「オーディオブック大賞2025」授賞式を開催 受賞作品著者の新庄耕様、香住泰様、片野秀樹様ら登壇
著者や作品関係者から「耳で聴く本」への期待高まる 受賞をきっかけに“逆書籍化”決定の作品も
オーディオブック書籍ラインナップ数No.1(※1)の「audiobook.jp」を運営する株式会社オトバンク(本社:東京都文京区、代表取締役社長:久保田裕也、以下「オトバンク」)は、「オーディオブック大賞2025」の授賞式を2025年11月4日(火)に開催いたしました。授賞式には、著者の新庄耕様、香住泰様、片野秀樹様ほか、受賞作品の関係者や、法人版部門の受賞企業が登壇しました。
※1.日本マーケティングリサーチ機構2023年11月調べ。日本語オーディオブック書籍ラインナップ数調査。

■オーディオブック大賞とは
オーディオブック市場のさらなる発展と、優れた作品の制作を奨励することを目的に、会員数320万人・日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」が主催し、2022年から開催しています。受賞作品は、audiobook.jpユーザーの投票で決定。各作品ジャンルで投票が多く集まり、特にオーディオブックの広がりに寄与した作品に賞が贈られます。
【各作品部門審査方法】
●audiobook.jpのユーザーを対象にインターネット調査でアンケートを実施
●アンケートにて、各部門でもっとも投票数が集まった上位作品より、大賞、準大賞を決定
●アンケート期間:2025年8月7日〜8月17日
●回答数:約1000件
なお、「特別部門」(「audiobook.jp特別賞」「菊池雄星賞」)、「法人部門」については、それぞれの選定基準に基づき選出しております。
▼オーディオブック大賞過去受賞作はこちら
https://www.otobank.co.jp/audiobook-award
■「オーディオブック大賞2025」授賞式
「オーディオブック大賞2025」授賞式を、2025年11月4日(火)に東京都神保町に所在する出版クラブホールにて開催しました。受賞作品の著者様や関係者の皆様、「法人版部門」の受賞企業のみなさまにご登壇いただき、受賞の喜びや作品への想い、オーディオブックの魅力などについてお言葉をいただきました。
【文芸部門 大賞】
『地面師たち』

著者:新庄耕
出版社:集英社
出演:河西健吾,速水奨,金光宣明,疋田由香里,小柳基,川東哲也,綿貫竜之介,前田啓太,岡本綾香,篠原孝太朗
著者 新庄耕 様

僭越ながら、オーディオブック大賞を受賞すると思っておりました。というのは、私の原作が良かったからと言いたいわけではなく、今回の『地面師たち』シリーズに延べ十数人の声優の方々にご協力いただいたからです。私も収録に同席させていただきましたが、気迫がすごい。圧倒されました。ただ原稿を読み上げるのではなく、魂を込める。そういったものを感じました。私は小説を読む時に、脳内でキャラクターの声を作って再生するタイプです。声優さんたちの声は、もちろん脳内のキャラクターたちとは異なります。しかし、だんだん聴いていくうちに、こちらの方が本当なのではないかと錯覚を抱くほどの臨場感がありました。オーディオブック大賞の関係者の皆様、声優の皆様、集英社の皆様、読者の皆様、視聴者の皆様、誠にありがとうございました。心より感謝を申し上げます。
【文芸部門 準大賞】
『月の影 影の海 (上) 十二国記 1』

著者:小野不由美
出版社:新潮社
ナレーター:久川綾
新潮社 文庫出版部 十二国記室 鈴木真弓 様

小野不由美さんからの言葉を代読させていただきます。
『本を読む』というと、紙の本を読むことしか念頭になかったわたしですが、先日、甥が通勤電車でオーディオブックを利用しているという話を聞いて、それは確かに便利だなと思うと同時に、たくさんの方が日常で利用する時代になったんだなあと感じました。文字による視覚情報に頼った自分の作品を省みたりしたのですが、それよりも、歳をとった自分がじきに本を読むのが辛くなるときが来るのだ、けれどもそのときにオーディオブックがあると読書を諦めなくてもいいんだ、と不安を宥めてもらった気分がして嬉しかったです。オーディオブックを作るにあたり、制作陣がとても細やかに気を配ってくださったのも印象に深いです。丁寧に作業をしてくださった方々に心から感謝します。
以上、小野不由美さんの受賞のお言葉を代読させていただきました。
編集部でも、オーディオブックの企画をいただいた際、この作品が非常に難解な文字使いや特殊な読み方をする作品であるため、音で聴いた時にどのような聴こえ方をするのか不安に思っておりました。しかし、制作の皆様が非常にきめ細かく綿密に作り込んでくださっている現場を目の当たりにし、出来上がった作品を拝聴して、大変安心いたしました。
先ほど、久保田社長のお言葉にもありましたように、これは「読書の新しい形」だと私たちも実感しております。この作品はシリーズですので、今後もまだまだ続いてまいります。私たちも楽しみにしております。
この度は誠にありがとうございました。
【ビジネス書部門 大賞】
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

