ESGデータの収集・可視化・分析を効率化する「ESGマネジメントサポートサービス」において、新機能「AIダッシュボード」を提供開始
生成AI活用により、ESG情報の開示における意思決定の迅速化と、開示精度の向上を実現
株式会社日立製作所(以下、日立)は、このたび、ESGデータの収集・可視化・分析を効率化してサステナビリティ経営を推進する「ESGマネジメントサポートサービス(以下、ESG-MSS)」において、新機能として「AIダッシュボード(以下、本機能)」を提供開始します。
具体的には、ESG-MSSに収集されたESGデータを、生成AIを活用することで自動分析し、経営層や担当者が複雑な情報を直感的に把握できるよう、グラフやチャートで可視化します。これにより、専門知識不要で高度な分析が可能になり、担当者の負荷軽減や、ESG情報の開示における経営層の意思決定の迅速化および開示精度の向上を実現します。
背景
近年、企業によるサステナビリティへの取り組みに対し、投資家および消費者の関心が一層高まっています。これを受けて、上場企業を中心に、有価証券報告書などでのESG情報開示や、経営戦略や事業活動そのものにESG経営の視点を取り入れる動きが加速しています。ESG経営の推進にあたっては、SSBJ(以下、サステナビリティ基準推進委員会)などが定める開示基準への準拠のみならず、企業が自社のビジョンやパーパスに基づいたESG戦略を策定し、その社会的意義や持続可能性を積極的に発信することが、企業価値向上につながります。
一方、企業内のESGデータの収集においては、膨大かつ多様なデータの取り扱いに加え、手作業による業務負荷の高さや、業務の属人化などの課題がありました。これらの課題に対応するため、日立は2022年9月よりESG-MSSを提供開始しました*1。
ESG-MSSは、ESGデータを単一のデータベース上で一元管理するクラウドサービスで、手作業や個別のツールに依存していたデータ収集・管理業務の効率化を実現し、BIツールによる収集したデータの可視化も可能です。そのため、ESGに関する施策の達成状況などのモニタリング・分析結果をもとに、迅速に経営判断を行い、改善施策につなげるといったサステナブル経営の改善サイクル全体を支援します。
なお、日立では、ESG-MSSを活用して日立グループ全体のESG情報収集・管理・共有を実施しており、サステナビリティ関連部門の業務効率化を推進しています。ESG-MSSは、日立グループ内で蓄積されたノウハウと現場での運用実績をもとに機能の実用性を高め、提供しています。
今回、より現場に使いやすいサービスとして、生成AIによるESGデータの自動分析・可視化を目的として、本機能を追加しました。
*1 ニュースリリース「サステナブル経営の推進に向けて、ESGデータの収集・可視化・分析を効率化する新サービスを販売開始」
2022年9月7日 https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2022/09/0907.html
AIダッシュボードの特長

本機能は、ダッシュボード上でプロンプトを入力することで、収集したESGデータの傾向を生成AIが分析し、グラフやチャートで視覚的に表示します。従来は、収集したデータをグラフ化する際、ExcelやBIツールを活用し手作業で実施していました。このため、収集完了からデータ成形まで時間がかかり、サステナビリティレポートの作成における担当者の負荷を高める要因となっていました。本機能により、こうした負荷をかけずに収集したデータをグラフやチャートにより可視化できることに加え、専門知識を必要とせず高度な分析が可能になり、ESG情報の報告業務のスピードと精度を向上します。さらに、経営層や担当者がデータの内容を把握しやすくなることで、迅速かつ的確な意思決定を支援します。
今後の展開
日立は今後も、利用者のニーズや市場動向に合わせ、ESG-MSSの機能を継続的に強化していきます。具体的には、AIダッシュボードの機能追加や、SSBJなどの国内外の開示基準に対応した各種法令対応テンプレートの提供などを実施していきます。さらに、利用企業のフィードバックをもとに、現場での使いやすさや実務に沿った改善を継続することで、サービス品質の向上を図ります。企業のESG情報開示をより効率的かつ確実に支援することで、ESG情報の戦略的活用と企業価値の向上に貢献します。
ESGマネジメントサポートサービスについて
ESGデータ収集・管理を支援 ESGマネジメントサポートサービス:金融ソリューション:日立
商標注記
・Excelは、マイクロソフト 企業グループの商標です。
お問い合わせ先
株式会社日立製作所 金融システム営業統括本部 [担当:千葉]
〒100-8220 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号
お問い合わせフォーム:https://www.hitachi.co.jp/finance-inq/
以上
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像