【11月12日より一般発売開始】歌舞伎劇場の空間で伝統的な能・狂言の名作を楽しめる、春秋座 恒例人気公演!18歳以下は無料招待も実施
京都芸術大学 舞台芸術研究センター主催 渡邊守章記念「春秋座―能と狂言」

京都芸術大学(京都市左京区/学長:佐藤 卓)が運営する京都芸術劇場(春秋座、所長:安藤善隆)では、歌舞伎劇場の空間で、花道を橋掛かりにみたて伝統的な能・狂言を楽しむことのできる「春秋座―能と狂言」を開催します。本企画は〈劇場能〉の開拓を目指し2009年度に渡邊守章氏(当時舞台芸術研究センター所長)の企画・監修により始まりました。
今回も昨年度に引き続き「演出」に焦点をあて、能『屋島(やしま)』、狂言『孫聟(まごむこ)』を、観世銕之丞、観世淳夫、野村万作、野村萬斎、野村裕基はじめとする豪華出演者陣で上演します。なお本公演は「令和7年度 文化庁 劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」に採択され、6歳以上18歳以下を対象とした無料招待を実施します(同伴者は半額)。
渡邊守章記念「春秋座―能と狂言」開催概要
日時:2026年2月7日(土) 14:00開演(ロビー開場は開演の30分前)
会場:京都芸術劇場 春秋座 (京都芸術大学内) 〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
チケット料金:
一階席: 一般 7,500円 友の会 7,000円
二階席: 一般 6,500円 友の会 6,000円
学生&ユース: 2,500円
※ユースは25歳以下 ※学生&ユースは要証明書提示 ※未就学児のご入場はご遠慮ください
主催:京都芸術大学 舞台芸術研究センター
協力:銕仙会、万作の会
公演情報詳細:https://k-pac.org/events/14454/
公演情報
「春秋座―能と狂言」シリーズは、歌舞伎劇場の空間を活かした演出で能・狂言の演目を楽しむことのできる春秋座人気企画で、2009年度より継続開催しています。伝統を次代につなぐトップランナーを迎え、今回は源義経の「屋島の合戦」に題材をとった能『屋島(やしま)』、婚礼の場をめぐるコミカルなホームドラマ、狂言『孫聟(まごむこ)』をお届けします。
プレトーク「演出をめぐって」
片山九郎右衛門(観世流シテ方)
天野文雄(大阪大学名誉教授)
狂言『孫聟(まごむこ)』
シテ(祖父):野村万作 アド(舅):深田博治 小アド(太郎冠者):月崎晴夫 小アド(聟):野村裕基
能『屋島(やしま)』
前シテ(漁翁)・後シテ(源義経):観世銕之丞 ツレ(漁夫):観世淳夫 ワキ(旅僧):宝生常三
ワキツレ(従僧):舘田善博 、小林努 アイ(屋島ノ浦人):野村萬斎
笛:竹市学、小鼓:大倉源次郎、大鼓:亀井広忠 後見:青木道喜、鵜澤光、大江信行
地謡:片山九郎右衛門、味方玄、浦田保親、片山伸吾、分林道治、橋本忠樹、安藤貴康、浅井風矢
舞台監督:小坂部恵次、大田和司(京都芸術大学 舞台芸術研究センター)
照明デザイン:藤原康弘
協力:銕仙会、万作の会
後援:京都市教育委員会
令和7年度 文化庁 劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業
【18歳以下を無料で招待します】
本公演は「令和7年度 文化庁 劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」に採択され、6歳以上18歳以下の皆様を無料で招待します(同伴者は半額)。11月12日(水)10時より受付開始予定です。申込方法など詳細は劇場WEBサイトよりご確認ください。
老人の「自負心」と義経の「妄執」―『孫聟』と『屋島』―
『孫聟』は和泉流だけにある作品です。それだけに京都では初めてという人も多いと思いますが、いずれかといえばシテの祖父(おおじ)を演じる万作氏好みの作品でしょうか。この日は聟が舅に初めて会うめでたい日ですが、祖父はその中心ではありません。しかし祖父はアドの舅をさしおいて、同じことを繰り返し太郎冠者(小アド)に指図したりします。こうして祖父の「さしでがましさ」が描かれ、やがて老人の「自負心」が浮き彫りになってゆきます。聟は孫の裕基君ですから、ことさら祖父役の万作氏の芸の見せ所です。
『屋島』は有名な義経の「妄執」を描いた世阿弥の能です。その「妄執」のために義経の霊は現世に戻ってくるのですが、その「妄執」とは詞章にあるように、弱い弓を流してしまったことにほかなりません。それを中心に据えて「主題」にしたのが『屋島』です。替えアイとして有名な那須の語リはずっと後代の工夫で、本日は萬斎氏による「居語リ」です。また、前半では『平家物語』で知られる景清と三保の谷の「錣(しころ)引(び)き」が老漁夫(義経の化身)によって語られますが、この二人は能には登場しません。この物語がおかれた理由は、義経の「失敗」を際立たせるためなのです。また、キリで壇の浦の戦いにかさねて修羅道に堕ちた義経と教経の争いが描かれるのも、現世での失敗が修羅道において取り戻せたことを示しています。こうしてみると、銕之丞氏演じるこの能には従来の世阿弥の修羅能とは少し変わった「趣向」もあるようです。
――天野文雄(大阪大学名誉教授/能楽研究)

