アストラゼネカ、医療×芸術の協働で“治験をもっとわかりやすく” 患者さんの心理的負担を軽減する、説明アニメーション・マンガの提供を開始
患者さんにとって治験がより身近な選択肢となることを目指し、京都芸術大学との産学連携により、大学生ならではの新たな視点を取り入れる
アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、アストラゼネカ)は、医薬品開発にかかる臨床試験(以下、治験)に関する患者さんや患者さんのご家族の理解を支援する取り組みとして、京都芸術大学(京都市左京区、学長:佐藤 卓)と協働し、アニメーションおよびマンガコンテンツを制作し、このたび、アストラゼネカのウェブサイト(https://www.astrazeneca.co.jp/patient/clinical-trial.html)で提供を開始したことをお知らせします。


治験は、新しい薬や治療法を開発する際の最終段階として、患者さんに協力いただき、人での有効性と安全性を確認する重要な試験です。そうして得られた試験結果を国が審査し、承認を得たものが薬として使用できるようになります。新しい薬や治療法が医療現場で適正に使用されるためにも不可欠なプロセスですが、治験について初めて説明を受ける患者さんやご家族にとっては、情報が多岐にわたるうえに専門用語が多いためその理解は簡単ではなく、治験を説明する医療従事者にとっても説明に時間を要するという課題が存在しています。
今回の取り組みは、そうした課題と向き合うアストラゼネカと京都芸術大学とが産学連携し、2025年春より、同大学のキャラクターデザイン学科の授業の一環として開始されました。患者さん・ご家族と医療者のコミュニケーションを支え、治験の同意説明(インフォームド・コンセント)プロセス全体の質を高めることを出発点に検討を重ね、その成果として、患者さん・ご家族が治験をより深く理解し、より身近に感じられるよう、治験同意説明文書を補完する情報資材に加え、治験そのものの理解を促進するコンテンツ制作へと展開しました。制作にあたっては、治験に馴染みのない学生の視点や感性を取り入れ、伝わりやすさと受け止めやすさの向上を図っています。
コンテンツ制作においては、「治験がどのように進められるのか」「治験に参加した場合の費用や補償について」「治験中に起こり得る体調変化や副作用への対応」など、説明時に患者さんやご家族から多く寄せられる質問を整理し、文章による説明を補足する目的で、視覚的にわかりやすい情報提供を目指しました。
同大学の学生はアストラゼネカ社員およびCRC(治験コーディネーター)から治験に関する説明を受け、制作過程でも継続的に意見やアドバイスを取り入れながらコンテンツを制作しました。
なお、完成したコンテンツは、2025年11月1日・2日に開催された同学科の学科展にて発表されました。
コンテンツの一例







これらのコンテンツはすでに公益財団法人がん研究会有明病院において導入が進められており、その他の医療機関においても補助資料として広く活用されることを想定しています。さらには、一般の方向けの情報提供プラットフォームや患者会広報誌でも掲載が予定されており、患者さんやご家族へのより直接的な情報提供が広がっています。
NPO法人肺がん患者の会ワンステップ 理事長の長谷川 一男氏は、次のように述べています。「治験の情報はとても複雑ですが、これらのコンテンツではさまざまなアイデアで治験がわかりやすく説明されており、とてもありがたいと感じます。パペットやふわんあん、ニコニコ、モヤモヤなど、キャラクターもアイデアにあふれており、非常に良いと思います。こうした工夫があると、難しい内容も自然と頭に入り、私たち患者や家族も落ち着いて考えることができます。納得して治験参加を判断するための材料が増えることを、心強く感じています」。
公益財団法人 がん研究会有明病院 先進がん治療開発センター 臨床試験支援部 CRCの芳賀 洋子氏は次のように述べています。「学生との共同企画に参加し、医療現場の実感と次世代の新しい視点が交わることで、治験説明の伝わり方がより広がると感じています。これまでも絵や図を用いて説明を行ってきましたが、よりストーリー性のあるアニメーションやマンガで説明することで患者さんの理解や安心感を高めることができると期待しています。また、この新たな資材が治験啓発だけでなく、私たちCRCの患者さんとのコミュニケーションの向上にも寄与できると考えています」。
アストラゼネカの取締役 研究開発本部長のヴィクラム チャンドは次のように述べています。「今回の取り組みは、医療と芸術という異なる分野の協働により、医療現場での説明支援と患者さんの心理的負担の軽減を目指すものであり、治験における“わかりにくさ”である専門的な説明文書や制度の壁を、マンガやアニメーションという新たなアプローチで “人に届く言葉”に変えるという挑戦でした。学生の自由で感性豊かな表現と、当社の医薬品開発の知見が融合し、新しい医療コミュニケーションの可能性が拡がり、患者さん・ご家族・医療従事者が対話しやすい環境が生まれることを心から期待しています」。
アストラゼネカは今回のコンテンツにより、患者さんやご家族の方が治験をより深く理解されるとともに、多くの医療機関でもコンテンツが活用されることにより、治験参加が身近な選択肢のひとつとなることを目指して、これからも治験に参加しやすい環境づくりに取り組んでまいります。
以上
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京都芸術大学について
国内最大規模の芸術大学として通学課程、通信教育課程を合わせ、国内外から23,000名を超える多様な年齢層の意欲的な学生が集まる教育機関です。芸術を通して社会で必要な力を育成しています。芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げ、通学課程では特に"社会と芸術"の関わりを重視した芸術教育を推進。企業や自治体などが抱える課題を、学生たちがアート・デザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」を年間100件以上実施しています。学科を超えたグループワークや実際の仕事を通して、社会性を備えた表現者を育成しています。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。
日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/をご覧ください。アストラゼネカのFacebook、Instagram、YouTubeもフォローしてご覧ください。
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