著者:三宅香帆
出版社:集英社
ナレーター:瀬戸歩
集英社 新書編集部 吉田隆之介 様

三宅香帆さんからのメッセージを代読させていただきます。
この度は栄えある賞をいただいて大変光栄に思います。しばしば、「働いていると『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読めないよ」と言われるのですが、そんな方にもオーディオブックは届いているなと日頃からよく感じます。最近、文芸評論家としていろんな方とお話ししていると、まさに『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』と考えている人にこそ、もっとオーディオブックが届いたらいいなと思っています。これから日本でもっとオーディオブックが広がったらいいなと願っています。
以上、三宅さんからのメッセージでした。
この本が出版されたのは昨年2024年4月でしたが、オトバンク様をはじめ多くの方々のご協力により、発売から2ヶ月ほどでオーディオブック化することができました。その背景もあり、多くの方々にお聴きいただけたものと思っております。昨年のオーディオブック大賞では、オトバンクの上田会長と三宅さんのトークセッションがございましたが、そこから1年を経て、オーディオブックの文化自体が広がっているように感じます。この本もその一助になれたのではないかと、編集部一同思っております。この度は誠にありがとうございました。
【ビジネス書部門 準大賞】
『休養学 あなたを疲れから救う』

著者:片野秀樹
出版社:東洋経済新報社
ナレーター:宮沢拓弥
著者 片野秀樹 様

まずは、この本に関わっていただいた方、あるいはオーディオブックに関わっていただいた方、皆様に感謝を申し上げます。『休養学』という言葉は、実は私が作った造語です。健康づくりの3要素である運動・栄養・休養の中でも、休養だけは学問体系が確立されていませんでした。そこで、この言葉を作り、もっと一般の方にも休み方を広めたいという想いでこの本を出版いたしました。当初は紙の書籍しか想定しておらず、オーディオブックの準大賞をいただけたことは、想定外の喜びでした。
『休む』あるいは『休みの日』を権利だと思っていらっしゃる方がとても多いと思いますが、権利だと思ってしまうとそこで思考が停止してしまいます。この本で伝えたいことは、『休むのは義務』ということです。その義務を果たすことによって、次の豊かな生活や仕事を送ることができる。その準備のための休み方を皆様に知っていただきたく、この本を書きました。そして、皆様のご協力でオーディオブック化していただきました。
これから一人でも多くの方々に、休むということにもう少し向き合っていただき、将来的には皆様が明るく元気な社会につながっていく、そのきっかけになればと思います。この賞が、そんなきっかけを作る一助となれば、非常に嬉しく思います。この度は、このような貴重な賞をいただき、誠にありがとうございました。
【特別部門 audiobook.jp特別賞 大賞】
『稲荷山誠造 嵐のあとには青い空』

著者名:香住泰
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
ナレーター:濱本大史
著者 香住泰 様

この度は、このような立派な賞をいただき、大変光栄に存じております。長く生きているといいことがあるとつくづく実感しております。自己紹介を兼ねて少し申し上げますと、今年ノーベル賞を受賞された方が二人おられます。お会いしたことはございませんが、たまたま同じ関西出身で、同じ年の生まれです。さらに、京都で大学生活を過ごしたという共通点もございます。これだけ揃った3人が、ノーベル賞とオーディオブック特別賞をいただいたということで、私にとってはまさに奇遇でした。同志のようにも感じております。おそらく一緒にするなとお叱りを受けるかもしれませんが、自己紹介を兼ねてご紹介させていただきました。
オーディオブックは、ストーリーはさることながら、ナレーションの力も大きいと思います。今回ナレーションを担当していただきました濱本大史さんに、大きな拍手を捧げたいと思います。
よくあとがきに書いておりますが、私の作品は人生の真髄をぐさりとえぐるというものではなく、オーディオブックと同じように、通勤途中や出張の帰りの新幹線の中などで、暇つぶしに読んだり聴いたりしていただくものです。その間だけでも、生きる辛さや仕事のしんどさを忘れていただけたらという想いで書いております。「ほんのひとときの幸せをあなたに」という気持ちが、今後も伝わればと願っております。
せっかく賞をいただきましたので、オーディオブックの発展に少しでも寄与できればと思います。オーディオブック大賞を受賞したことで、11月に2冊目も書籍化されることになりました。もしお時間がございましたら、書籍も手に取っていただけますと幸いです。
今回の受賞に関しまして、関係者の皆様に心よりお礼を申し上げます。
※本作『稲荷山誠造 嵐のあとには青い空』は、オーディオブックおよび電子版のみで展開されておりましたが、今回の受賞を機に、2025年11月に書籍版として刊行される「逆書籍化」が決定しました。
【特別部門 audiobook.jp特別賞 準大賞】
『小説 映画ドラえもん のび太と空の理想郷』

