京都芸術大学附属、康耀堂美術館、開館20周年記念の特別公募展を開催

大賞300万円、未来を担うアジアの芸術家を支援

京都芸術大学附属康耀堂(こうようどう)美術館(館長 千住博)は、未来の日本・アジア美術を切り開く新進芸術家を発掘・育成する特別公募展を開催します。

開館20周年記念展(2026年10月〜11月)に向けて、アジア美術の未来に貢献する作品を募集します。本展は、世界的アーティストや第一線の美術館長による厳正な審査のもと、才能ある芸術家を見い出します。大賞には、300万円の買い上げ賞金と、大学附属美術館のコレクションとなる栄誉が授与されます。
応募締切は2026年1月31日です。

■ 公募の目的と哲学

信州・蓼科高原の豊かな自然にたたずむ康耀堂美術館は、2026年春、京都芸術大学附属美術館として開館20周年を迎えます。この節目に、未来の日本・アジア美術を担う若き才能を発掘・育成するため、20周年記念公募展を開催します。次世代作家の挑戦を、学術的知見と国際的視野をもつ美術館が支援します。

同美術館は主に日本画・洋画のコレクション展示をおこなっているほか、大学の附属美術館として卒業生や地元作家の作品による企画展示、そして学芸員資格課程の実習の場としても使われています。20周年を期に、日本の近現代美術史を再検証しつつ、これからの世界のアートシーンに対して東洋の芸術がいかに新たな文脈を構築できるかを探究・提案する美術館を目指しています。

今回の公募により、京都芸術大学は、現代芸術の発信拠点のひとつとして、新たな芸術家を発掘し、作品買い上げによる大学コレクションへの収蔵や、継続的な展覧会開催などを通じて、その創造活動を長期的に支援します。また1次審査を通過した作品は賞の有無にかかわらず、2026年10月〜11月に康耀堂美術館で開催される開館20周年記念展での展示を予定しています。多様な来館者や批評家、コレクターとの出会いを通じて、次なる飛躍の機会を提供します。

■ 審査プロセス

本公募展では、以下の流れで審査をおこないます。未来の芸術を創造する芸術家である皆様の応募を心よりお待ちしております。

▼1次審査(書面審査:オンラインエントリー)

作品画像と書類による審査です。応募期間は2025年12月1日〜2026年1月31日。

審査結果は2026年4月下旬にメールで通知します。

▼2次審査(展覧会形式の実物審査)

1次審査通過作品は、京都芸術大学内のギャラリーで実物審査に進みます。この審査は2026年7月上旬に開催され、各賞を決定します。

▼康耀堂美術館での展覧会

1次審査を通過した作品は、賞の受賞にかかわらず、2026年10月〜11月に康耀堂美術館で開催される記念展に参加できます。

■ 受賞者特典

大賞1点:買い上げ賞金 300万円

審査員特別賞3点:買い上げ賞金 100万円


■ 審査員

千住博氏(京都芸術大学附属康耀堂美術館館長)

東京芸術大学美術学部日本画科卒、同大学大学院博士課程満期退学。1995年ヴェネツィア・ビエンナーレ名誉賞(東洋人初)、日本芸術院賞・恩賜賞、外務大臣表彰、イサム・ノグチ賞など国内外の主要な賞を複数受賞し、作品はメトロポリタン美術館、シカゴ美術館、スミソニアン博物館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、国内においては東京国立博物館、奈良国立博物館、国立国際美術館などに収蔵。代表作に「ウォーターフォール(滝)」シリーズなど。

笠原美智子氏(長野県立美術館館長)

明治学院大学社会学部社会学科卒、シカゴ・コロンビア・カレッジ大学院修士課程(写真専攻)修了。東京都写真美術館や東京都現代美術館の学芸員を歴任後、アーティゾン美術館副館長を経て現職。日本初のフェミニズム企画展(1991)などジェンダーの視点での展覧会を多数手がけ、近現代美術の第一人者として活躍。2005年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナーも務めた。

三木あき子氏(直島新美術館館長)

ワシントン大学卒、パリ第四ソルボンヌ大学美術史修士課程を修了。パレ・ド・トーキョー(パリ)チーフキュレーター、ヨコハマトリエンナーレ2011アーティスティック・ディレクターなどを歴任。アジア・欧州各地の国際展/芸術祭や主要美術館にて数々の企画を担い、杉本博司ら国際的なアーティストの展覧会も多数手がけてきた、現代美術キュレーションの第一人者。

■ 募集要項

募集作品:テーマ自由、未発表の壁掛けまたは壁置き可能な作品(サイズ:長辺240cm × 短辺192cm以内)

出品料:無料

応募期間:2025年12月1日~2026年1月31日

応募方法や詳細は、京都芸術大学Webサイト(https://www.kyoto-art.ac.jp/info/facility/koyodo/competition/ )をご確認ください。

■ 京都芸術大学について

国内最大規模の芸術大学として通学課程、通信教育課程を合わせ、国内外から23,000名を超える多様な年齢層の意欲的な学生が集まる教育機関です。芸術を通して社会で必要な力を育成しています。芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げ、通学課程では特に"社会と芸術"の関わりを重視した芸術教育を推進。企業や自治体などが抱える課題を、学生たちがアート・デザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」を年間100件以上実施しています。学科を超えたグループワークや実際の仕事を通して、社会性を備えた表現者を育成しています。

所在地:〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116

URL:https://www.kyoto-art.ac.jp/

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会社概要

URL
https://www.kyoto-art.ac.jp
業種
教育・学習支援業
本社所在地
京都府京都市左京区北白川瓜生山 2-116
電話番号
075-791-9122
代表者名
徳山豊
上場
未上場
資本金
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設立
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