白鶴酒造の「サケ炭」資源循環モデルが、第9回SXアワード財務大臣賞を受賞! ~酒蔵×畜産×農業による地域循環型アップサイクルモデルが高評価~

白鶴酒造株式会社

白鶴酒造株式会社(本社:神戸市東灘区)は、酒造りで発生する副産物である処理後活性炭を飼料「サケ炭(すみ)」として再資源化し、畜産・農業と連携して地域内で循環させる取り組み「酒蔵×畜産 地域企業連携による『サケ炭』アップサイクルモデル」が、「第9回SXアワード」において財務大臣賞を受賞しました。

■受賞内容 

・受賞名:第9回SXアワード 財務大臣賞

・受賞案件:酒蔵 × 畜産 地域企業連携による『サケ炭』アップサイクルモデル

・概要:

当社は、清酒製造で発生する処理後活性炭を飼料「サケ炭」としてアップサイクルし、「酒造り→サケ炭→養牛→牛糞堆肥→米作り→酒造り」という地域循環モデルを構築しています。この取り組みにより、清酒製造業の廃棄物削減と畜産・農業分野の課題解決の両立を図るとともに、近隣酒蔵とも連携しながら日本一の酒どころである灘五郷全体での循環型利用を目指しています。

・選評:

白鶴酒造株式会社は、酒造工程で生じるサケ炭を「廃棄物」ではなく地域の資源として捉え直し、飼料化や農業利用を通じて地域内で循環させる持続可能なモデルを構築しました。

 生産から廃棄、再利用までを一体的につなぐことで、資源循環と新たな価値創出を実現するとともに、畜産分野における課題解決やコスト低減、さらには地域ブランド価値の向上にも寄与しています。

 また、企業単独ではなく多様な関係主体との連携により、持続可能な地域循環の仕組みとして発展させている点も高く評価されました。

 既に他地域への波及も始まっており、中小企業を含む様々な業種への展開可能性を示す、資源循環型社会の先進的かつ完成度の高い実践事例として評価されました。

 ■SXアワード(旧エコプロアワード) 

SXアワードは、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の実現に資する製品・サービス・技術・ビジネスモデルなどを表彰する制度です。前身は2004年に創設された「エコプロダクツ大賞」、2018年に第1回開催の「エコプロアワード」であり、2026年から現在の名称となりました。一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が主催し、財務省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省などの後援を受けて実施されています。

▽第9回SXアワード審査結果

https://sumpo.or.jp/news/9th_sx_awards_release.html?channel=main

 ■サケ炭 (すみ)

当社では清酒のろ過工程で使用した処理後活性炭に着目し、その有効活用について研究を進めてきました。その結果、兵庫県内の飼料会社や畜産農家との共同研究を経て、2022年に処理後活性炭をアップサイクルした飼料「サケ炭」の開発に成功しました。

 「サケ炭」の子牛への給与が、その主成分の活性炭により子牛の腸の健康維持および牛の糞由来の悪臭を低減することを明らかにし、さらに、嗜好性が良好であることも新たに見出し、飼料として特許を取得しています。(2025年7月14日)

<「サケ炭」の特長と期待できること>

■サケ炭アップサイクルモデル ~社会課題の解決~ 

サケ炭は、安価で栄養価が高く、子牛の健康な成長を助けることができ(*)、さらに、糞由来の悪臭を抑える(*)ことができます。また、全国の清酒製造業から発生し産業廃棄物となっていた処理後活性炭を、有効な資源として利用することができます。これらにより、清酒製造業者および畜産農家の負担と環境負荷を低減することが可能となります。

現在は、自社だけでなく近隣酒蔵の処理後活性炭の飼料化の仲介も開始しており、まずは日本一の酒どころである灘五郷全体で廃棄物削減と循環型利用を目指しています。(2026年9月1日現在、灘五郷内の清酒製造会社4社、県内の飼料会社1社が参画)

サケ炭を給与した牛糞の一部は堆肥化後に当社農業法人である白鶴ファームの酒米圃場でも施用しており、最終的に酒造りへ戻る循環型ブランド価値の創出を進めています。 

(*)活性炭を給与することによる

■社会的背景と課題

<清酒製造業>

・活性炭は、清酒のろ過処理方法の1つとして、広く使用されています。

・酒造りの副産物である処理後活性炭は全国の清酒製造業者で発生しており、大半が産業廃棄物として費用を払って処理されています。また、その量は少なくとも 1,000t/年と推定され、環境負荷となっています(白鶴調べ)。

<農場経営>

・穀物価格の上昇等によって配合飼料価格が年々上昇し、畜産農家の経営を圧迫しています。

・畜産業における糞由来の悪臭は周辺の生活環境への環境問題となる可能性があり、対策(消臭剤)にかかる費用も農家の負担となっています。

■今後の展望 

当社は今後も、酒造りを通じて生まれる副産物を有効活用し、資源循環型社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。また、地域企業や畜産農家、農業関係者との連携をさらに深めることで、環境負荷の低減と地域価値の創出の両立を目指してまいります。

 ■関連情報 

白鶴は清酒の副産物をアップサイクルした飼料「サケ炭(すみ)」で特許取得 

~清酒製造業の廃棄物削減と畜産農家の課題解決を目指す~ (2025/8/29) 

https://www.hakutsuru.co.jp/news/news_file/file/20250829NRsakesumitokkyoH.pdf

白鶴は清酒の副産物の新たな用途を発見! 

牛にも地球環境にも優しい飼料「サケ炭(すみ)」へアップサイクル (2022/12/13)

https://www.hakutsuru.co.jp/corporate/news/detail/20221208102215.html

  

【清酒製造業および畜産業、飼料製造業の方からのお問い合わせ】

白鶴酒造株式会社 お客様相談室

TEL:078-856-7190(休祝日を除く月~金 9:00~17:00)

白鶴ホームページ:https://www.hakutsuru.co.jp/customer/

▽ニュースリリース(PDF)

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会社概要

白鶴酒造株式会社

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URL
http://www.hakutsuru.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5番5号
電話番号
078-822-8901
代表者名
嘉納 健二
上場
未上場
資本金
4億9500万円
設立
1927年08月