AIデータ社、ものづくりの現場に、AIの知恵と記憶を「AI孔明™ on IDX for Publishing & Printing」提供開始
〜情報の整理・共有・判断を支援し、進行管理の属人性を解消する生成AIモジュール、始動〜
企業データとAIの利活用カンパニー、AIデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 佐々木隆仁、以下AIデータ社)は、出版・印刷業界向けの生成AIモジュール「AI孔明™ on IDX for Publishing & Printing」の提供を開始いたします。

出版・印刷業界では、近年ますます短納期化・多品種化が進み、紙媒体に加えてデジタル制作物やオンデマンド印刷への対応が当たり前となりつつあります。一方で、原稿チェック・修正対応・進行調整といった業務は、いまだに属人的で、担当者の経験や記憶に強く依存しているのが実情です。
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「あの担当者がいないと工程が止まる」
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「原稿の遅れが、最終納期まで影響する」
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「急な修正、差し替えに人手と時間が奪われる」
こうした現場の課題に応えるべく、私たちは、生成AIと業務データを連携させた新たな業務インフラ、
『AI孔明™ on IDX for Publishing & Printing』 をリリースいたしました。
このモジュールは、制作進行の状況把握や原稿の表現整合性チェック、過去案件との類似検索や修正履歴の整理などをAIが支援。情報の見える化と再利用性を高め、判断と共有にかかる時間を大幅に削減します。

■ 解決したい現場課題
•制作進行表の記録が部門ごとに分断され、進行状況の全体把握が難しい
•原稿の表記ゆれや言い回しの統一が属人的で、修正が繰り返されている
•校正履歴やクライアントの修正指示が検索できず、再作業が多い
•類似案件や再版の過去履歴を活かせず、ゼロからの設計になりやすい
•営業・編集・制作間の意思共有がメール・電話に依存している
■ モジュール構成と接続範囲
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製作管理システム/出版ERPとのAPI連携(※)
案件情報、制作進行状況、印刷指示、校了フロー、入稿データなどをIDXに統合
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IDX基盤:横断的な進行・品質・履歴データの集約
各案件の原稿履歴、版下修正、印刷予定、納期、修正回数などをRAG基盤のナレッジチームドライブに集約し、AI活用
■ 生成AI「AI孔明™」による支援内容
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「進行表の内容を要約して、関係者ごとのTo Doを整理して」
→ 複雑な進行表を自然言語で要約・構造化し、関係者別のタスクを自動抽出
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「この原稿、他の箇所と表記ゆれしていないか確認して」
→ 文体・言い回しの揺れや、類語の統一をAIが指摘(スタイルガイドとの照合含む)
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「過去に似た案件があれば仕様と納期を一覧で出して」
→ 類似案件の検索と、納期や制作条件の比較を自然文で提示
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「この制作フロー、営業視点から注意点があれば教えて」
→ 編集・制作・営業の視点を切り替えてリスクポイントを言語的に整理
■ 主な機能
1. 制作進行スケジュールのAI支援・アラート提示
→ 入稿や校了の遅延履歴、修正回数などをもとに注意すべき案件を抽出し、担当者へ通知
2. 原稿チェック・禁則・誤字検出の支援
→ PDFやテキスト原稿に対してAIが文法エラーや表記ゆれの候補を提示し、禁則処理のチェックを補助。
3. 校正・修正履歴のナレッジDB化
→ 指示・修正履歴を構造化し、次回の類似案件や別担当者への引き継ぎに活用可能。
4.再版・類似案件のレコメンド
→ 過去の制作仕様・発注条件・印刷方式をもとに、再利用可能なテンプレートを提示。
5.納期・印刷ラインとの連携アラート
→ 制作進行の変動に応じて、印刷・配送への影響が懸念される箇所をAIが抽出・通知。スケジュールの再確認や対応調整を早期に促します。
導入による効果 モデル例

業務項目 |
従来業務 |
AI孔明導入後(LLM活用想定) |
想定進行スケジュールの確認、修正 |
Excel・メールで 1日に数回 |
AIが進行表を読み取り、関係者別に |
原稿チェック(誤字・表記ゆれ・禁則) |
編集者が目視で 30分〜1時間 |
生成AIが文法エラー・表記ゆれ・禁則の候補を自動抽出し、3〜5分でレビューが 可能に |
履歴管理・再版対応 |
紙・PDFでの 属人記録 |
修正指示や版下履歴をナレッジ化し、 |
類似案件の確認と 仕様引き継ぎ |
担当者の記憶と ファイル探索に依存 |
AIが類似案件を検索し、納期・仕様・ 修正傾向をまとめて提示 |
納期・工程への影響の初動判断 |
印刷・配送ラインの変更に気づきにくい |
AIが進行の遅延や変更内容から注意すべき工程を抽出 |
※ システム・API連携、ナレッジDB構築にはカスタマイズが必要です。
■ 特徴:「知見の整理と伝達」をAIに任せ、創造と判断に集中する
出版・印刷業界は、効率と品質、納期と創造性の両立が求められる産業です。
「AI孔明™ on IDX」は、属人化しがちな情報や修正履歴、制作進行の状況を整理・可視化し、編集・制作・営業の意思決定を支援するAIモジュールです。人が行うべき創造的判断・交渉・表現に集中できるよう、AIが知見の継承や進行補助を担います。
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経験の浅いスタッフでも、過去の案件や指示履歴を参照しながら対応可能
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編集・制作・営業の情報が一元化され、行き違いや重複作業を防止
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修正・校了・仕様の履歴が構造化され、企業のナレッジ資産として再利用可能に
■ 実証導入・連携パートナー募集
現在、以下のような業態を対象に、実証導入・連携パートナーを募集しています。
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出版社(書籍・雑誌・電子書籍・教材など)
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印刷会社(商業印刷・オンデマンド・同人印刷など)
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制作進行・ディレクション支援を行う制作会社
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校正支援・DTP・製版工程を担うBPO事業者・外注企業
生成AIと業務データの連携による業務支援に関心をお持ちの企業さまには、補助金を活用した導入提案、印刷・ERPとのAPI接続設計、PoC(検証用デモ)提供なども可能です。
■出版・印刷業界向け生成AIモジュール 「AI孔明™ on IDX for Publishing & Printing」
【AIデータ株式会社について】
名 称:AIデータ株式会社 代表者:佐々木 隆仁
設 立:2015年4月 所在地:東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F
資本: 1億円(資本準備金15億2500万円)
URL: https://www.aidata.co.jp/
AIデータ社は、データインフラと知財インフラを基盤に、20年以上にわたり企業や個人のデータ資産を守り、活用する事業を展開してきました。1万社以上の企業、100万人以上のお客様から信頼を得ており、データ共有、バックアップ、復旧、移行、消去を包括する「データエコシステム事業」では、BCNアワードで16年連続販売本数1位を獲得しています。
データインフラでは、IDXのクラウドデータ管理や復旧サービスを提供するとともに、経済産業大臣賞を受けたフォレンジック調査や証拠開示サービスを通じて、法務分野でも高い評価を得ています。
一方、知財インフラでは、グループ会社の特許検索・出願支援システム『Tokkyo.Ai』や特許売買を可能にするIPマーケットプレイスの構築により、知財管理と収益化を支援。これらを統合し、生成AI『AI孔明™』によるデータと知財の融合プラットフォームを展開しています。
また、防衛省との連携による若手エンジニア育成にも注力し、データ管理と知財保護を通じて社会基盤の強化に貢献しています。
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