ジェイテクト、レーザークラッド複合研削盤「LC2000」を開発、2026年10月より販売開始

~円筒研削盤に、新たな価値を。~

株式会社 ジェイテクト

株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:近藤禎人、以下「ジェイテクト」)は、レーザークラッド工法による表面被膜形成機能を搭載した複合研削盤「LC2000」を開発し、2026年10月26日より販売を開始します。


本製品は、高精度ロール等の円筒部品の加工において、環境負荷物質を排出しない金属被膜形成により環境負荷を低減するとともに、表面処理から仕上げ加工までを1台の研削盤で一貫して行うことが可能です。
また本製品は、損傷したワークの補修・再生を担う技術も新たな価値として兼ね備えています。

なお、本製品は、2026年10月26日~31日に東京ビッグサイトで開催される第33回日本国際工作機械見本市「JIMTOF2026」に出展いたします。
 

レーザークラッド複合研削盤「LC2000」

ジェイテクトグループは「技術をつなぎ、地球と働くすべての人を笑顔にする」というミッションに基づき、2030年までに目指す姿としてJTEKT Group 2030 Vision「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」を掲げています。
このソリューションプロバイダーへの変革のために、モノづくり設備の高度化とソリューション提供力の強化に取り組んでいます。
また、「ジェイテクトグループ 2030年環境行動計画」に基づき、グローバルでの化学物質規制対応の推進および管理の定着に努めております。

ジェイテクトのMVV

 1.開発背景 

これまで、高精度ロールやシャフト等の円筒部品の耐食性・耐摩耗性を確保するための表面処理加工には硬質クロムめっきが広く採用されてきました。
しかし、硬質クロムめっきの製造工程で使用される六価クロムは世界各国で規制強化が進められており、日本でも労働安全衛生法に基づく特定化学物質に指定されています。
さらに、円筒部品の需要が拡大する中、めっき事業者の減少等により、表面処理工程の長納期化も課題となっています。


こうした背景を受け、ジェイテクトは硬質クロムめっきの代替技術として、「レーザークラッド複合研削盤」を開発しました。

レーザークラッドは、レーザー照射でワーク表面を局所的に溶融させ、その部分に金属粉末を供給して高機能な被膜を形成する技術です。
使用する粉末材料を選択することで、耐食性や耐摩耗性など用途に応じた表面機能を付与できるほか、部品の補修・再生にも適用可能です。

本製品は、このレーザークラッド機能を円筒研削盤に統合し、「表面処理」から「仕上げ加工」までを1台で完結します。
これにより、製造リードタイムの大幅な短縮や環境負荷低減に加え、表面処理工程の手の内化や部品再生を可能とし、従来の研削盤にはない新たな価値を創出します。

 2.開発品の特長と嬉しさ 

①環境負荷低減への貢献

  •  硬質クロムめっきに対する各国の規制強化が進む中、本製品では六価クロムを使用しないため、法規制への対応や廃棄物処理負担の軽減に貢献 

②表面処理工程の内製化によるリードタイムの短縮

  •  従来、めっきなどの表面処理工程は外部委託されるケースが多く、輸送や待機時間などにより製造リードタイムの長期化が課題となっていた。本製品は、被膜形成から研削仕上げまでを同一設備で行うため、輸送時間や段取り時間が削減され、従来は数週間から数カ月を要する場合もあった表面処理工程を大幅に短縮可能

  • 外部委託していた表面処理工程を内製化できるため、生産管理力や突発対応力が向上 

③補修・再生を実現し製品寿命やコスト低減に寄与

  •  加工時の削り過ぎや輸送時の微小な損傷、使用中の摩耗に対しても、本製品により被膜の再形成から仕上げまでを一貫して行うことができるため、ワークの廃棄や全面再製作を回避可能

  • 使用された中古品やオーバーホール品の再生にも適用でき、製品寿命の延長とトータルコスト低減に寄与 

④品質の安定化と作業効率の向上

  •  レーザークラッドは局所的かつ均一な被膜形成が可能なため、従来のめっきに比べて膜厚や密着性のばらつきを低減でき、仕上げ加工時の良品率の向上に貢献 

 3.今後の展望 

高精度ロールやシャフト、ロッドをはじめとする円筒部品は、製紙、製鋼、金属圧延、フィルム加工、ゴム・タイヤ、印刷、繊維、ガラス、セラミックスなど幅広い産業分野で重要な役割を担っています。
これらの分野において、ロールの表面品質は製品品質や生産安定性に直結します。

ジェイテクトは本製品を通じて、さまざまな産業分野における円筒部品に対し、表面処理から仕上げ加工までを一貫して提供する新たな加工プロセスを提案します。
生産性向上、品質向上、コスト最適化、ならびに環境負荷低減に加え、補修・再生ソリューションによる新たな価値創出に貢献していきます。

今後も、ジェイテクトグループがこれまで培ってきた加工技術、材料技術、制御技術をはじめとするモノづくりの知見とノウハウを掛け合わせることで、効率性・安全性・環境負荷といった社会課題の解決に資するソリューションを創出し、世界中の産業の発展に貢献していきます。

 4. 開発品を通じて達成可能なSDGsの目標とターゲット 


【9.4】    2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性の向上をさせる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。
【11.6】    2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。

ジェイテクトは「地球のため、世の中のため、お客様のため」となるモノづくりを通じて、豊かな社会づくりに貢献してまいります。


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会社概要

株式会社 ジェイテクト

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URL
https://www.jtekt.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
愛知県刈谷市朝日町1-1
電話番号
0566-25-7217
代表者名
近藤禎人
上場
東証プライム
資本金
455億9100万円
設立
1921年01月