生活クラブとかかわる大勢と取り組んだ復興のあゆみを一冊に「東日本大震災 復興支援活動10年のまとめ」完成 ~3.11を忘れず、暮らしと地域社会の再生にむけて~

 生活クラブ連合会(本部:東京都新宿区・代表理事会長 伊藤由理子、以下生活クラブ)は、2011年3月の東日本大震災以降、生活クラブと提携する被災された生産者の皆様やその地域に暮らす方々へ、関連団体と協力して支援活動を行なってきました。震災発生から10年目となる本年、これまでの支援活動をまとめた冊子「東日本大震災 復興支援活動10年のまとめ」を制作いたしました。

 

生活クラブでは地震発生後、即座に「緊急対策本部」を設置し、会員単協や生産者の被害状況の情報収集・被災地への物資支援・ボランティア活動などに取り組みました。また、同日に発生した福島第一原発事故により放射能への対策も余儀なくされ、徹底した検査と情報公開を進めました。さらに、他団体との協力でより支援の力を発揮しようと、生活クラブとNPO法人ホームレス支援全国ネットワークとグリーンコープ共同体の3団体で「共生地域創造財団」を設立し、被災地に入り共生地域の創造を目的とした伴走型支援活動を継続してまいりました。

数々の支援活動の原資は、大勢の生活クラブ組合員から寄せられたカンパ金でした。カンパ活動は、震災直後からこれまでに計10回行なわれ、 総収入:7億6,808万円、総支出:6億3,867万円、収支残高:1億2,941万円(※)となります。
※2020年12月時点の予測を含む集計結果。収支残高は2021年3月に設立した「災害復興支援カンパ基金」として運用管理いたします。

震災発生から10年が過ぎ、インフラ整備などが進む一方、暮らしの復興、コミュニティの復興はいまだその途中という状況です。本冊子は、当時の記憶を風化させず、10年間の活動を記録することで今後の復興支援の在り方を考える資料となるよう制作いたしました。

本冊子は、生活クラブの組合員に配布する他、生活クラブ連合会公式Webサイトからeブックで閲覧いただくことが可能です。

「東日本大震災 復興支援活動10年のまとめ」表紙「東日本大震災 復興支援活動10年のまとめ」表紙

「東日本大震災 復興支援活動10年のまとめ」概要

 


【構成内容】
<目次>
●被災状況と震災対応方針
●復興支援活動の振り返りと残された課題
・生産者支援
・被災地の生活クラブの活動
・生活クラブの放射能対策
・福島の子どもと知る権利を守る活動
・共生地域創造財団の活動
・脱原発活動
・東日本大震災復興支援カンパ報告
・熊本地震や台風災害支援への広がり
●復興支援活動のこれから
●年表

【編集のポイント】
■多岐にわたる生活クラブの支援活動
甚大な被害を受けた被災地では、地域ごと・被災者ごとに異なる支援や対応の在り方が求められる状況でした。また、地震、津波、原発事故と複合的な災害となりました。2011年に連合会通常総会で決議された震災対応方針に基づいて、復興支援から放射能対策、福島の子どもたちの保養活動など幅広く、長期的な活動を展開し、支援を続けました。本冊子には、軸となった活動に関する報告が記載されています。

■被災地の提携生産者の10年と今後
生活クラブに縁の深い被災地の提携生産者の方々、被災当事者でもありながら、地域の復興に尽力した生活クラブ組合員の声、当時の様子や復興における苦労、これからに向けて考えることなどを記録しました。

■言葉を寄せてくださった生産者
●重茂漁業協同組合 代表理事組合長:山崎義広さん
「子どもたちに語り継いでいきたい 3.11の教訓をわすれないために」

重茂漁業協同組合では、組合員保有の98%の漁船が大津波で流され、わかめや昆布などの養殖施設約50件を失いました。同漁協では対策本部を設置し、船の手配や施設の再建に尽力する中、生活クラブからのカンパ支援で漁船を購入し、現在では震災前に近い水準の生産量を取り戻しています。

●株式会社高橋徳治商店 代表取締役社長:高橋英雄さん
「『こころのふっこう』は迷い路 迷って立ち止まり落ち込んでこそ見えたもの」

練り製品や水産物などを生産する高橋徳治商店は、津波の被害で本社工場を含め3工場が全壊。従業員79名を全員解雇せざるを得ない中、生活クラブからの物資支援やボランティア活動、カンパ支援によって2013年7月に新工場を開設し、「おとうふ揚げ」の製造を再開しました。「こころの復興」をテーマに、地元のNPO法人と連携して、地域の若年未就労者への就労・自立支援も行なっています。

●株式会社丸壽阿部商店 代表取締役:阿部寿一さん
「奇跡的に残った加工工場での再建を決意 「安心」に向けて支援できる側でありたい」

県内の牡蠣の養殖施設が壊滅的な被害を受けた中、奇跡的に無傷で残った加工場の製造ラインで、広島県産の牡蠣を代替原料にして2011年12月に加工を再開。一方で、南三陸町の漁場では、牡蠣の養殖方法を改善し、短期間で品質の良い牡蠣を収穫することに成功し、日本初のASC国際認証※を取得しました。
※ASC国際認証は、水産養殖管理協議会(Aquaculture Stewardship Council)が管理運営する養殖に関する国際認証制度。自然環境の汚染や資源の過剰利用の防止に加え、労働者や地域住民との誠実な関係構築を求めている。

■生活クラブについて
生活クラブは生協の中のひとつです。 今から約50年前、 「まとめ買いして安く分け合おう」と、 200人あまりのお母さんたちが集まって牛乳の共同購入を始めたことからスタートしました。 今日の生活クラブでも、 既存の商品を購入するのではなく、 自分達の生活に必要な品物を、 自分たちが開発過程にかかわりながら生産者とともに、 納得いくものをつくるという、 徹底したものづくりの姿勢でとりくんでいます。

生活することは、消費することです。”なにを””どのように”消費するか、という選択は、そのまま、「どんな未来にしたいか」「次の世代へ何を手渡したいか」へとつながっていきます。
私たちは、 自然と共生し、 食べ物(Food)、エネルギー(Energy)、福祉(Care)をできるかぎり自給・循環させる「サステイナブル(持続可能)な生き方」を選びます。
いま生きるいのちと次世代のいのちを、おなじように大切に考えて、すべての活動を行います。
URL: https://seikatsuclub.coop/
生活クラブ申し込みURL: https://welcome-seikatsuclub.coop/

 
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