アストラゼネカ、膀胱がんのオンライン市民公開講座「あなたにも知ってほしい膀胱がんのこと」を長州力さんをゲストに迎え、10月24日に開催
頻尿・血尿に気づいたら、ためらわず受診を。患者体験談を交えながら、診断のきっかけから治療までをわかりやすく解説
アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、アストラゼネカ)は、10月24日(金)に、膀胱がん市民公開講座「あなたにも知ってほしい膀胱がんのこと」をオンラインで開催しました。本イベントは、富山大学 学術研究部医学系 腎泌尿器科学 教授の北村 寛先生と、元プロレスラーの長州 力さんが登壇し、膀胱がんの基礎情報、診断・治療の流れ、患者体験談に基づく早期受診の重要性について、わかりやすく解説・対話する場となりました。膀胱がんのサインとして注意していただきたいポイント等、本イベントで話された内容についてご紹介します。

<主な内容>
第1部 講演「ご存知ですか?膀胱がんのこと」
登壇者:北村 寛 先生(富山大学 学術研究部医学系 腎泌尿器科学 教授)
第1部の講演では、膀胱がんはどういったがんであるか、膀胱がんに気付くために知っておいていただきたいサインから、予防のために重要なこと、膀胱がんはどのように診断・治療されるのか、ストーマ造設した場合の生活への影響まで、最新の知見に基づいて解説いただきました。
膀胱がんは日本における2021年の罹患数は24,448人、患者さんの90%以上が50歳以上(*1)で、男性の罹患率は女性の約4倍と報告されています(*2)。主な初発症状は血尿と頻尿、排尿時痛、残尿感が多く、特に血尿は約80%にみられる(*3)と言われています。また、膀胱がんのリスク因子として重要なものに「喫煙」があり、膀胱がんを予防するために、たばこを吸っている人は禁煙することが大切であること等について、わかりやすく解説いただきました。
第2部 トークセッション「患者体験談から学ぶ膀胱がん~早期受診の重要性など~」
登壇者:北村 寛 先生(富山大学 学術研究部医学系 腎泌尿器科学 教授)
長州 力さん(元プロレスラー)

第2部のトークセッションでは、事前に膀胱がん患者さんから集めた体験談をもとに、症状に気づいたときの受診行動や治療・生活の工夫、家族・周囲の支えの在り方について掘り下げました。体験談では、頻尿から膀胱炎と思い受診して、筋層非浸潤性膀胱がんと診断された30代女性や、血尿が続いたため泌尿器科を受診したことで、膀胱がんの診断がついた60代男性の事例が紹介され、早期発見等のポイントについて北村先生、長州さんにお話いただきました。また、膀胱がんの治療について、「膀胱全摘除術」をする場合としない場合の違いや手術をする場合の入院期間、ストーマ装具の実際等についても教えていただきました。
<登壇者のコメント>

北村 寛 先生(富山大学 学術研究部医学系 腎泌尿器科学 教授)
「膀胱がんは高齢者に多いがんではありますが、若くして診断される方もいます。排尿の頻度が明らかに増えたり、血尿や痛みなど普段との違いを感じたら、すぐにかかりつけ医もしくはお近くの病院などの泌尿器科を受診してください。泌尿器科を受診することをためらう方も多いと思いますが、医師にとっては日常的に診ている症状ですので、ためらわずに早めに受診することが重要です。膀胱がんは、早期発見・早期治療によって治癒を目指すことができ、患者さんのQOL(生活の質)の維持も可能です。治療を受ける際は、主治医が一方的に治療法を決めることはありません。患者さんの価値観やライフスタイルから総合的に判断しますので、希望の治療法や、ご自身がどうしたいかを医療者に伝えるのもとても大切です。膀胱がんで最も重要なリスク因子は“喫煙”であることが知られています。リスクを下げるためにできることとして、喫煙している方は禁煙や減煙を心掛けましょう」。
長州 力 さん(元プロレスラー)
「膀胱がんはシニア男性がかかりやすい病気だと知り、とても勉強になりましたし、気になっていたがんのことを聞けてためになりました。膀胱がんの初期症状に血尿やトイレの回数増があることも全然知りませんでした。特に、痛みのない血尿があることや、透明でも検査をすると血尿の場合もあることなどは初めて知りました。私も長らく喫煙していますが、今日の北村先生のお話を聞いて、禁煙はとても重要だということがわかりました。毎月定期的に行っている健診も、年に1度は尿検査を取り入れた方が良いとアドバイスいただいたので、早速来月加えてもらおうと思います。いつもと違う、おかしいな、と思ったら様子見じゃなくすぐに検査することも大事ですよね。これからも健康にこの両足で歩いていきたいと思っているので、身体の違和感に気づいたらまずは病院に行くことですね」。

