アストラゼネカ、メディフォード、ジャパン・メディカル・リーフ 自己採血キットを活用したがんの分散型治験実現にむけ連携を開始

頻回な採血が必要ながんの治験で、来院による患者さんの負担を軽減

アストラゼネカ株式会社

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、アストラゼネカ)、メディフォード株式会社(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:清⽔ 啓、以下、メディフォード)、ジャパン・メディカル・リーフ株式会社(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:有岡 和彦、以下、ジャパン・メディカル・リーフ)は、アストラゼネカの局所進行頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)を対象とした治験で自己採血キットを活用した分散型治験(DCT)の実現にむけた連携を開始しました。アストラゼネカが実施しているHNSCCの治験では、安全性評価のため頻回な採血、およびそれに伴う来院が必要で、自己採血キットの導入により、採血のために患者さんが頻回に来院する負担を軽減することが可能です。がんを対象とした治験の安全性評価での自己採血を実現するスキームの導入は、先駆的な取り組みです。本取り組みにより、来院に依存しないDCTで実施可能な検査方法が増え、日本におけるDCTのさらなる普及に貢献することが期待されます。

当連携では、メディフォードがジャパン・メディカル・リーフの開発した微量採血管キャピラリーカップを使用する自己採血キットを治験実施医療機関へ提供します。治験に参加する患者さんは、治験実施医療機関から提供されたキットを使用して自宅などで採血を行います。採取された患者さんの血液は、メディフォードが治験に求められる品質基準を満たした体制で回収・測定し、治験実施医療機関へ検査結果の提供を行います。これにより、患者さんの来院に伴う負担を軽減するだけでなく、医療機関による通常の採血より少量の血液で検査を完了できるため、患者さんの総採血量を大幅に減らすことが可能です。その結果、患者さんの負担を軽減すると同時に、血液用容器に使用されるプラスチック量の削減や、血液入り容器の焼却に伴うCO2排出量の削減も期待できます。

アストラゼネカの取締役 研究開発本部長の大津 智子は、次のように述べています。「メディフォードとジャパン・メディカル・リーフとの先駆的な連携は全世界に先駆けて日本で行うアストラゼネカの治験で初の試みであり、全世界でも待ち望まれている手法です。HNSCCの治験において、患者さんが自己採血を自宅で行えるようになることで、患者さんの負担は大幅に軽減されることが期待されます。アストラゼネカは諸外国と変わらないタイミングで日本の患者さんに新薬をお届けしていますが、革新的な医薬品の迅速な提供を継続していくためには、日本の患者さんが治験に参加しやすい環境づくりと日本が国際共同治験へ参加しやすい基盤づくりが必要です。この取り組みにより、治験実施医療機関への来院に依存しないDCT手法を日本発で世界に展開していくことを期待します」。

メディフォードの代表取締役社長の清水 啓は、次のように述べています。「メディフォードは、信頼性の高い試験データで新薬の研究開発に貢献してまいります。デジタル技術の発展により、治験で必要とされる様々な手段が在宅で行える環境が整いつつある中、採血においては来院が必要であり、患者さんにご負担が掛かります。 アストラゼネカとジャパン・メディカル・リーフとの連携で、我々は患者さんがご自宅で採取した血液を回収し、新薬開発に求められる高品質なラボサービスを提供します。

 心身の健康や安心、人生の充実を叶える方法を自ら選びとれる世界をつくり、「生きていく」を明るく、前向きにしたい。それが我々メディフォードの想いです」。

ジャパン・メディカル・リーフの代表取締役社長の有岡 和彦は、次のように述べています。「ジャパン・メディカル・リーフは、新開発した微量採血管キャピラリーカップが、アストラゼネカの新薬の研究開発においてメディフォードとの連携で、ご自宅で自己採血した血液の回収、高い精度の分析により治験に貢献できることに期待しております。さらに血液、採血容器などの医療廃棄物の量を削減することで環境汚染から地球を守ることができると考えています」。

以上

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アストラゼネカについて

アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com または、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。

日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/ をご覧ください。フェイスブックAstraZeneca.Japan とインスタグラム AstraZeneca / アストラゼネカもフォローしてご覧ください。

メディフォードについて

メディフォード株式会社は、PHCホールディングス株式会社(証券コード6523東証プライム)の日本における事業子会社です。2023年11月よりPHCホールディングスの傘下で、創薬支援事業を開始しました。メディフォードは、創薬の探索フェーズを含む基礎研究から臨床試験まで、包括的なサービスを展開しています。多様化する新規治療法(モダリティ)における非臨床・臨床両分野の新規技術の導入、先端科学領域における製薬企業やベンチャー・アカデミアとの連携により、新しい医薬・医療の発展に向けたサービスを強化しています。

https://www.mediford.com/

ジャパン・メディカル・リーフについて

「ジャパン・メディカル・リーフ株式会社」は、採血業務に欠かせない“採血器具”に焦点をあて、研究を重ねた結果、採血時の苦痛やトラブルを軽減し、自己採血においても効率的な採血と検査精度を維持した微量採血管キャピラリーカップ」の開発に成功しました。

 権威ある医療機関からの外部評価も受けており、従来品では成しえなかった市場の開拓を可能にするポテンシャルを保有しております。

  引き続き広い領域で「キャピラリーカップ」の普及をすすめています。

 皆様の笑顔と健康のため、日々研究開発を続けています。

 https://jmleaf.co.jp/

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会社概要

アストラゼネカ株式会社

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URL
https://www.astrazeneca.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
大阪府大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪タワーB
電話番号
06-4802-3600
代表者名
堀井 貴史
上場
未上場
資本金
-
設立
1975年04月