リーガルテック社、次世代半導体パッケージ向け「FTO検討前整理ワークフロー」を提供開始
設計仕様・プロセスフローから調査着手前の情報整理を体系化、知財・技術部門の調査前処理負荷を軽減
リーガルテック株式会社(東京都港区、代表取締役社長:平井 智之)は、次世代半導体パッケージ分野の知財部門・技術企画部門を対象に、「次世代半導体パッケージ向けFTO検討前整理ワークフロー」の提供を開始した。

本ワークフローは、IPGenius導入企業向けの支援メニューとして提供されるものであり、FTO(Freedom to Operate)調査に着手する前段階における情報整理の工数削減と、調査品質の安定化を支援することを目的としている。設計仕様書・プロセスフロー・材料評価レポートなど、社内に分散する技術資料を整理し、調査担当者が調査に着手しやすい状態を整えることを主眼に置いた実務支援メニューである。
■ 背景:次世代半導体パッケージ分野における知財・技術部門の実務課題
次世代半導体パッケージ分野では、チップレット実装、先進パッケージング、3D積層など、技術革新のサイクルが短く、複数の技術要素が複合的に絡み合う開発が常態化している。知財部門・技術企画部門は、こうした複雑な技術構成に対してFTO調査を実施する必要があるが、調査着手前の情報整理に多大な工数が発生しているのが実情である。
具体的には、以下のような課題が指摘されている。
・技術資料の分散と整理負荷の高さ
設計仕様書、プロセスフロー、材料評価レポート、試作評価データなど、FTO調査に必要な技術情報は複数部門・複数フォーマットにわたって分散している。これらを横断的に把握し、調査に必要な構成要素を抽出するだけで、相当の工数を要する。
・社内略称・開発コードによる検索漏れのリスク
半導体パッケージ分野では、封止材・基板材料・実装プロセスに関して社内固有の略称や開発コードが多用される。これらをそのまま特許調査に用いると、汎用名・化学名・上位概念での検索が抜け落ち、調査漏れが生じるリスクがある。
・FTO調査の前処理の属人化
調査着手前の情報整理は、担当者個人の経験や知識に依存しやすく、調査観点や検索語の設計にばらつきが生じる。特に技術領域が広範な次世代パッケージ分野では、担当者ごとの調査品質の差が顕在化しやすい。
・過去案件の再利用が難しい
類似技術・類似構成に関する過去のFTO調査結果や判断根拠は、担当者の退職や異動によって参照困難になるケースが多い。調査履歴が組織内で有効活用されず、同様の前処理作業が繰り返される状況が続いている。
・請求項対応整理の工数
他社特許の請求項と自社技術構成の対応関係を整理する作業は、FTO調査の核心的な前処理であるが、技術的な読み込みと整理に多くの時間を要する。この作業の効率化が、調査全体のスピードに直結する。
■ 次世代半導体パッケージ向けFTO検討前整理ワークフローの主な内容
・技術構成要素の抽出:設計仕様書やプロセスフローから対象技術の構成要素を整理します。
・呼称・略称の統一:社内略称や開発コード、商品名を技術用語・汎用名へ変換します。
・請求項対応整理:他社特許の請求項と自社技術構成との対応関係を整理します。
・検索語設計:技術要素・効果・課題ごとに、FTO調査で使用する検索語候補を整理します。
・調査前メモ作成:FTO調査担当者がスムーズに調査へ着手できるよう、前処理メモを作成します。
・過去案件参照:類似技術・類似構成のFTO調査履歴を横断検索し、過去の知見を活用します。
・ナレッジ化:調査前整理の結果を再利用可能なナレッジとして蓄積します。
■ 対象資料例
・特許明細書:他社出願の請求項、実施例、図面
・設計仕様書:対象技術の構成・構造仕様
・プロセスフロー:製造工程や実装手順の記録
・材料評価レポート:封止材や基板材料などの評価結果
・試作評価データ:試作品の特性評価・信頼性試験結果
・FTO調査報告書:過去案件の調査結果や判断根拠
・技術報告書:開発検討履歴や技術比較資料
・発明提案書:発明内容や新規性ポイントの整理
■ 想定利用シーン
新規設計着手時のFTO事前整理:新たな実装構造・材料構成の採用前に、他社特許との関係を整理するための前処理として活用
プロセス変更時の権利確認前処理:製造工程・実装手順の変更に際し、関連する他社特許の構成要素を整理
材料切り替え時の調査準備:封止材・基板材料の変更に伴うFTO調査前の呼称整理・検索語設計
過去FTO案件の横断参照:類似技術・類似構成に関する過去の調査履歴を参照し、重複作業を削減 調査担当者の引き継ぎ対応:担当者交代時に、過去の調査前整理メモ・判断根拠を参照可能な状態で引き継ぎ
発明提案書作成前の整理:発明候補の新規性・差別化ポイントを整理し、FTO観点での事前確認を支援 技術企画段階での権利リスク把握:開発テーマの企画段階において、技術構成要素に関連する他社特許の存在を早期に把握
■ IPGeniusによる支援
本ワークフローの運用基盤として、リーガルテック株式会社が提供するAIデータプラットフォーム「IPGenius」を活用する。
IPGeniusは、設計仕様書・プロセスフロー・材料評価レポート・過去のFTO調査報告書など、社内に分散する技術資料を横断的に検索・参照できる環境を提供する。複数部門にわたる資料を文脈ベースで探索できるため、担当者が個別にファイルを探し回る手間を軽減し、調査前整理に必要な情報を効率的に収集することを支援する。
また、業務プロンプトの標準化機能により、技術構成要素の抽出・呼称整理・検索語設計といった前処理作業を、担当者によらず一定の粒度で実行できる環境を整える。調査前整理の結果はナレッジとして蓄積・再利用が可能であり、過去案件の知見を次回の調査に活かす仕組みを組織内に構築することを支援する。
■ 今後の展開
リーガルテック株式会社では、半導体・電子材料・化学・材料・食品・化粧品・ヘルスケア分野などを対象に、業界別・用途別のAI活用ワークフローおよびナレッジテンプレートを順次拡充していく方針である。各業界における知財・研究開発業務の実務課題に即した支援メニューを継続的に整備し、企業における業務効率化と組織的な知識活用の促進を支援していく。
お問い合わせ:https://form.legaltech.co.jp/aos/legal/input/
■ 会社概要
会社名:リーガルテック株式会社
設立:2021年3月
資本金:4億9,300万円(資本準備金含む)
代表取締役社長:平井 智之
所在地:東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
事業概要:特許AIプラットフォーム「MyTokkyo.Ai」、AIデータプラットフォーム「IPGenius」、M&Aプラットフォーム「リーガルテックVDR」の開発・提供
コーポレートサイト:https://www.legaltech.co.jp/
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