芥川賞受賞『おらおらでひとりいぐも』に次ぐ待望の第2作、若竹千佐子『かっかどるどるどぅ』が本日発売! 遠野、盛岡、仙台でのイベント開催決定!

「ひとりで生きる」から「みんなで生きる」へ

河出書房新社

第54回文藝賞、第158回芥川賞受賞のデビュー作『おらおらでひとりいぐも』から6年、若竹千佐子待望の第2作『かっかどるどるどぅ』が本日ついに発売となりました。

『かっかどるどるどぅ』は、現代社会で仕事や介護、家族やお金など、様々な問題を抱え孤立して生きざるを得ない、寄る辺ない登場人物たちが、いかに「共に生きていく」ことができるのかを描いた群像劇。

「戦うっていいよね。何も、刀もって槍もってというわけじゃないよ。戦うって言葉の気魄が好きなんだ」――ひとり一人の人間性を軽んじるような社会に対し抗う姿が、東北弁をはじめ、豊かな文体を駆使して活写される、著者真骨頂と言える一作です。

第54回文藝賞、第158回芥川龍之介賞を受賞したデビュー作『おらおらでひとりいぐも』は、累計発行部数68万部を超えるベストセラーとなり、2018年「単行本/文芸書」年間ランキングの第1位に輝く(トーハン調べ)、この年を代表する一冊となりました。

デビュー作発表から6年の時を経て、多くの読者が待望する「第2作」の発売に、全国の書店では大きな期待が込められた展開がされています。

丸善 日吉東急アベニュー店丸善 日吉東急アベニュー店

また、5月31日(水)からの三日間、遠野市、盛岡市、仙台市でのイベント開催が決定しました。
詳細は下記の「イベント情報」をご確認ください。

 
  • 『かっかどるどるどぅ』内容紹介

女優になる夢を捨てきれず、つましい暮らしを送る60代後半の悦子。夫を亡くし、舅姑の介護に明け暮れ、気づけば自分を持たぬままに68歳になっていた芳江。大学院を出たものの就職氷河期に重なり、非正規雇用の職を転々とする30代の理恵。そして生きることに不器用で、自死まで思いつめ河川敷に座り込む20代の保――。

それぞれに、ままならない不安な毎日を送る4人は、引きつけられるように古いアパートの一室を訪れるようになる。そこでは片倉吉野という不思議な女性が、自室を開放し、訪れる人たちに食事をふるまっていた――。

孤立し、寄る辺なく生きるすべての人を強く励ます、感動の群像劇。
 

 

  • 本書の舞台「萬葉通り商店街」の人々

里見悦子(さとみ・えつこ)
女優になる夢を捨てきれず、つましい暮らしを送る60代後半の女性。アパートの立ち退きが迫る。

平芳江(たいら・よしえ)
舅姑の介護に明け暮れ、自分をもたぬまま気づけば68歳。路上で見かけた悦子に思わず声をかけ、自らの人生が動き出す。

田口理恵(たぐち・りえ)
大学院を出たものの就職氷河期に重なり、非正規雇用の職を転々とする30代の女性。出来心からスーパーで財布を盗んでしまう。

木村保(きむら・たもつ)
生きることに不器用で、自死を考える20代の男性。河川敷で「困ったらここに行け」と見知らぬ人から紙切れをわたされる。

片倉吉野(かたくら・よしの)
古いアパートの一室を開放し、食事をふるまう。

 

  • 『かっかどるどるどぅ』へ寄せられた声

『かっかどるどるどぅ』書店店頭用パネル『かっかどるどるどぅ』書店店頭用パネル

一足先に本書を読んだ書店員、一般読者より、沢山のメッセージをお寄せいただきました。
メッセージの一部は書店掲出のパネルにてご覧いただけます。是非お近くの書店まで足をおはこびください。

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あいやあ、若竹さん。
まだすごい本書いだなあ。
独りっこでも、みんなど一緒でも、怖いもんなしだあ。
──苫米地淳さん(ブックスアメリカン 北上店)

