佐賀大学とJVCケンウッド、ダイヤモンド半導体の社会実装に向けた共同研究を開始

株式会社JVCケンウッド

【本事業の概要】

 国立大学法人佐賀大学(以下、「佐賀大学」。本部:佐賀県佐賀市本庄町1番地。学長:兒玉 浩明)と株式会社JVCケンウッド(以下、「JVCケンウッド」。所在地:神奈川県横浜市神奈川区。代表取締役 社長執行役員 CEO:江口 祥一郎)は、次世代の高周波パワー半導体として注目されるダイヤモンド半導体※1の社会実装に向けた共同研究を開始します。

 ダイヤモンド半導体は、マイクロ波帯、ミリ波帯無線の高性能通信機器、電気自動車や量子コンピュータなどへの活用が期待されています。佐賀大学とJVCケンウッドは、ダイヤモンド半導体の社会実装化を推進し、将来のデジタル社会の実現に向けた社会課題の解決を目指してまいります。

 佐賀大学は、究極の半導体といわれるダイヤモンド半導体に関して、世界最先端の研究を行っています。

 JVCケンウッドは、10年先の未来を見据えた新たな価値の創造に向け、2021年に未来創造研究所を新設しました。強みとする無線通信機器への活用や将来のオールフォトニクスに使われるデバイス研究などを見据え、未来創造研究所が中心となって本共同研究に参加します。

【今後の展開】

 佐賀大学は、JVCケンウッドからダイヤモンド半導体研究への共同研究契約を通じた支援を受け、本研究を促進すると共に、JVCケンウッドへ主にマイクロ波帯、ミリ波帯通信用半導体の技術情報を提供します。

JVCケンウッドは、サステナビリティ戦略の一つに「持続可能なものづくり~イノベーションの加速~」を掲げ、未来を見据えた研究・技術開発を進めてまいります。

<用語解説>

*1  ダイヤモンド半導体

ダイヤモンド半導体は、現在幅広く使われているシリコン半導体より、約5倍のバンドギャップエネルギーをもつため、ダイヤモンド半導体が実用化できれば、約50,000倍の高出力電力・高効率のパワー半導体にすることができます。その他に、ダイヤモンド半導体は、宇宙通信用の半導体、量子コンピュータの記憶素子の応用も検討されています。佐賀大学は、ダイヤモンドで半導体の独自のドーピング技術を保有していることから、世界の先端を行く、875MW/cm2の出力電力などの成果を継続的に発表しています。

図1 ダイヤモンド半導体に期待されている社会実装の領域

図2 ダイヤモンド半導体の継続的な進展

参考:佐賀大学リリースより

図3 本学来学時の様子(左から、JVCケンウッド 未来創造研究所所長 神宮司秀樹、JVCケンウッド 取締役 常務執行役員 最高技術責任者(CTO)園田 剛男、佐賀大学 教授 嘉数 誠、佐賀大学 学長 兒玉 浩明)
図4 本共同研究のイメージ

【研究責任者】

佐賀大学理工学研究科電気電子工学部門 教授 嘉数 誠

【researchmapのリンク先】

嘉数 誠

https://researchmap.jp/makotokasu

【連絡先】

佐賀大学

(研究)理工学部 教授 嘉数 誠 

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会社概要

株式会社JVCケンウッド

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URL
https://www.jvckenwood.com/jp/corporate/outline.html
業種
製造業
本社所在地
神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目12番地
電話番号
-
代表者名
江口 祥一郎
上場
東証1部
資本金
-
設立
2008年10月