今どきの新入社員に点数をつけるなら70.4点。自分の新卒時より優秀と思う点は「コミュニケーション能力」「モチベーションの高さ」/『女の転職type』が働く女性にアンケート【第85回】
正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』は、女性のリアルな仕事観を調査する【データで知る「女性と仕事」】を定期的に行い、女性の働く環境の実態を公開しています。
▼詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-85/
■調査結果抜粋
★今どきの新入社員に点数をつけるなら70.4点
★自分の新卒時よりも今どきの新入社員を評価する人が多数派
★「今どきの新入社員>自分」の理由は「コミュニケーション能力」や「モチベーションの高さ」
★「今どきの新入社員<自分」の理由は「ビジネスマナーの理解度」
★新入社員との仕事は「自分にとってプラスになった」人が約9割
★新入社員が入るにあたって不安に思うことは「うまく指導できるかどうか」
【Q.1 直近3年以内に、あなたの職場に新入社員は入社した?】
直近3年以内に職場に新入社員が「入社した」人は46.3%、「入社していない」人は53.7%と、新入社員が入社していない人が若干多い結果になりました。
【Q.2 新入社員の1年目に点数をつけるなら、何点?】
※採点の条件:70点が合格点
Q.1で「入社した」と答えた人に、今どきの新入社員の点数を聞いたところ、最も多かったのは「70~89点」で52.1%、次いで「50~69点」が26.9%で、平均70.4点でした。合格ラインである70点以上をつけたのは67.1%となっており、新入社員をポジティブにとらえている人が多いことがわかります。
【Q.3 あなたの新卒1年目に点数をつけるなら、何点?】
※採点の条件:70点が合格点
自分自身の新入社員1年目の点数を聞いてみると、最も多かったのは「50~69点」で38.8%、僅差で「70~89点」が37.7%という結果になりました。Q.2で聞いた今どきの新入社員の点数と比較すると、平均点は約12点低い結果となり、合格ラインである70点以上の割合は41.9%と自分に対しては辛口評価をする人が多い結果となりました。
【Q.4 Q.2とQ.3、点差の要因は?】
Q.2とQ.3で点差があった人に、その要因について尋ねてみました。
【今どきの新入社員>自分】という評価の人の要因
※複数回答あり
自分の新入社員時より、今どきの新入社員のほうが高い点数をつけている人は「コミュニケーション能力」や「モチベーションの高さ」を高く評価していることがわかりました。
「その他」を選択した人の中には以下のようなコメントがありました。
会社の教育指導と事前の専門知識の入れ込み。(30代/サービス・販売系/千葉)
慌てることなく落ち着いている。(50代/事務・経理・人事系/神奈川)
【今どきの新入社員<自分】という評価の人の要因
※複数回答あり
一方、自分の新卒時よりも今どきの新入社員に低い点数をつけている人は「ビジネスマナーの理解度」や「理解力(自分と他社、ものごととの関係性を理解する力)」に低い評価をしていることがわかりました。
「その他」を選択した人の中には以下のようなコメントがありました。
仕事への向き合い方を教わらずいきなりOJTなので、他責志向かつ受け身すぎるところ。(30代/営業系/沖縄)
プラスαのことをしない。(20代/クリエイティブ系/千葉)
先輩に対する接し方。(30代/営業系/岐阜)
【Q.5 新入社員と仕事をすることで、プラスになったことはある?】
※複数回答あり
※新入社員と仕事をしたことが無い人は除く
新入社員と仕事をしたことがある人に、プラスになったことを聞いてみました。「プラスになったことはない」と答えた人はわずか8.2%で、約9割の人がプラスになったと捉えていることがわかりました。内訳を見てみると、最も多かったのは「教えることで自分の業務理解が深まる」61.2%、次いで「新しい価値観に触れられる」58.2%でした。
【Q.6 職場に新入社員が入る場合、不安に思うことは?】
※複数回答あり
※離職中の人は直近の職場で回答
職場に新入社員が入る際に不安に感じることを聞いてみると、最も多かったのは「うまく指導できるかどうか」58.4%、次いで「仕事を楽しいと思ってもらえるかどうか」41.0%となりました。一方「不安に思うことはない」はわずか11.6%で、ほとんどの人が何かしらの不安を感じていることがわかります。
【Q.7 新卒(学生)にあなたの職場はどの程度おすすめできる?】
※離職中の人は直近の職場で回答