誰かと一緒にご飯を食べる、ただそれだけで明日を生きる勇気が湧いてくる。
人間って弱いけど、誰かがいてくれれば強くなる。
こんな世の中だからこそ、間違いなく多くの人の心に響く作品だと思いました。
──郡司めぐみさん(ジュンク堂書店 郡山店)

他者と繋がることでより強くなれること。
綺麗事じゃないやり方で、実感を持って見せてくれたこの小説は本当に素晴らしいと思いました。
──市川真意さん(ジュンク堂書店 池袋本店)

ラスト6行、痺れました。
今孤独を抱えている人、将来が不安な人、誰かと自分を比べてしまう人、
幅広い世代に読まれて欲しいと思いました。
──40代・女性

これは救済の物語。
きっとどこかに自分をみつけて、もう一度共に苦しんで、そして共に晴れ渡る。
──60代・女性


 
  • 『かっかどるどるどぅ』フリーペーパーを書店にて配布中!

『かっかどるどるどぅ』フリーペーパー『かっかどるどるどぅ』フリーペーパー

本書発売に際し、内容を一部「試し読み」できるフリーペーパーを全国の書店店頭にて配布中です。
また、このフリーペーパーには「読者の皆様へ」と題した、若竹千佐子さんからの寄稿文を掲載しております。
こちらも是非書店にてご覧ください。


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■イベント情報
【遠野市】
○『かっかどるどるどぅ』(河出書房新社)発売記念 ミニトーク&サイン会

・日時:2023年5月31日(水)16:00〜
・場所:とぴあ内田書店(遠野市新穀町1-11遠野SCとぴあ1F催事場)
・お問い合わせ先:とぴあ内田書店 TEL 0198-62-5864

【盛岡市】
○『かっかどるどるどぅ』(河出書房新社)発売記念サイン会
・日時:2023年6月1日(木)13:00〜
・場所:東山堂川徳店(盛岡市菜園1-10-1 パルクアベニューカワトク6F)
・お問い合わせ先:東山堂川徳店 TEL 019-601-5340

○『かっかどるどるどぅ』(河出書房新社)発売記念サイン会
・日時:2023年6月1日(木)15:00〜
・場所:さわや書店フェザン店(盛岡市盛岡駅前通1-44 おでんせ館1F)
・お問い合わせ先:さわや書店フェザン店 TEL 019-625-6311

【仙台市】
○『かっかどるどるどぅ』(河出書房新社)発売記念トーク&サイン会

・日時:2023年6月2日(金)18:00〜
・場所:BOOKSPACEあらえみし(仙台市青葉区一番町 3-11-15 仙台フォーラス3F)
・お問い合わせ先:有限会社荒蝦夷 MAIL araemishi3@gmail.com

※イベントへのご参加は事前のお申込みが必要となります。
※定員数を超え次第受付終了となります。ご了承ください。
※サインの対象書籍は『かっかどるどるどぅ』のみとなります(お申込み一名につき一冊)。
※イベントは新型コロナウイルスの影響により開催直前や当日などに中止となる場合がございます。

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【著者紹介】

若竹千佐子 わかたけ・ちさこ
1954年、岩手県遠野市生まれ。岩手大学教育学部卒。
主婦業の傍ら、幼いころからの「作家になる」という夢を持ちつづけ、55歳で小説講座に通いはじめる。8年をかけて『おらおらでひとりいぐも』を執筆、2017年、河出書房新社主催の文藝賞を史上最年長となる63歳で受賞しデビュー。
翌2018年、同作で芥川賞を受賞。『おらおらでひとりいぐも』は世界10ヵ国超で翻訳されている。2022年、ドイツ語版『Jeder geht für sich allein』(ユルゲン・シュタルフ訳)で独の著名な文学賞、リベラトゥール賞を受賞。


【書誌情報】

書名:かっかどるどるどぅ
著者:若竹千佐子
仕様:46判/上製/228ページ
発売⽇:2023年5⽉25日
税込定価:1,650円(本体1,500円)
ISBN:978-4-309-03079-1
装幀:鈴木成一デザイン室
装画:後藤美月
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309030791/




 

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会社概要

河出書房新社

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月