【鳥羽商船高専】高専ロボコン東海北陸地区大会で特別賞
独創的なアイデアと粘り強いパフォーマンスが会場を大きく盛り上げる

鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市、校長=古山 雄一、以下「鳥羽商船高専」)のロボコン部およびPBLロボコンプロジェクトチームに所属する学生が、令和7年10月5日(日)、八尾スポーツアリーナ(富山県富山市)において開催された「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2025(以下「高専ロボコン」)」東海北陸地区大会に出場し、競技および審査の結果、鳥羽商船高専のAチームは特別賞(田中貴金属賞)を受賞しました。
高専ロボコンは1988年に始まり、今年で38回目を迎える競技大会です。既成概念にとらわれず、チームで協力しながら発想力とものづくりの力を発揮することで、学生の成長を促す教育イベントとして知られています。毎年異なる課題が出題され、学生は独自のアイデアを考え、形にし、挑戦しています。
今年度の競技テーマは「Great High Gate」。大小さまざまな段ボール箱を積み木のように組み上げてゲートを作り、ロボットと、そのロボットが牽く人を乗せた台車がくぐるという課題です。くぐった門の高さなどが得点となりますが、単に高く積むだけでなく、ロボットのコンパクトさや牽引力、箱を有利に確保するための機動力など、設計面・戦略面の両方で創意工夫が求められました。
約5カ月間で作り上げる"こだわり"のロボット

競技課題とルールブックが発表されたのは4月中旬。学生たちは隅々までルールを読み込み、アイデアを出し合いました。入部したばかりの1年生は、競技フィールドの1/20縮尺模型を製作し、先輩たちのアイデア検討を支えました。
夏季休業に入ると、アイデアを形にする作業が本格化。基板の製作、部品加工、骨組みの組立てなど、どの作業にもチームワークが欠かせません。技術職員や顧問の支援を受けながら、役割分担を行い、試行錯誤を重ねてロボットを完成させました。





会場を沸かせた独創的なパフォーマンス

鳥羽商船高専のAチーム(ロボコン部)は、馬と戦車をモチーフにしたデザインのロボットで競技に挑みました。素早い走行性が特長のロボットは、柱状の箱と棒状の箱を組み合わせたT字型構造の箱を持ち上げてゲートを構築するという独創的な作戦を展開。惜しくも決勝トーナメント進出はなりませんでしたが、エキシビションマッチでは「人が乗ったロボットがゲートをくぐる」動作を披露し、会場は大きな歓声に包まれました。
Bチーム(PBLロボコンプロジェクトチーム)は、鳥羽商船高専ロボコン史上初の女子学生リーダーが率いる若いチームです。高さ190cmの箱を一度に運搬し、複数のアクチュエータを駆使して高さのあるゲートを構築。高く積み上がった門柱を安定して運ぶ姿が観客を沸かせました。

大会後はオープンキャンパスで早速披露

大会から1週間後、鳥羽商船高専で開催されたオープンキャンパスで、学生は今大会の高専ロボコンに出場したロボットをオープンキャンパス参加者に早速披露しました。箱を高く積み上げ、ダイナミックに動くロボットの姿に、来場者からは「ロボコンに興味が湧いた」との声が寄せられました。学生たちは大会後も、ものづくりの楽しさとロボコンの魅力を伝え続けています。
鳥羽商船高等専門学校について
鳥羽商船高等専門学校は明治8年(1875年)に芝新銭座二番地に航海測量習練所として創基し、その分校として明治14年(1881年)8月20日に三重県鳥羽町に鳥羽商船黌として創立されました。日本にある5商船高専のうち最も歴史の古い商船系高等専門学校です。船員を養成する商船学科とエンジニアを養成する情報機械システム工学科の2学科で構成され、科学的思考と高度な知識・技術を習得し、地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成しています。

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鳥羽商船高等専門学校
所在地:三重県鳥羽市池上町1番1号
校長:古山 雄一
設立:1881年
学校ウェブサイト:https://www.toba-cmt.ac.jp/
事業内容:高等専門学校、高等教育機関
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