『孫聟』
(撮影:政川慎治)

『孫聟』
(撮影:政川慎治)

『屋島』
(撮影:吉越研)

『屋島』
(撮影:吉越研)
チケット/予約関連情報
■チケット発売日
友の会先行 11月11日(火)10:00
一般発売 11月12日(水)10:00
※チケット発売日はチケットセンター窓口での販売をいたしません。劇場オンラインチケットストアをご利用いただくか、お電話にてお申込みください。
■チケット取扱い情報
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京都芸術劇場チケットセンター(窓口販売・電話予約) 075-791-8240 (平日10:00-17:00)
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劇場オンラインチケットストア ※要会員登録(無料) https://k-pac.org/
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チケットぴあ https://t.pia.jp/
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イープラス https://eplus.jp/
※車椅子をご利用のお客様・足の不自由なお客様は、京都芸術劇場チケットセンターへお電話にてお申込み・お問合せ下さい。当劇場2階席への移動は階段のみとなります。
■託児サービス(要事前予約)
対象:生後6ヶ月以上、7歳未満
料金:お子様1名に付き1,500円
申込期間:2025年11月12日(水)10:00~2026年1月30日(金)17:00まで
予約:https://forms.gle/n6WEmEoRN31SDRkE9
お問合せ:舞台芸術研究センター 075-791-9207(平日10:00-17:00)
※申込フォームは申込開始日の11月12日(水)にオープン予定です。
京都芸術劇場(春秋座・studio21)について


2001年に京都芸術大学(旧名称 京都造形芸術大学)内に開設された、国内の高等教育機関では初めて実現した大学運営による本格的な劇場です。主に歌舞伎の上演を想定してつくられた大劇場=春秋座と、主に現代演劇・ダンスの上演を想定してつくられた小劇場=studio21という、まったくタイプの異なる二つの空間から成り立っており、伝統演劇・芸能から最先端のマルチメディア・パフォーマンスまで、現代の多様な舞台芸術(=performing arts)を幅広くカバーできる施設を誇っています。
舞台芸術を通じて京都における伝統と創造の姿を全国へ、そして世界へと発信しています。
劇場WEBサイト:https://k-pac.org/ Facebook:@kyoto.art.theater
X(旧Twitter):@KyotoArtTheater Instagram:@kyoto_art_theater
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京都芸術大学 舞台芸術研究センター
TEL:075-791-9207 FAX:075-791-9438
Email:k-pac@kua.kyoto-art.ac.jp
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