首都圏のシングルタイプは平成築（築16～20年）物件割合が最多｜いえらぶ調べ

株式会社いえらぶGROUP

2025年3月27日 13時40分

不動産業界のDXに取り組む株式会社いえらぶGROUP（本社：東京都新宿区、代表取締役：岩名泰介、以下「いえらぶGROUP」）は、不動産業者間流通プラットフォーム「いえらぶBB」のデータをもとに、2025年1月の東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県における賃貸物件の市場動向を分析しました（※1）。

1.シングルタイプ、4都県で築16～20年の平成築物件が最多

2.カップルタイプ、神奈川県で昭和築物件12.3%で最多

3.ファミリータイプ、東京都の物件割合が増加、他3県も築2~5年の令和築物件で減少するも新築は増加！

1.シングルタイプ、4都県で築16～20年の平成築物件が最多

シングルタイプの物件は、神奈川県・埼玉県・千葉県・東京都の4県すべてにおいて、築16～20年の平成築物件が最多となっています。

特に埼玉県・千葉県の物件供給数の割合が高くなっています。

千葉県では平均賃料が他の都県と比較して増加しておらず、築16～20年の平成築以降の物件割合が少なくなっています。平均賃料も昨年8月の調査（※2）においても、千葉県は平均賃料が減少している結果となっています。

2.カップルタイプ、神奈川県で昭和築物件12.3%で最多

カップルタイプの昭和築物件は、神奈川が12.3%、続いて東京都が11.7%という結果になりました。

神奈川県はカップルタイプの他にも、大型ファミリータイプが12.5%で昭和築物件が最多となっており、神奈川県ではカップル向け、大型ファミリー向けのいずれのタイプでも昭和築の物件が一定数残っていることがわかります。

神奈川県は全国第2位の人口を誇る一方で、空き家の数も全国第3位とされ、総務省の『住宅・土地統計調査』によると47万戸が存在しています。（※3）

また、令和築の物件についてもシングルタイプでは東京に次いで5.1%と多いものの、その他のタイプでは4県中最も少ない結果となりました。

空き家問題や築古物件の供給過多を受け、神奈川県では市街地再開発が進行中で、老朽化した建物の更新や都市機能の向上が進められています。（※4）

今後、再開発の進展が空き家問題の解消や住宅市場の活性化にどのように影響するのか、注目されます。

3.ファミリータイプ、東京都の物件割合が増加、他3県も築2~5年の令和築物件で減少するも新築は増加！

東京都のファミリータイプの物件割合は、多少の増減がありつつも増加傾向にあり、新築物件は最多の24.8%となっています。

神奈川県、埼玉県、千葉県の3県も、築2～5年の令和築物件（2020年から2023年頃）で物件割合が減少するも、再び増加傾向にあります。

物件供給数の減少については、2020年以降、新型コロナウイルスの影響で建設計画の遅延や中止が相次ぎました。特に、緊急事態宣言や物流の停滞により、建設資材の供給が滞ったことが原因の一つと考えられます。

東京都では、ファミリー向けを中心とした広めの物件の供給が増加、テレワークの普及による住居ニーズの変化、マンション価格の高騰による賃貸へのシフト、開発業者の市場対応があります。一方、需要も堅調で、都心回帰やファミリー層の需要増が賃料上昇を後押しもあり、今後も賃料水準の動向に注目していきます。

▽東京23区についての詳しい分析はこちらから

東京23区、令和・平成・昭和築の賃貸物件動向を分析！｜いえらぶ調べ

～新築物件シングルタイプ平均賃料12万円超え、築年数・タイプ別で見る賃貸住宅市場の変化～

https://ielove-cloud.jp/news/entry-1050/

■調査概要

調査期間：2025年1月1日～2025年1月31日

調査機関：株式会社いえらぶGROUP

調査対象：「いえらぶBB」に掲載された賃貸集合住宅の物件データ

有効サンプル数：25万件

調査手法：「いえらぶBB」の掲載データよりランダムに抽出し集計

▽本リリースに関する問い合わせ

https://ielove-cloud.jp/news/entry-1084#mail

■「いえらぶBB」とは

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