言し、エネルギー供給側の脱炭素化に戦略的に取り組んでおり、多種多様なCO2排出源と貯留・利活用をつなげるCO2エコシステム構築はその柱の1つです。独自のCO2回収技術を有し、4月から三菱重工に統合されたエンジニアリングセグメントは、三菱重工グループのCCUS事業を強力に推進するとともに、CO2回収ソリューションプロバイダーとして温室効果ガス排出削減に地球規模で貢献し、環境保護に寄与するソリューションの開発をさらに進めていきます。
三菱重工グループのCO2回収技術について
三菱重工グループは、1990年から関西電力株式会社と共同でCO2回収技術KM CDR Process(TM)やAdvanced KM CDR Process(TM)の開発に取り組んでいます。2023年4月現在、KM CDR Process(TM)を用いたプラントを15基納入しており、さらに3基を現在建設中です。またAdvanced KM CDR Process(TM)には、これまで納入した商用のCO2回収プラント15基全てで採用されているアミン吸収液KS-1(TM)に技術改良を加えたKS-21(TM)が採用されています。KS-21(TM)は、KS-1(TM)と比べて再生効率に優れ劣化も少ないといった特長を持ち、優れた省エネルギー性能と運用コストの低減および低いアミンエミッションが確認されています。
【三菱重工グループ「CO2回収技術」製品情報はこちら】
https://www.mhi.com/jp/products/engineering/co2plants.html
■三菱重工業株式会社
ウェブサイト:https://www.mhi.com/jp/
オンラインマガジン「SPECTRA」(日本語):https://spectra.mhi.com/jp
公式Twitter:@MHI_GroupJP
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