新卒に対して自分の職場がどの程度おすすめできるかを聞いたところ、「非常にすすめる」「ややすすめる」と答えた人が合わせて31.0%だったのに対し、「まったくすすめない」「あまりすすめない」と答えた人は合わせて64.6%とすすめない派が多い結果となりました。
【Q.8 自分の職場がおすすめできない理由は?】
※複数回答あり
Q.7で自分の職場を「まったくすすめない」「あまりすすめない」と回答した人にその理由を聞いてみると、1位「給料が低い」53.6%、2位「人間関係がよくない」38.2%、3位「経営層がよくない」35.6%でした。
「その他」を選択した人の中には以下のようなコメントがありました。
社長が現場指導に入らざるを得ない状況。(30代/サービス・販売系/千葉)
新卒では仕事への向き合い方をしっかり研修してくれる会社がよいので。(30代/営業系/沖縄)
精神を病む方が多い、新卒の半分が年内にやめる現状もあり。(20代/営業系/愛知)
▼詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-85/
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
★今回のアンケート考察★
女の転職type編集長 小林佳代子
女の転職type会員に直近3年以内に入社した新卒社員の評価をしてもらったところ、平均点は合格ライン(70点)を超える70.4点という結果に。2021年におこなった同様のアンケート調査(https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-22/)でも新入社員の平均点は69.0点でした。いつの時代も「今どきの若者は」などと揶揄されるものですが、いざ数値化してみると新入社員に対してポジティブな評価をしている人が多いことが伺えます。
興味深いのは、新入社員が入社することに不安を感じる人が約9割と多い一方で、新入社員と仕事をすることは「自分自身のキャリアにプラスになっている」と感じている人も約9割と多いことです。
新入社員の存在は、既存社員の業務量やジェネレーションギャップによる負担が増える傾向がある一方で、そのような環境下で試行錯誤することが組織の活性化やマネジメント力向上、自身の業務理解を高めることにもつながっていることがわかります。まもなく4月で新入社員が入社する職場もあると思いますが、「新入社員は組織や自分に新しい価値観をもたらしてくれる存在」とポジティブに捉えられるといいですね。
■調査内容:第85回「今どきの新入社員ってどう?」 / データで知る「女性と仕事」
・調査期間:2024年3月1日~3月14日
・有効回答数:361名
・調査対象:女性:女の転職type会員
・調査方法: Web上でのアンケート
■データで知る「女性と仕事」一覧
働く女性を取り巻く環境や課題について定期的にアンケートを実施しており、さまざまな調査結果をご覧になれます。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/
■『女の転職type』とは
正社員で長く働きたい女性のための転職サイトです。未経験から正社員になれる求人、プライベートも充実できる残業が少ない求人、仕事と育児を両立できる求人など、女性に人気の求人を多数掲載。充実したマッチング機能で、自分に合った仕事を見つけることも簡単です。
■株式会社キャリアデザインセンター 会社概要
代表者 :代表取締役社長兼会長 多田 弘實
本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂 3-21-20 赤坂ロングビーチビル
資本金 :5億5866万円
設立 :1993年7月8日
従業員数 :783名(2023年9月30日現在)
事業内容 :
1.キャリア転職の専門情報サイト『type』『女の転職type』等の運営
2.転職フェアの開催
3.人材紹介事業(厚生労働大臣許可 13-ユ-040429)
4.質の高い就職活動を情報誌、イベント、情報サイト、人材紹介で支援する『type就活』サービス
5.パンフレット、ノベルティー採用・HP作成などのアウトソーシング事業
6.IT業界に特化した人材派遣サービス『type IT派遣』(厚生労働大臣許可 派13-315344)
7.Webマガジン『エンジニアtype』『Woman type』『20’s type』の企画・編集・運営
など、企業の採用活動をサポートする総合的なソリューションサービスを提供
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