アストラゼネカと日本循環器協会「循環器病の克服に向けた包括連携協定」を締結

心不全など循環器病の啓発と対策に向けたエビデンス創出へ 日本循環器協会にとって初となる連携協定

アストラゼネカ株式会社

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、アストラゼネカ)と一般社団法人日本循環器協会(代表理事:小室 一成、以下、日本循環器協会)は、本日、「循環器病の克服に向けた包括連携協定」(以下、本協定)を締結しました。

本協定は、循環器疾患領域のパイオニアとして革新的な医薬品を提供するアストラゼネカと、循環器病患者さん・ご家族、自治体、企業との架け橋として循環器病診療と研究のプラットフォームの役割を担う日本循環器協会が連携し、双方の豊富な知見やネットワークを活かして、日本の健康寿命延伸と循環器病による死亡率の減少を目指すものです。本協定を通じて、心不全をはじめとする循環器病の予防や治療の重要性に関する普及活動、および循環器病対策を効果的に進めるためのエビデンス創出などに取り組み、循環器病の予防・早期発見・早期治療を推進してまいります。

(左から、アストラゼネカ 代表取締役社長 堀井 貴史、日本循環器協会 代表理事 小室 一成)

日本において循環器病(心疾患・脳血管疾患)はがんに次いで死因の第2位(1)であり、生活習慣の欧米化や高齢化により循環器病の患者数および死亡者数は増加しています(2)。循環器病は、いまや疾病による死亡および介護を要する状態となる主な原因のひとつとなり、生命や健康にとって重大な問題です。このことから、2018年12月に「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立し、2020年10月には同法に基づいて「循環器病対策推進基本計画」が作成され(2023年3月には 第2期計画が閣議決定)、それにより各都道府県において推進計画が実行されています。

循環器病はがんと異なり、多くは高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病から発症します。日常の生活習慣に大きく左右される病気であると同時に、生活習慣の改善などによって予防や対策が可能な病気でもあります。そのため、循環器病の患者数や死亡者数を減少させるためには、一般の市民はもちろん医療従事者へ広く疾患啓発活動を行っていくことが非常に重要です。

本協定のもと、アストラゼネカと日本循環器協会は連携して、下記の活動に取り組みます。

  1. 医療従事者に対し循環器病対策や循環器病の治療の重要性の認識を高め、治療の標準的な考え方を普及する活動

  2. 一般市民への循環器病予防や循環器病の治療の重要性に関する普及活動

  3. 循環器病対策を効果的に進めるためのエビデンス創出

  4. 循環器病の克服に寄与するための活動およびその発展に関する活動

本協定の締結について、日本循環器協会の代表理事である小室一成先生は次のように述べています。「我が国は急速な超高齢化により、循環器病の患者数、死亡者数は急増しており、循環器病の克服には、これまでの枠を越えた連携による新しい活動が待望されています。今回の協定は協会にとって、初の包括連携協定締結となります。本協定により、循環器病に関する普及活動を強化し、さらには循環器病克服を目指す多様な連携の輪が広がることを期待しています」。

アストラゼネカの代表取締役社長である堀井貴史は次のように述べています。「超高齢社会である日本において、心不全をはじめとする循環器病はさら増加することが予想されます。循環器病はアストラゼネカの重点領域の一つであり、日本人の健康寿命延伸のためにはその対策が非常に重要です。我われはこれまで多様なステークホルダーと連携し、NCDs(非感染性疾患)の予防や早期診断、早期治療の推進に努めてきました。今後は、これまで培った知見と経験を活かし、日本循環器協会との連携をより深めることで、より多くの方々に循環器病への理解を広め、予防や早期発見、早期治療の機会創出につなげていきたいと考えています」。

以上

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循環器病について

循環器病とは、血液が循環する器官(心臓と血管)の病気の総称です。具体的には、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)と心血管疾患(心不全、心筋梗塞、狭心症、不整脈、心臓弁膜症、心筋症、先天性心疾患、大動脈瘤、末梢動脈疾患など)に分けられます。日本では上位10死因のうち2位が心疾患、4位が脳血管疾患と報告されており(1)、循環器病患者さんの多くが治療を必要としています。また、長期間の介護が必要となる原因としては、がんよりも循環器病のほうが多く、国内の医療費に占める割合は循環器病が最も高い(3)ことから、大きな社会課題となっています。

一般社団法人日本循環器協会について

日本循環器協会は、日本循環器学会・日本心臓財団とともに活動し、循環器病患者さん・ご家族、自治体や企業との連携を基盤として循環器病診療と研究のプラットフォームの役割を担う組織です。

日本循環器協会についてはhttps://j-circ-assoc.or.jp/をご覧ください。

アストラゼネカの循環器・腎・代謝(CVRM)領域について

バイオファーマの一部である循環器・腎・代謝(CVRM)は、アストラゼネカの主要治療領域の一つであり、当社にとって重要な成長ドライバーです。心臓、腎臓、肝臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制や防止、さらに最終的には再生治療への道を拓くことで臓器保護をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。また、当社は、CVRM疾患の相互連関への理解を深め、疾患を引き起こす機序を標的とし、より早期かつ効果的に発見し、診断し、そして治療することの実現によって、世界の多くの患者さんの転帰を改善し、命を救うことを目指しています。

アストラゼネカについて

アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com/または、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。

日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/をご覧ください。アストラゼネカのFacebookInstagramYouTubeもフォローしてご覧ください。

アストラゼネカの心不全に関する情報サイト

アストラゼネカでは一般社団法人日本循環器協会とともに、「Spotlight On Heart Failure」https://www.spotlightonheartfailure.jp/を通じて、心不全の症状、原因、診断方法について理解を深めていただくための情報を提供しています。

References

  1. 厚生労働省 令和5年(2023)人口動態調査 「第6表 性別にみた死因順位(第10位まで)別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei23/dl/10_h6.pdf

  2. 一般社団法人日本循環器協会https://j-circ-assoc.or.jp/about/

  3. 厚生労働省 みんなで知ろう! からだのこと 循環器病ってなぁに?https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202408_003.html

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会社概要

アストラゼネカ株式会社

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URL
https://www.astrazeneca.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
大阪府大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪タワーB
電話番号
06-4802-3600
代表者名
堀井 貴史
上場
未上場
資本金
-
設立
1975年04月