著者:原作/藤子・F・不二雄,著/福島直浩, 脚本/古沢良太
出版社:小学館
ナレーター:慶長佑香,國分和人
小学館 第一児童学習局ドラえもんルーム 勝山健晴 様、藤本夏衣 様

本日は本当に素敵な賞をいただき、誠にありがとうございます。一昨日までドラえもんの仕事で香港に出張しておりました。ドローンショーでドラえもんが映し出されると、「ドラえもん!」という現地の方々の声が上がっており、私はドラえもんという世界の端で関わっているに過ぎませんが、本当に素敵な世界に携われているのだと実感いたしました。
この作品は、当然ながら藤子・F・不二雄先生のまんががあり、その映画があり、そこから小説があり、そしてオーディオブックがあるという形で成立しております。藤子プロ様をはじめ、社内外の多くの関係者のご尽力があって実現したものです。この場を借りて、心よりお礼を申し上げます。
今後もいろいろな意味で、すべての子どもたち、大人たちにドラえもんが届けられるよう、精一杯努めてまいります。
この度は誠にありがとうございました。
【特別部門 菊池雄星賞】
『海賊とよばれた男(上・下)』

著者:百田尚樹
出版社:講談社
ナレーター:中村雅俊,國村隼,江原正士,川島得愛,佐久間レイ,福沢良一,大林隆介,樫井笙人,金光宣明,浅科准平,利根健太朗,佐々木啓夫,酒巻光宏,久嶋志帆,高槻陽一,三宅貴大,祐仙勇,こばたけまさふみ,玄田哲章,上柳昌彦
『終わった人』

著者:内館牧子
出版社:講談社
ナレーター:林次樹,永吉ユカ,荻沢俊彦
講談社 出版営業本部 デジタル営業第二部 部長 廣瀬良周 様

本日は、このような素晴らしい賞をいただき、関係チームの一員としてこの場に立てたことを大変嬉しく思っております。今回『終わった人』を選んでくださった菊池雄星選手に向けて、著者の内館牧子先生からコメントをいただいておりますので、ご紹介させていただきます。菊池雄星さんに私の『終わった人』を選んでいただいたと聞いて、大変驚きましたが、嬉しかったです。ありがとうございました。
『終わった人』も『海賊とよばれた男』もオーディオブックで配信してから10年以上経ちますが、今もこのように多くの方に聴いていただいていることに、改めて作品の力を感じています。菊池選手は遠征の飛行機の中などさまざまな場面でオーディオブックを楽しんでいただいているそうで、そのなかでこの2作品を選んでいただいたことを大変嬉しく思っています。
社内でも今回の受賞について共有したところ、歓声が上がっておりました。もし機会があれば、この作品をなぜ選んでいただいたのか直接お話を伺いたいです。最後に個人的な願望ですが、私は講談社野球部の部長をしておりまして、ぜひいつか助っ人としてグラウンドにお越しいただけたら嬉しいです。これからオーディオブックという新しい読書が、もっと多くの方に広がっていくことを願っております。本日は誠にありがとうございました。
【法人部門 活用賞】
●MS&AD インシュアランス グループ ホールディングス株式会社
人事・総務部 育成チーム 石川 菫 様

この度は、このような賞をいただき、誠にありがとうございました。私たちグループでは、自ら学び成長し続ける人材づくりを掲げ、グループ保険5社でオーディオブックを推進してまいりました。三井住友海上をはじめとしてスキル型人事制度を導入したことにより、社員一人ひとりが自ら学ぶスキルアップの手段の一つとして、オーディオブックを活用することで、利用が拡大してまいりました。今後とも、自らスキルを習得できる文化を築いていけるよう努めてまいります。引き続き、オーディオブックの活用を推進してまいりますので、よろしくお願いいたします。
●フジモトHD株式会社
人財戦略室 人事担当 石坂修平様

