喜多川歌麿の女織蚕手業草全12作品と日本の近代養蚕業の父 上垣守国翁の功績を紹介
-グンゼ博物苑、10/14からグンゼ浮世絵コレクション特別展を開催-
今回は、グンゼ博物苑が所有するコレクションの中から、女性の繊細な表情と美しさを描かせたら右に出る者はいないと言われ、江戸中の人気をさらい世界的にも称賛された浮世絵師・喜多川歌麿が、養蚕に勤しむ女性を描いた「女織蚕手業草(じょしょくかいこてわざぐさ)」全12作品を公開します。また、これらの作品が描かれた12年前の1786年に、養蚕の手引書「絵本宝能縷(えほんたからのいと)」の挿絵「かゐこやしなひ草」では勝川春章と北尾重政の合作で、女性による養蚕の様子がいきいきと描かれています。今回の展示では、それぞれの絵師が描いた女性の表情や仕草の違い、特徴を比較できるように展示します。
さらに、歌麿が活躍した同じ1700年代後半に、但馬地方から日本の養蚕業の近代化に尽力した上垣守国翁の功績を、著書「養蚕秘録」を通じて紹介します。
■グンゼコレクション特別展について
期間: | 10月14日(土)~ 10月22日(日) 10:00~16:00 |
場所: | グンゼ博物苑 未来蔵2階 (京都府綾部市青野町膳所1番地) |
入苑料: | 無料 |
展示内容: | ・喜多川歌麿が描いた「女織蚕手業草」全12作品(オリジナル) ・江戸時代に記された養蚕手引書「絵本宝能縷」およびその挿絵「かゐこやしなひ草」から勝川春章、北尾重政の作品(デジタル複写版) ・日本の近代養蚕業の父 上垣守国翁著書「養蚕秘録」およびその功績 |
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■今回展示する作品の紹介
浮世絵は、江戸時代から明治時代にかけて、当時の暮らしや風俗、流行をあらわすものとして数多く描かれ、なかでも多色刷りの木版画である「錦絵」は庶民の間で人気がありました。グンゼ博物苑では、グンゼの祖業である蚕糸業にまつわる錦絵を230枚ほど所有しており、今回は、この中から喜多川歌麿晩年の連作である「女織蚕手業草」全12作品を展示します。美人画を得意とした歌麿の描いた女性の繊細な表情と美しさの表現をご覧ください。
また、今回の特別展では、同じモチーフを同時代に活躍した絵師勝川春章と北尾重政との表現やタッチの違いなどがご覧いただけます。
■日本の近代養蚕業の父 上垣守国(うえがき もりくに)翁について
兵庫県養父市大屋生まれ。但馬発展のため18歳で単身奥州に旅立ち、養蚕技術を三丹地方(但馬、丹波、丹後)に広めました。晩年、養蚕の原理や技術を「養蚕秘録」にまとめ、1803年に出版。フランス語にも翻訳された訳本は日本の技術を輸出した第1号と称され、形を変えて富岡製糸場に逆輸入されたと言われています。
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