第37回 日本受精着床学会総会・学術講演会にて『ルナルナ』がランチョンセミナ―を開催!

~生殖医療と患者支援の最前線を語る~

株式会社エムティーアイ

 ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』を運営する(株)エムティーアイは、8月1日(木)に開催された「第37回 日本受精着床学会総会・学術講演会」において、山王病院の堤治院長が座長を務めるランチョンセミナー「生殖医療と患者支援の最前線」をナノキャリア株式会社(千葉県柏市、代表取締役社長:中冨一郎、以下「ナノキャリア」)と共催しました。
 セミナーには医師、培養士、看護師を中心に約200名が集い、最新の不妊治療の事例や患者側の課題に耳を傾けていました。今回は、『ルナルナ』として初の試みである学会でのランチョンセミナーの様子を、来場者のアンケート結果とともにお届けします。
 ※第37回 日本受精着床学会総会・学術講演会について:http://jsfi37.umin.jp/
■ 不妊治療患者は年々増加…!不妊治療のサポートのために、産学官民がそれぞれできること

 日本産科婦人科学会の調査によると、国内では2016年に体外受精によって5万人以上の子どもが誕生し、総出生数から考えると18人に1人の割合となります。※1この数字は年々増加傾向にあり、晩婚化や晩産化を背景に治療を受ける人が増加していると考えられています。また、諸外国と比較しても体外受精の実施件数は世界最多※2となっています。
 日本受精着床学会は、国内で初めて体外受精による子どもが誕生したことを契機に創設され、第37回目となる今回の学術講演会において「Reproductive Diversity:生殖の多様性を探求する」をメインテーマとして開催されました。その中で『ルナルナ』はナノキャリアと、「生殖医療と患者支援の最前線」をテーマにしたランチョンセミナーを共催し、最新の不妊治療と、アプリでサポートする不妊治療の可能性と展望についての講演を実施しました。

 

 
■ 不妊治療の現場は日進月歩!業界大注目のPRP療法とは・・・

 ランチョンセミナー第1部は、医療法人財団順和会山王病院 リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター副部長の久須美真紀先生が登壇し、「難治性不妊に対するPRP療法の実際と成果」について講演しました。
 PRP(多血小板血しょう)療法とは、自分の血液中に含まれる血小板の成長因子が持つ組織修復能力を利用する再生医療の一種です。整形外科や歯科での活用が多い治療法ですが、近年は不妊治療においてもその可能性が注目されています。
 セミナーではPRPの作成、および投与の様子が動画で紹介され、来場者はその貴重な映像を真剣な眼差しで見つめていました。また、臨床研究の結果から、PRP療法によって子宮内膜にどのような影響があるのかが詳細に説明され、その後の質疑応答でも来場者から追加の質問が飛び交いました。
 当日に配布されたアンケートでは、PRP療法に対する関心は深まったかをたずねると、9割以上の人が「関心が深まった」と回答し、4割近くは取り扱いについても意欲を示す結果が得られました。講演が行われた8月1日時点ではPRP不妊治療認可施設は山王病院のみでしたが、その後認可施設は徐々に増えており、今後の不妊治療の新たな手段としてその広がりに目が離せません。

PRP療法についての詳細はこちら: https://ogprp.org/(産婦人科PRP研究会)
『ルナルナ 体温ノート』のコラムでもPRP療法の情報を配信中:https://pc.lnln.jp/article/mtihp-0003671-html 

■ 「不妊治療×アプリ」でもっと医師と患者の距離を縮めたい

 セミナー第2部では、医療法人鉄蕉会 亀田IVFクリニック幕張の川井清考院長が、「不妊治療に特化した患者向けアプリの開発とその実際」のテーマで登壇しました。
 亀田IVFクリニック幕張では、『ルナルナ』で記録した情報を患者の同意のもと提携施設に提示できるシステム「ルナルナ メディコ」を導入しています。川井先生からは、スマートフォンでの月経周期や排卵日予測、基礎体温の記録・管理が患者にとって身近になってきている現状が説明され、今後は医療者側もこのようなアプリを上手く活用することで、患者個人のニーズや状況に寄り添った治療を提供していくことも可能となるといった展望が語られ、多くの来場者たちがうなずいている様子が見られました。