弊社は、自律型学習人財の育成を目的に、自己啓発に取り組む社員を増やす施策の一つとして、2024年度からオーディオブックを導入いたしました。実際に導入してからは、想像以上に社員から好評をいただいております。弊社では独自に聴取時間の目標を設けているのですが、多くの社員が圧倒的にその目標時間を上回っており、高い利用率を実現しております。オトバンク様の日々のサポートをいただきながら活用を推進する中で、社員からは「通勤時間を有効活用できている」「お客様との会話で話題が増えた」といった、実務への好影響も出てきております。今後は、一人でも多くの社員にオーディオブックを活用してもらい、学びの輪をさらに広げていきたいと考えております。引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
●株式会社 大丸松坂屋百貨店
※授賞式には所用によりご欠席、コメントをお寄せいただきました
この度は法人部門の活用賞という栄えある賞をいただき、大変光栄でございます。
弊社は本年の 5 月から自己啓発施策の一つとして、オーディオブックを取り入れさせていただきました。まだ、1年もたたないのですが、 早速利用者のみなさんからは通勤時間や家事をしている時間などに手軽に耳から情報を得ることができる、と感想をいただいています。また、 弊社は小売業のため、多くの従業員の方が不規則な勤務シフトの中、自分の生活リズムに合わせて「耳からの読書」が非常に活用しやすいようです。
こちらについては、導入時はもとより、導入後もきめ細やかに振り返りのお時間を設けて頂ける株式会社オトバンク様皆さまのご支援の手厚さによるものであり、心より感謝しております。ありがとうございます。今後につきましても今回の受賞を励みに、たくさんのオーディオブックファンを増やして参りますので、引き続きたくさんのご指導とアドバイスをいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
■株式会社オトバンク代表取締役社長 久保田裕也からのコメント

オーディオブック大賞は、作品に携わるすべての方々、そしてユーザーの皆様とともに、オーディオブックをあらゆる方に広げていこうという取り組みの一環として開催しております。オトバンクは2004年に『あらゆる人が読書を楽しめる社会を作ろう』という志のもと設立され、今年で20周年を迎えました。当初は一作品一作品、出版社様に丁寧に説明しながら制作してまいりましたが、現在では約320万名の方にご利用いただき、作品ラインナップも数万点に及ぶまで広がりました。
通勤通学はもちろん、家事育児、散歩中などさまざまな場面で活用されるようになり、企業や医療機関、図書館での導入も進んでおります。これも著者の皆様、出版関係者の皆様、声優・ナレーターの方々、制作関係者の皆様、そして何よりユーザーの皆様のおかげです。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
これからも、あらゆる人が読書を諦めない社会を作っていくため、邁進してまいります。引き続き、よろしくお願いいたします。
■オーディオブック大賞2025フェア開催
受賞作品を集めた「オーディオブック大賞2025フェア」を、全国の書店で順次開催しております。
オトバンクは今後も、「耳で聴く本」を通じて読書をより一層盛り上げていけるよう、さまざまな取り組みを行ってまいります。

■audiobook.jp(オーディオブックジェイピー)

株式会社オトバンクが運営する、日本最大級のオーディオブック配信サービスです。
2007年より配信を開始した「FeBe」からリニューアルし、2018年3月よりサービスを開始。オーディオブックのカテゴリー普及に向けてプラットフォームの拡大を目指します。 会員数が300万人を突破。 https://audiobook.jp/
<audiobook.jp 法人版に関するお問い合わせ>
○お問い合わせフォーム: https://audiobook.satori.site/contact
○「audiobook.jp 法人版」特設サイト: https://business.audiobook.jp/
■株式会社オトバンク(本社:東京都文京区、代表取締役社長:久保田裕也)

音声コンテンツを中心とした事業を展開し、「聞き入る文化の創造」「目が不自由な人へのバリアフリー」「出版文化の振興」の達成を目指している、日本最大級の配信数を誇るオーディオブックカンパニーです。500社以上の出版社様と提携し、主な事業として、日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」でのオーディオブック販売をはじめ、オンラインブックガイド「新刊JP」(https://sinkan.jp/)を中心とした書籍プロモーション事業も行っています。
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