「山本七平賞」《奨励賞》受賞の文芸批評家・浜崎洋介著『小林秀雄の「人生」論』が増刷決定!
「批評の神様」として知られる小林秀雄。近年でも関連書の出版が相次ぐなか、批評家・浜崎洋介氏が「それでも小林について語る理由」を明示した本『小林秀雄の「人生」論』が2021年11月10日にNHK出版より発売され、今年9月に第31回「山本七平賞」(PHP研究所主催)奨励賞を受賞しました。受賞の反響は大きく、この度増刷が決定いたしました。
「山本七平賞」《奨励賞》受賞を受け、『小林秀雄の「人生」論』の増刷が決定!
2022年11月15日(火)、PHP研究所主催・第31回「山本七平賞」奨励賞贈呈式が執り行われました。本年は、選考委員である養老孟司氏の強い推薦を受けて、奨励賞に浜崎洋介著『小林秀雄の「人生」論』が選定されました。
誰もが小林秀雄を知っている。だが小林の最大の関心事が何であったかを知る人はいない――。本書はこの状況を打開しつつ、現代の日本人に向けて確かな「生きる指針」を与える。日本最高の知性と呼ばれた小林の活動を三期に分けて、小林自らの問い、「人生いかに生くべきか」への答えが深化し明確になってゆく過程としてクリアに描き出すのだ。気鋭の批評家が懇切丁寧に語り下ろす、「小林秀雄・入門講義」にして真正な日本人論。
【構成】
序 章 「人生の教師」という像
第一章 批評とはどんな営みなのか
第二章 自己を支えるものとは何か
第三章 直観を信じるということ
終 章 「栗の樹」はどこにあるのか
「あとがき」より一部引用
いずれにしろ、この本が私にとって、決定的な本になったことは変わりありません。色んな意味で全力を出し切りました。もっと用意ができていたら……もっと文献を読み込めていたら……、もっとゆっくり文章が書けたなら……言い訳は幾らでもできます。が、『ゴッホの手紙』のなかで小林自身が言うように、人は「悪条件」の中でのみ、「人生の評論化を全く断念する」ことができる――つまり、人生を意識的にコントロールすることを諦めることができるのです。しかし、だとすれば、その「悪条件」は、そのまま、私が私の無意識と出会うための“最良の条件”にもなり得るはずです。果たして、それが最良の条件となったのか、悪条件のままに留まったのか、それは読者の判断を待つしかありません。
1978年生まれ。文芸批評家。
雑誌『表現者クライテリオン』編集委員、日本大学芸術学部非常勤講師。日本大学芸術学部卒業、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は日本近代文学、保守思想、批評理論。著書に『福田恆存 思想の〈かたち〉』(新曜社)、『反戦後論』(文藝春秋)、『三島由紀夫 なぜ、死んでみせねばならなかったのか』(NHK出版)、『ぼんやりとした不安の近代日本』(ビジネス社)などがある。
著者:浜崎洋介
発売日:2021年11月10日
定価:968円(税込)
判型:新書判
頁数:232ページ
ISBN:978-4-14-088665-6
URL→https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000886652021.html
Amazon→https://www.amazon.co.jp/dp/414088665X
楽天ブックス→https://books.rakuten.co.jp/rb/16932380/
2022年11月15日(火)、PHP研究所主催・第31回「山本七平賞」奨励賞贈呈式が執り行われました。本年は、選考委員である養老孟司氏の強い推薦を受けて、奨励賞に浜崎洋介著『小林秀雄の「人生」論』が選定されました。
昨年の発売時にも「産経新聞」や「毎日新聞」などで話題になった『小林秀雄の「人生」論』ですが、この受賞を受けて改めて注目を浴び、注文が急増したため、この度増刷が決定いたしました。
著者である浜崎氏は、文芸批評、芸術論、古典論……など小林秀雄の多様な作品群の核心に「現代の日本人はどう生きるべきか」という立場を見出して全体像を提示。小林が、大前提として、①西洋っぽい合理的な考え方、②日本人の自然な言語・歴史感覚――この「①と②の合成」が“現代の日本人”だと考えていたことを明らかにします。そして、「①と②の合成」から自然と出てくる「直観」に従って素直に生きることが、日本人にとっての人生の充実(つまり幸福)であると、小林が考えていたことを示しました。浜崎氏は、「“天才批評家による究極の幸福論”として小林の全仕事を読み解く」ことに、成功したのです。こうした新視角の小林論にして画期的な日本人論である本書は、山本七平氏の著作、評論活動における「日本人とは何か、日本とは何かを追求したもの」とも重なります。この機会に、改めて「“日本人にとっての幸福”とは何か?」という素直な問いを、さらに多くの方々と共有できれば幸いです。
- 『小林秀雄の「人生」論』について
誰もが小林秀雄を知っている。だが小林の最大の関心事が何であったかを知る人はいない――。本書はこの状況を打開しつつ、現代の日本人に向けて確かな「生きる指針」を与える。日本最高の知性と呼ばれた小林の活動を三期に分けて、小林自らの問い、「人生いかに生くべきか」への答えが深化し明確になってゆく過程としてクリアに描き出すのだ。気鋭の批評家が懇切丁寧に語り下ろす、「小林秀雄・入門講義」にして真正な日本人論。
【構成】
序 章 「人生の教師」という像
第一章 批評とはどんな営みなのか
第二章 自己を支えるものとは何か
第三章 直観を信じるということ
終 章 「栗の樹」はどこにあるのか
「あとがき」より一部引用
いずれにしろ、この本が私にとって、決定的な本になったことは変わりありません。色んな意味で全力を出し切りました。もっと用意ができていたら……もっと文献を読み込めていたら……、もっとゆっくり文章が書けたなら……言い訳は幾らでもできます。が、『ゴッホの手紙』のなかで小林自身が言うように、人は「悪条件」の中でのみ、「人生の評論化を全く断念する」ことができる――つまり、人生を意識的にコントロールすることを諦めることができるのです。しかし、だとすれば、その「悪条件」は、そのまま、私が私の無意識と出会うための“最良の条件”にもなり得るはずです。果たして、それが最良の条件となったのか、悪条件のままに留まったのか、それは読者の判断を待つしかありません。
- 著者について
1978年生まれ。文芸批評家。
雑誌『表現者クライテリオン』編集委員、日本大学芸術学部非常勤講師。日本大学芸術学部卒業、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は日本近代文学、保守思想、批評理論。著書に『福田恆存 思想の〈かたち〉』(新曜社)、『反戦後論』(文藝春秋)、『三島由紀夫 なぜ、死んでみせねばならなかったのか』(NHK出版)、『ぼんやりとした不安の近代日本』(ビジネス社)などがある。
- 山本七平賞について
- 商品情報
書名:『小林秀雄の「人生」論』
著者:浜崎洋介
発売日:2021年11月10日
定価:968円(税込)
判型:新書判
頁数:232ページ
ISBN:978-4-14-088665-6
URL→https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000886652021.html
Amazon→https://www.amazon.co.jp/dp/414088665X
楽天ブックス→https://books.rakuten.co.jp/rb/16932380/
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