最後に、アストラゼネカが今年9月に公開したウェブサイト「膀胱がん、それでも。」(https://www.az-oncology.jp/boukougan/)をご紹介しました。北村先生に監修いただき、患者さんとそのご家族が安心して治療と向き合い、前を向くための情報をお届けしています。患者さんとそのご家族が医療従事者と話し合う際に活用できる、“治療に対する質問リスト”、“大切にしたいことリスト”も掲載しています。また、本イベントのトークセッションで紹介した患者さんの体験談も、今後掲載予定です。膀胱がんに関心をもっていただけた方はぜひご覧ください。

アストラゼネカは、「患者さんを第一に考える」を企業バリューの一つとして、革新的な医薬品の提供だけでなく、患者さんを中心とした治療支援も推進しており、患者さん・ご家族の皆さまが正確でわかりやすい情報にアクセスできるよう、市民公開講座やWEBサイト、アプリ等による疾患啓発活動に積極的に取り組んでいます。一般生活者の方に向けた予防啓発と、患者さんとご家族のよりよい療養生活の実現に貢献する、わかりやすく確かな情報の発信にこれからも努めてまいります。
■イベント概要 膀胱がん市民公開講座「あなたにも知ってほしい膀胱がんのこと」
日 時 : 10月24日(金)14:30~16:00
形 式 : オンライン(Zoom)
プログラム: 14:30~15:15 第1部 講演「ご存知ですか?膀胱がんのこと」
登壇者:北村 寛 先生(富山大学 学術研究部医学系 腎泌尿器科学 教授)
15:15~16:00 第2部 トークセッション
「患者体験談から学ぶ膀胱がん~早期受診の重要性など~」
登壇者:北村 寛 先生(富山大学 学術研究部医学系 腎泌尿器科学 教授)
長州 力さん(元プロレスラー) 以上
*****
アストラゼネカの膀胱がん患者さん向け情報サイト
アストラゼネカでは、「膀胱がん、それでも」 https://www.az-oncology.jp/boukougan/を通じて、膀胱がんの疾患情報・治療についての分かりやすい説明に加え、疾患に関するよくある質問への回答等、患者さんに寄り添った情報を提供しています。膀胱がんのほかにも、さまざまながんの情報サイトを運営しています。がん全般(「がんになっても」 https://www.az-oncology.jp/)、肺がん(「肺がんとともに生きる」https://www.haigan-tomoni.jp/)、婦人科がん(「婦人科がん.jp」https://www.az-gynecologic-cancer.jp/)、前立腺がん(「What’s? 前立腺がん」https://www.zenritsusen.jp)、慢性リンパ性白血病(「CLLライフ」https://www.cll-life.jp/ )、肝臓がん(「肝臓がんと『自分らしく』」https://www.az-oncology.jp/kanzogan/)、胆道がん(「教えて、胆道がん」https://www.az-oncology.jp/tandogan/)、マントル細胞リンパ腫(「MCLライフ」(https://www.az-oncology.jp/mcl-life/)
膀胱がんについて
膀胱がんは、日本で2021年時点で新たに診断されたがんの中では10番目に多いがんであり、患者さんは24,448人に上ります(*1)。 患者さんの90%以上が50歳以上で(*1)、罹患率は、女性に比べ、男性で約4倍高くなっています(*2)。また、喫煙者は非喫煙者に対し、膀胱がんの罹患リスクが約2~3倍高いと報告されています(*2)。膀胱がんで最も多いのは、尿路上皮細胞から発生する尿路上皮がんです(*4)。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。
日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/をご覧ください。アストラゼネカのFacebook、Instagram、YouTubeもフォローしてご覧ください。
References
*1 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録) https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html(2025年10月27日時点)
*2 日本泌尿器科学会 膀胱癌診療ガイドライン2019年版[増補版](2023年発行)https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/39_bladder_cancer_2019_v2.pdf. Accessed September 2025.
*3 J Clin Med . 2023 Jun 25;12(13):4259.
*4 国立がん研究センターがん情報サービス「膀胱がんについて」
https://ganjoho.jp/public/cancer/bladder/about.html Accessed September 2025.
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