 また『ルナルナ』では、2019年7月に、不妊治療の記録・管理の支援に特化した「治療サポートコース(『ルナルナ体温ノート』アプリ内課金)」(https://sp.lnln.jp/service/lnln_infertility_treatment_support)が本格始動しており、セミナーでは「治療サポートコース」開発にあたって実施した不妊治療に関する意識調査※3も紹介されました。
 具体的には、不妊治療の内容を記録している患者の方が、治療内容に関して納得度および理解度が高い傾向にあることや、治療の記録・管理を行っていない患者の約6割が潜在的に治療の記録をしたいというニーズはあるものの、手間や複雑さがハードルになっている現状が示されました。

 また、不妊治療患者の約9割は、治療について理解するためにインターネットからの情報収集を行っているという調査結果に対し、川井先生からは、婦人科医療になじみのない患者がその中から正しい情報を選択することは容易ではなく、場合によっては誤った情報が原因で医師による患者指導が困難になる可能性も提示されました。だからこそ、医師監修のアプリなどで正しい情報を配信することで、治療に関する患者のリテラシーを高めていくことが重要だと、患者側と医療者側の視点を交えながら話し、会場の共感を呼んでいました。

■ 参加者からは「新しい発見」の声。『ルナルナ』はさらに医療機関との連携を目指して…!
 

ランチョンセミナーのアンケートでは、医療機関側が感じている課題も浮き彫りになっています。「患者との関わりの中で課題に感じていること」を問うと、「患者一人ひとりに対応する時間に制限がある」63.5%、「患者の誤った情報理解による指導困難」52.4%、「患者の知識不足」41.3%が上位を占めるように、正しい情報の浸透や、患者の対応時間の制限に課題を感じていることがわかります。
 

そのような中、今回の講演で発表された『ルナルナ』のアプリで不妊治療をサポートできること対しては肯定的な意見も多く、「アプリによって、患者の治療への理解は深まると感じましたか」という質問に対しては、「とても感じた」「感じた」を合わせると約9割もの参加者がその可能性を感じてくれているという嬉しい結果となりました。
 自由回答では、より具体的な感想や、サービスに関する要望なども多数寄せられたため、その一部を紹介します。

≪参加者から寄せられた意見・感想≫
★患者さんは毎日覚えることがたくさんあるので、アプリでフォローできるのは大変良いと思う。
★アプリでの基礎体温は画面が確認しにくいが、PCで見られる点は良い。ただ、病院の基準が厳しく、なかなかPCと連動することができない。
★医療者目線と患者目線からの開発が進められており勉強になりました。
★SNSやアプリの流通により、より手軽に調べられ利用できるものとなりましたが、間違った情報の蔓延が診療時にも混乱を招いていました。このセミナーを通じてアプリにもこのような情報配信能力があることに気づき、患者様にも安心してご案内できると感じました。
★ルナルナでの基礎体温管理を当院で行っているが、エビデンスに基づいた情報提供までもされているということは当講演で知りました。PT(患者)へすすめていきたいと感じた。
★実際に使っているアプリが不妊治療を行っている患者さんに大変サポートできるものだと驚きました。身近なもので管理でき見える化できるのはとても良いと思いました。
★医療者とのデータの共有はわかりやすくていいと思う。

 自由回答では、アプリによって不妊治療をサポートする取り組みが行われていたことに驚く声が多く、本セミナーが新しい発見につながったという意見が寄せられました。

 「全ての女性の幸せの実現に貢献する」をミッションとして掲げている『ルナルナ』は、今回のランチョンセミナーで寄せられた医療現場の声や、得た知見をもとに、今後より医療者と患者双方の負担を軽減し、一人でも多くの人の不妊治療をサポートできるよう「治療サポートコース」のサービス改善を図ります。また、「ルナルナ メディコ」とも連携し、より充実した診察・診療時間の実現や、個人の状況に寄り添った不妊治療の一助となることを目指します。

 

※1:日本産科婦人科学会 平成29年度倫理委員会 登録・調査小委員会報告より
※2:国際生殖補助医療監視委員会〈ICMART〉の2016年の調査より
※3:『ルナルナ』によるアンケート
調査対象:不妊治療の経験がある20~49歳の女性1,101名 調査実施期間:2019年6月14日~19日
 

サイト名 : ルナルナ®
課金額 : ベーシックコース:月額180円(税抜)、 ファミリーコース:月額300円(税抜)、プレミアムコース:月額370円(税抜)
アクセス方法:『ルナルナ』で検索
概要 : ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス
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会社概要

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティ(35階)
電話番号
03-5333-6755
代表者名
前多俊宏
上場
東証プライム
資本金
52億1800万円
設立
1996年08月