オンライン決済の利便性を向上させる新たな3Dセキュア認証方式を提供開始
JCBのスマートフォンアプリに対応し、より簡単な認証手続きでネットショッピングを実現
「3Dセキュア」は、オンラインショッピング時に、クレジットカードの番号や有効期限等に加え、保有者本人しか知らないパスワードを入力することで本人を認証するサービスです。今回追加するOOB認証サービスは、カード会社が会員向けに提供するスマートフォン用アプリ等を使って本人認証する方式で、利用者の利便性向上と、カゴ落ちの軽減などにつなげていきます。
【OOB認証サービス開始の背景】
日本で発行されたクレジットカードの不正利用被害額は、2022年に436.7億円と、2021年の330.1億円と比べて約1.3倍に増加しています*2。こうした状況に対して経済産業省は、2025年3月までに、国内のオンラインショッピングで「3Dセキュア」を義務化する方針を示しており、2024年3月現在、国際ブランドのJCB、VISA、Mastercard、American Express、Diners Clubがその導入を推奨しています。
「3Dセキュア」をカード発行会社(イシュア)が導入するための認証サーバー「ACS(Access Control Server)」サービスをDNPは2008年から、CARDNETは2011年から提供しており、2020年からは「EMV-3D Secure ACSサービス」として共同で提供しております。今回、決済時のセキュリティ向上の動きに対してDNPとCARDNETは、利用者がパスワードを忘れて取引ができなくなる状況や、送信先の登録不備等でワンタイムパスワードが利用者に届かない状況を防ぐため、クレジットカード会社が提供するアプリ等で本人認証するOOB認証サービスの提供を開始します。
【OOB認証サービスのメリット】
■利用者のメリット
○アプリの認証ボタンでの決済で利便性が向上:
オンライン決済時に、カード会社提供のアプリ等で本人認証を行うことができます。利用者は、自分しか知らないパスワードや送付されるワンタイムパスワードを入力する必要がなく、カード会社が提供するアプリの画面に表示される認証ボタンを押すだけで、スムーズに決済できます。
○パスワードと同等のセキュリティを実現:
カード会社提供のアプリの画面操作だけで決済が完結するため、悪意がある人にパスワードをだまし取られるフィッシング詐欺等の不安の軽減につなげることができます。また、アプリの顔認証や指紋認証等の生体認証機能を追加することで、より強固に不正利用等のリスクを抑えることができます。
■クレジットカード会社のメリット
○自社アプリの利用促進によるカード会員の「囲い込み」:
カード会社の自社アプリの利用が促進されることで、カードの利用継続と会員からの離脱防止といった「囲い込み」につながります。
○スムーズな決済完了による「カゴ落ち」リスクの軽減:
スムーズな決済が可能になることによって、決済完了前に利用者が取引をやめる「カゴ落ち」の軽減につなげることができます。
【今後の展開】
DNPとCARDNETは、多くのクレジットカード会社に、「3Dセキュア」のOOB認証サービスを順次提供していきます。また、認証機能やセキュリティ対策の強化など、生活者の多様なニーズを的確に応え、不正利用の被害の軽減にも取り組み、より安全・安心な取引の実現に努めていきます。
*1 3Dセキュアの詳細 → https://www.dnp.co.jp/biz/column/detail/20168839_2781.html
*2 一般社団法人日本クレジット協会調べ →
https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_03_g.pdf
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